ここではいつでも空を仰ぐことができる 眠れない夜も 目が覚めた夜も 窓をあけて そとへゆけば 空気のざわめきと 月のあかり かおをあげれば かぎりない夜空に 数えきれない光があった 裸足でベッドを抜け出し 草のうえにひざをかかえ 星たちをみつめられる
ここの夜は静かだけれど 都会の夜空に浮かぶような 寂しさとか愚かさとか あきらめなんて無い ただ一点のにごりもなき 地球星
正しいと信じきっているものを 疑ってみることも必要かもしれない 信じたいものを信じて 疑問に感じるたびに疑うことは すごく悩む回数が増えるけど だけど そうしなきゃ真実は見えない 私は疑うことをしなくちゃいけない だってまだ若いのだから 信じていいものを見極める力も経験も まだ完全でないのだから 信じて 疑って 悩んで 信じて 悩んで 真実を受けとめて またなにか決めていく
あれ いま なぜだかふっと心が軽くなった なんかもういっか 夢をかなえるためなら こどもだって言われたっていい 情けない人間だって言われたっていい 恥かいたっていい ダメな子に見えたっていいや なーんかもういいや 夢いちばん うまくいかなくって叱られてもいいし わがままで自己中に見えてもいいし 性格とか態度とか嫌われてもいいや 歌が上手くなれればそれでいいや 夢のためになりふり構わず もう何でもありになろ 気にすることないや 本当 自分が一番望むものだけ手に入れらればいいじゃん 誰に悪口言われたって死ぬことはないし 夢終わるわけじゃないし がんばらなくたっていいわけよ 自分がそれでいいならね 誰かのためにがんばるんじゃないんだからさ 私は私のためにやってるだけで そりゃあ家族には色々関わりあるけどさ 他人には迷惑もなーんにもないわけ 私が夢をつかもうがそうでなかろうが 他人はなんの害もない 関係ないんだよね ようするに 良きも悪きも結局自分ひとりにかえってくるってこと 良いのがいいって思えば それが欲しくて努力するし でも自分が 別に悪くてもいいやって思えば それでもいいんじゃん 犯罪はさすがにいけないけどさ 自分自身の悩みとか? 誰かが真剣に首をはさんでも 結局は利も害も自分にしか関係なくて 他人には迷惑とかありえないんだ なーんだ 開き直るってこんなに明るいことなんだ
ないものをねだって求めていく この世界には何とかならないものなんてなさそうで 人のないものねだりは たいてい努力すれば得られるものだ その努力は小さなものでは足りないだろうが けれど 努力だけでは遅いものとかありそうな気がするのも事実 私は努力とか悩むとかしないで諦めることを 絶対にしたくない なぜなら 後悔するから 私は後悔をおそれるから だから努力したいんだ でも自分に限界があるのではないかと不安になったとき 未来がわからなくなった時 ないものねだりで努力することが わがままに思えてくる 間違いかもと思えてくる ないものねだりで手に入るものはどこまでなんだろう ないものねだりで手に入らないものはどんなものなんだろう どこまで努力したのなら 世間は「ないものねだり」を「高みを求めている」と認識するのだろう 怠け者と言わないのだろう 愚か者と言わないのだろう
叱られて涙があふれそうになったとき 相手を一瞬憎んだら 冷静になれた でもその時 「憎んじゃだめ!」 心の中で誰かが私に叫んだ 私ははっとして そして また目には涙が戻ってきた
2005年12月20日(火) |
私はどうして泣いてしまうんだろう |
私って昔っからそうなんだ すぐ泣く 見栄を張ってるけど すごく泣き虫なんだ
中学の時 高校受験についての 個人面接 担任と話してたら なんか涙が湧いてきて それは 大学受験の時も一緒だった 知らない 私はその時何も思っちゃいないのに 感動した訳でも 傷ついた訳でもない
今年はいつもより更に涙もろくなっていた
涙は勝手に目に染みてくる 否 勝手にっていう言い方は 私が自分の情けなさを認めてないだけ 叱られて けなされて 怒られて 見捨てられたと焦ったのか できない自分に絶望したのか 暗そうな未来に不安になったのか 私は馬鹿だし わがままだし ほとんど優しさは持ち合わせていない そのくせ 嫌われるのも蔑まれるのもいやで そうなったら 謙虚に振る舞うか おっちょこちょいなフリをするしかなかった その私をイライラすると蔑まれて 一瞬心も頭も真っ白になって 涙が目に染みてきた
私自身 もう本当の自分なんてわからなくなってる 人に合わせて 仮面なんかいくらでも作った 「いい人」であるために 自身に満ちたフリして 明るくオープンに振る舞う顔 本当は無口なのに いくらでも大声でしゃべる顔 すごく人見知りなのに まるで人好きに見られる顔 最初は 仮面だったはずだった 仮面だったはずだ でもずっとつけていたら わからなくなった だってこの仮面をつけた私は 世間を渡るのに苦労しなかったのだから ああ これでいいんだって思った 「いい人」になりたかった私は 満足して この仮面が私の本当だって思うようになった 思いたかったんだ でも なんか あごが痛くなるようになって 頬が疲れるようになって 無理をしてるのかも知れないって 思った だから本当の自分に戻りたいって願うのに 長年つけた仮面は張りついてしまったのか もうその仮面だったはずの顔が とれない 本当の顔で 落ち着いた心で人と接したいと思うのに いつも仮面をつけて演技をしていた私は 演技をやめてどう接すれば良いのか わからない
仮面は私の体に同化したのだろうか だとしたら それが私の本当の顔 私は変わったということだ でも張りついただけなら…?
仕切りやなんかじゃない ただ 人前でぐだくだするのが嫌だから 他人がいるのに 内輪だけで盛り上がってたり さっさっと行動すればいいのに いわゆるおしゃべりとかして ぐだぐだしてくから 私が声を発するだけ フレンドリーとぐだぐだって紙一重でしょう こんな私って冷たく見える? こんな私って恐く見えてしまう?
音楽は空気を変える そこに流れる音は 私の心の温度すら変えてしまう
心に流れる不安の鐘の音 乱れ狂う心のこうようも 時の鼓動すら 音楽は私の心に伝えてくる 音楽が私の耳に届くと 私の目には その空間の空気の色がみえる 私の胸には その空間の気持ちがしみる 私の精神は その空間に浮いて 無くなってしまいそうになる
2005年12月16日(金) |
毎日といってしまったら |
毎日 と言ってしまったら 区ぎれも 境もなく ただただ 水が川を流れてゆくようだけど きょう あした あさって と言うようにしたら 少しは一日を大切にするようになるだろうか
毎日 と言ってしまったら ただただ 同じ日のくりかえしのようだけど 今は2005年の12月16日 と認識するようになったなら 少しはたいくつから抜け出せるような気がする
一日 何かをえてから明日をむかえたい 今日 ひとつ学んで 成長してゆきたい
ああ 来週の火曜はレッスンだ 練習しなくちゃ 楽譜読まなきゃ うまく歌えるかな 声でるかな ああ 不安だな不安だな 来週の火曜まで あと何日だろう
想像するのは焦っている自分ばかり 未来を見つめる視界はとてもせまくて 不安なその日までで思考は止まってる
焦ってるだけだから 楽しくないなれないんだよ 足元をみるのも大切だけど それじゃ景色は見えないよ そんな時は 先のことを考えよう もうすぐクリスマス 大晦日 お正月 楽しみなことばかり待ってる 今くらいがんばらなきゃ そう思って がんばろう
きっと人は誰でも力を持っているに違いない けれどそれは 必要になるまで目覚めない 右手の具合がわるければ 左手が器用になるだろうし 目が見えないのなら 音で空間を思いえがくのだろう 人間は未だ聞いたこともないような能力を まだまだ秘めているに違いない 可能性は無限だ 生きるために 死なないために 人はどのようにでもなろうとするんだ
優しさと 嫌われたくないからする優しさ
後者は優しさじゃないんだって ただ輪から孤立したくなくて 優しいフリしてるだけなんだって 演技しているだけなんだって じゃあ 本当に優しい人って どれくらいいるの お世辞のはびこるこの社会で 口にした言葉が優しさでできていることって どのくらいあるというの 他人が他人にどうするのが 本当の優しさだというの
自分の言ったことを認識すること 自分のしたことを認識すること 自分と相手を認識すること 簡単なようで 実は私 できていない まるでできてるような顔して 誰が見たって できてないことは一目瞭然
相手を傷つける言葉を吐いた私 なのに 私は勝手にそれに理由をつけて 私の行いを正当化してる まるで小説やアニメのような 美しい理由をつけて おまえはもう何才だと思っている 馬鹿か
勝手に真実の姿をまげて 勝手に自分を美化して そんなやり方で自分を守る なんて醜い姿 認識しなくちゃいけない 私は人が腹をたてる言葉を吐き そして 人を思いやることのできない私は 周りから一歩嫌われる
ーーーーーーーーーー 「伝えることがある だから言葉で伝えるだけでいいのに 話し合うだけでいいのに なんでその後に感情がついてくる?なんでその後に攻撃をする?そんなに自分が大事か!!」 NHK番組より少年院の中の教官の言葉
2005年12月11日(日) |
私ほど優しくない子は珍しい |
私のなかの 誰かを蔑む声 私のなかの 誰かを馬鹿にする声 黒い気持ち 裏の気持ち 誰でも持っているはずでしょう? そういう声 本当はあなたも持っているんでしょう? そういう気持ち
なのに あなたは その私の声に耳をかそうとしなかった あなただって絶対そう思っていると 疑うこともしなかった あなたは言わなかっただけか それとも本当に…
私はいつの間にか 自分の意には賛同を 相手の意には否定を そして それが巧くいかなければ 腹をたて 焦り 成功させるためには 嘘すらつく 自分の地位を守るためには 悪言すら吐く
幼いこのように こんなにも意味のない嘘をつく子は珍しい そして 相手の心を想像することもなく 正直を免罪符にして 相手を攻撃 自分の優位を見せつけようとする 私ほど優しくない子は珍しい
2005年12月09日(金) |
嫌いなものが三つある |
嘘は相手の勝手な慰め 嘘は己の優位を守る蔑み
慰めは時に嘘である 慰めは時に蔑みである
蔑まれるなど 考えただけで嫌悪がはしる 私には嫌いなものが三つある 絶対にされたくないことがある それは 嘘と慰めと蔑み
2005年12月08日(木) |
テンションがわからない |
外国語を話すって本当にむずかしい 書くのも読むのもできるけど 話すってむずかしい なんか テンションがわからない 日本語ですら 私は話していない気がするのに 私の自然なテンションってどこ 朗読って感情を入れて 顔の表情まで変えて とにかくあらわにする 今の私にはできそうにない 私はもっと無機質な 静かな響きの中にある 背筋がのびるような空気が好き
けれど話のなかで それじゃ気持ちは通じない
それはきづかないところに ある それは見えないところに ある
くらい朝も つめたい夜も それはあなたの中に ある あなたのもってる あなたにある あなたの声 あなたの手 あなたはどこへでも行ける あなたは明日を想い眠り 今日だれかに逢うだろう
地には雨が降る 空には太陽がある 風はあたたかく すずしい だから いのち あたりまえのようで なくしやすい しあわせは いつだってここにある
ほんとに楽しみなんだ
小学校から帰る通学路 夕方の神社の前で 後ろからいきなり降ってきた 「じゃあな!」 逃げるように走っていったあいつ
中学校の放課後 教室でバカみたいに 飽きもしないでしゃべって笑って バカばっかりやって みんなに会うのが楽しくて みんなといるのが嬉しくて みんなが大好きで 疑いもなく大好きで
ほんとに ほんとに楽しみなんだ 今を楽しんでるやつもいるだろうし きっとちょっと悩んでるやつとか 迷ってるやつもいるかもしれないけど 私たちは知ってる あいつ 本当にいいやつなんだ みんなどうしてるかな
私っていつもそうだ 言葉のやりとりができない 何を話していいのかわからなくて 沈黙がこわくて 無礼がないように考えて 必死にしゃべってる
私はあなたを嫌っていないし 無愛想でもないから
嫌わないで 伝えたいことがあるから言葉を発するんじゃなくて ただ何かしゃべれたなら 無愛想だとも思われないし 沈黙は「嫌い」を意味する気がして がむしゃらにずっと笑ってる 嫌われるのがこわくて ずっと笑ってる 嫌われてると誤解されるのがこわくて ずっとしゃべってる
美しいものを見たら涙があふれるし むきだしの心を見たら 目は離せなくなる 何に迷うこともなく 自分の心にひそむ何かを世界に召喚して 今 不思議は現実に 精神は目に見える実物になる 集中力は聞えない声を聴き 時がとまる
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