休み中、中がく友と夕飯食い、カラオケでオール、朝日が顔をだしはじめる頃に湖をみにいくという、何とも青くさくて愉快な時間をすごしました。 男女あわせて五人だったのですが、何度か遊ぶようになると「ぶっちゃけ話」もちょくちょこ出るようになるもので、二十歳をすぎれば話題は恋愛ですね、まず。 男側から話される恋愛談というのは、そうそう聞く機会のない私にとってかなり珍しいものなのですが、その中でどうしても素敵に思えないものがひとつ。 「好きなヒトがいないと頑張れない」という心理。 昔は「そういう心理もあるのだろう」と何も気に掛かりませんでしたが、年の同じ人間の話を聞いて、冷静にそれを見つめられるようになった今は「はぁ…そうなんですか」と返すしかない。 理解はできますが、共感したくないし、その心理をすごく情けない、よわよわしいだけの、ただの逃避に思える。その心理を抱えながら、「振られてしまった…だが忘れられない」と嘆かれた言葉を、まったく美しいものに思えない。 「忘れられない」じゃないんだろう、もとより忘れようなどとしていない。「好きな人がいないと毎日をすごせない」だけなのだろう、だから振られたって、片思いをしていたいのだろう?「忘れられないと嘆く自分に満足するだけなのだろう」、「いまあの人は…と空想にふける自分に酔っている(依っている)だけなのだろう」 思わず何か色々かんがえこんでしまうヒマを、心ときめくことに費やすことになること。 誰にも知られはしない自分だけのロマンスを持つこと。誰にも口出しされることもないし、自分が恋をしているなんて誰も知らないんだという…妙な優越感、妙な妄想の世界。 目の前の事実からの逃避、他人に対する意味のわからない優越感(?…ともすこし違うかな…、こどもが自慢話をするようなあんな感じというか…)、そして自分によえる陶酔感。 こんなの、ぜんぜん強くない、まったく魅力がない。
言ったり、書いたりしてるときにはすごく開放感に満ちて、言葉が次々に浮かんで、ストレスが消えていくようなのに、どうして思い出したり、読み返すときには、なんだか自分がむなしく思えるのでしょうね。
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