ふつうっぽい日記
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2004年03月05日(金) 思い出し日記

思い出し日記というタイトルはちょっと違うかな。

大学を卒業し、私は1年半くらい就職浪人的な生活を送っていた。
それも実家で。とはいうものの、やはり、小遣いなんぞは支給されるほど甘くはない身分なので、アルバイトはしていた。
そういう不安定な時に、たしか、私は「市民大学」に月一で通っていた。といっても、場所は市の公民館のホールで実施され(一応、“中央”というのが付いたある程度の規模の施設)各界で活躍する人の話を聞くと言うかなり受け身的なものだ。私は第1期生だったと思う。学費は一年で12000円とか(つまり月1000円)だったかしら。
いきなり、お話が始まるのではなく、ちょっとしたイベントがあってから「本日の講師」が入場するのだ。ちょっとしたイベントとは、やはり、主催が市だったので、市内の高校の吹奏楽部による演奏や、伝統芸能などの発表だった。ローカルチックなものだけど、とても新鮮だった。
この「市民大学」には、1人で参加していた。
平均年齢58歳とかそれくらいで、周りは年金生活を送っているようなオッチャン、また、子育てもかなり落ち着いた(子どもは大学生とか、結婚間近ぐらいな)オバちゃんまたは夫婦での参加の姿が印象的だった。

これはホールで行われるイベントではあるが、席は決まっていない。つまり、自由席、早いもの勝ちなのだ。

席取りに燃えるのは、関西のオバちゃんだけじゃない(イメージね、イメージ)穏やかだというイメージのある九州のオバちゃんだって、関取、失礼、席取りに闘志を燃やす。
私は単身での参加であるし、よーいドン!で走っていてナイスなポジションをゲットして鼻で笑うようなタイプではない。
講演に招かれるゲストへの関心はそりゃ高かったが、やはり、この頃も人間観察のひとときは大切にしていた。

前の方の席を走っていって確保するオバちゃん8人組くらいのリーダー。
6人くらいで行って、残りの2席をさりげなくキープしておくとかいうそんなんじゃない。総勢8人のグループであっても、確保係(担当)が1人というのも“普通”であり、彼女は周りの恥とか目線とかもおかまいなく、「ちょっとドイテ!」とドドドドドッと突き進み、手持ちのあらゆるものを印として誇らしげに席の上に置くのだ。驚いたことに、ちゃんとグループのメンツが全員揃っているのに、内1人が猛ダッシュして、他のメンバーのために席を取るという行動を起こす。もしかしたら、陸上部の出身かなにかで、それを試したかったのかもしれない(笑)
「私は若いのよ!」というアピールか(考え過ぎかな、これは)

そういう後ろ姿を単身で見つめていた私は、彼女たちを反面教師として据えた。「ああいうオバちゃんにだけは、ならんようにしよう!」と。
1人で参加していたからこそ、そう誓ったのかもしれないけど、今でもその信念はちゃんと私の中にある。
公共の乗り物で空いている座席にダッシュすることは、あるが、その周りをちゃんと観察し、座ろうと狙っているようなオバちゃんがいたら、張り合わずに離れる。こう書くと、オバちゃんを避けているようだけどそれは違う。
お手本にしたいオバちゃん、味のあるオバちゃん(素朴なというか)、カッチョいいオバちゃんっていうのもちゃんといるのだ。

話は戻るけど,席取り猛ダッシュオバちゃんで、席の上に置かれたモノについて、忘れられない光景がある。もしかしたら、以前、どこかに書いたかもしれない。「市民大学」の講演会といえば、コレを忘れないというくらい私の中では強烈だったのだ。そのモノ自体はたいしたモノじゃないのだが。

“普通”何を置きそうか?
パンフレット、上着,バッグが上位3アイテムだろうか。
関西ではもしかすると、2位くらいに「みかん」がランクインされているかもしれないが(爆)4位くらいにスカーフとかハンカチが登場するかもしれない。

さて、忘れられない光景のあの彼女が置いたもの。
それは軽くて割と数多く入っているもの…
万札?NO,NO.

ポケットティッシュだ。

あれは、何枚入っているだろう。20枚くらいあるかもしれない。20人分はOKじゃないか!二枚重ねを一枚にしたら、40人いけるぞ!!
ちょっと待てよ、待て待て。
素早いスピードでポケットティッシュを取り出し、席に置くという姿。
もし、母だったら、「もう、お母さん!!恥ずかしいこと(そんなこと)やめてよ!!」ぐらいなことは、恥を忘れてその娘として叫ぶだろう。
取り出されたティッシュの立場は!?(普通はこんなことまで考えない癖に-笑-)丁寧に折り畳んでバッグにしまうという人は40人中だったら13人くらいかもしれない。その場で握りしめて、飴のカスと一緒に“たいした仕事”をせずに消え行く。1人くらいは、その存在など忘れて、置かれたティッシュの上に腰掛け、何事もなかったように、退場するかもしれない。特別バージョンとして、退場の途中まで我がお尻に張り付いたままというのもあるかも(そんなん、どーでもいいが)

あれは、ちょっと驚きの光景だった。

私を知っている人で、もし、私がそんな行動を起こしていたら,肩を叩いてください。「大丈夫?」と一言お願いします。


2004年03月03日(水) ひな祭り

今日は、桃の節句。ひな祭りの日だ。

「もしかして、自分のひな人形飾っていたりする?」と、ご近所さんから私に。「実家においたままだよ(妹もいるしな)」と事実を。

ひな人形って、嫁入り道具として娘が持って行くものなんだろうか?
ふと、疑問に思った。
代々と受け継いでいくものなんだろうか?
実家にはたしか、7段飾りのひな人形がある。
おそらく、飾ってないはずだ。
私が嫁入りする年の3月は、飾っていたかもしれない。その前の年かもしれないけど。いつまで飾ってたのだろう?毎年毎年飾ってはいなかった記憶がある。

あなたのひな人形、どうなってますか?どうしてますか?



+++今日何気にめくった本のページの言葉(抜粋)+++

「…自分の力ではどうしようもない問題が起きたときは、その問題自体を解決しようと必死になるのではなく…なんとかしようと動いたり、焦る必要はまったくない。…身のまわりで行いを良くすることに集中する。すると不思議なことが起こって、するすると解決する。タイミングや運が良くなって、「知らない間に解決した」という結果になる。これをどこまで信じて実行できるか、これがポイント。」【『いつも 忘れないで。』浅見帆帆子 著】


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