私的正論。

2002年08月22日(木) いいニュース。

いいニュースだけが見たい。
悪いニュースは時々でいい。

ニュース。立派な人を教えてくれ。
ニュース。幸せな人を教えてくれ。

素朴な喜びを伝えてくれ。
新しきと古きの幸運な出会いを伝えてくれ。



ニュース。世の中は結局悪くなってく。
ニュース。ますます火薬の匂いが立ちこめてくると。

そんな予感は要らねェから。
幸せな人の優しい顔見せてくれ。
民家に堕ちる爆弾が粉々にする家族の写真。
その家族の日々すら知らねェ人間に涙が流せるか。

ビルから堕ちる姿も他人事。
全て他人事。仕事や日常に追われ。
ナマの人間と腹割って向き合うヒマも無ェ。
てめえの中身だけが研ぎ澄まされていく。
電車に揺られて。
他人の体温にムカつく気分が増幅する。


夏の空港の人人人。
幸せそうな人らがスーツケース滑らせてら。
何の悩みも無ェように見えるその姿。

ニュース。

その映像が増幅させてんのは嫉妬と憎悪だけだ。

カメラが映し出すのは明るくはしゃぐ子どもの姿ばかり。
朝飯抜きの青い顔なんてもんがどこにある。

ニュース。

その映像が増幅させてんのは「規格外」の人間の孤独感だけだと。





早く気づけ。



いいニュースが見たい。
悪いニュースは。

時々でいい。





2002年08月16日(金) 社会が正義を形作る。

ぼんやり過ごした。

12時の黙祷に遅れながら、それでも祈る。
くだらねェつまらねェ暑ィとへたれた文句を言いながら。
それでも平和。

平和が一番だろう。




簡単に話そう。

でっけー地震でもなんでもいいが、世の中がごたごたになったとする。
警官も消防官も忙しい。町の治安はめちゃくちゃ。
食料がいつまでもつか、誰にもわからない。
若い女やちっさい子どもは家の中にかくまう。何が起こるかわからない。

そんな時チンピラが何人か集まって民家を襲いだした。
どうする?

ある町では60がらみのジイサンどもが有志で集まり。
マジで弾こめた趣味の散弾銃でチンピラどもを威嚇した。

ある町では気骨のある若い連中が。
ガーディアンエンジェルよろしくチンピラどもと格闘。町から追い出した。


たとえばの話。

ジイサンどもにせよ若い連中にせよ。
法的に正しいか。本当の正義かなんちゅうのはわかんねーこと。

けど。

それで助かった人らが居るとすれば、それが正義なんだナ。
そこでは正義なんだ。










状況が。

社会が。

正義を作る。






だから願わくば正義なんてもん、考えねーで済む世の中がいい。

畳の匂いを嗅ぎながら昼寝して。
たまにソーメン食って。



蝉にジイジイ言われてたい。それが平和。









正義を作るしかねー社会。
正義に鼓舞され戦う人間を。

作り出すしかねー社会は。

二度と御免だ。

で、そうならねェためにどうすりゃいいか、ちゅうんを。
考えるのがヨ。

ほんまのエライさんの仕事とちゃうんか。






いざとなりゃ。
桜木も棍棒担いでチンピラと喧嘩。

法律も人道もクソも無ェ。

いざ「そうなってしまった」ら。

何言ったって遅ェんだ。




話のわからねーヤツの頭は、かち割るしか無ェ。

「そうなってしまった」ら。

小僧どもは殺され、女は犯され、男は殺られる。



一見どれほど平和な町も全て。
そういう風に出来ている。

他人事じゃ無ェ。




けどヨ。あなたが頭をかち割った若者にも親が居たのです、とか。
後になりゃ何だって言えるワケ。






ほんま、後になりゃ何だって言える。

下手すりゃ桜木。てめえの孫に、そんなん言われるワケ。







まったく。正義は御免だよ。
そんなもんに踊らされなきゃ生きていけねー社会なんてもん。

世界中から無くなって欲しい。



それは本当に。

おっかねくも、身近な問題なんだからヨ。



2002年08月11日(日) 他人のための身体。

乗り物に弱い家人が珍しく、ドライブに行こうと言うんで。
小僧の必需品やらアレコレ身支度してて、ふと見ると顔が悲しい。

どうしたと聞くと、ヒトコト、太った。

お出かけと疎遠だった桜木家。
その責任の一端は、こっちにも有る。

そこで話をした。いろんな話。






借りてる駐車場まで歩きすがら。
こういう時もいちいち人目が気になる、と言うた家人に。

他人のための身体になってんナァと、思いを漏らす。

自分のために、生まれてきてヨ。
他人のために、どれだけのことした?



親を喜ばすために歌ってみせ。
たまに会う祖父母のために賢いフリした。

クラスメイトに嫌われまいと風邪ひきの頭を毎朝シャンプーしたか。

おかげで、ますます熱出して。
それでも努力に見合うもんを手にしてる自分と。
満足したか。





小僧は、ママのことをデブなんて言わねェよ。
むしろいつだって、ままだいすき、言う。

小僧が時折ふっくらした風に感じると、家人は小僧の頬を手で包み。
あらー。まんまるになって来たねえと笑う。
笑いながら言う。顔をしかめては、言わねェさ。

てめえの息子に、身体も自由にならねーほど太っちゃ欲しくねェのが親心。

けど。
他人の身体をデブだのガリだの揶揄する思いの方が、ずっと醜いとヨ。

わかってる心が、それでも余計な脂肪に悲しむキモチだ。





てめえがてめえに抱いてるイメージちゅうもん。

棒みてーな脚と、カリッとした鎖骨。
そういうもんに忠実であろうとする人は良い。

けど。

最初、てめえに不安があって。

そいつを名前も知らねー他人の「許可」みてェな曖昧なもんで埋めようっちゅう。

そういうのはやめてくれな。




その不安を考えようナ。先に。






亭主のための身体とも思わねェ。

そいつは自分のための身体。



ただわかってるのは。誰より何より愛されてる身体。

おかしなもん飲んだり。
おかしなもんつけたり。

ぎゅうぎゅう締め付けて苦しめたりしてくれるな。





なに。身体がちっと、ゆるんだくらい。
ココロが邪悪にゆるむのよりか、ずっと良い。

キレイでカッコ良くてスタイリッシュ。
そんな単語。

ゴミ捨て場の雑誌の束ン中にもようさん有るが。




そんだけ。





この亭主がヨメに求めるのはそんなこっちゃない。

案の定ノリモノ酔いして、チャイルドシートにもたれて寝込む顔。

ちっとくらい、まんまるになってもいいよ。



居て欲しいのは。

自分のために自分の中の「正」保つ、そういう心持つ大事な人。










と。ガラにも無ェこと書いてすまん。

さて皆さん良い盆休みを。
くれぐれも車の運転と、刃物の気配に御用心。ナ。

また会おう。










2002年08月10日(土) 限界。

田中真紀子辞職で最初の印象。

それは、劣等感と誇り高さの限界、ちゅうもん。




人気だけじゃ政治は出来ないよ、と言う御仁も多いが。
結局の所、永田町いうんは。
本質的なマンパワーだけで戦う場所なんだろうと、桜木は思う。


田中真紀子は、その父親からカリスマ性と票田を受け継いだと言われているが。
それだけじゃダメだった、てことだろう。







でまー、総論を言うなら。

たった一人の人間の力で、汚染された場の真実を暴き正しい道へと引き戻そう、てなら。
まず本当のあほうになって、ミソもクソも無ェ、真ッ正直の虚心にまみれるべきだった、てとこか。









「真紀子さんは強い強い」と人は言うたが。

あれは虚勢。


てめえの権力を、てめえの人的価値を。
心底信じられる人間なら、猜疑心の底なし沼に落ちようとも強く居るはずで。

あの過去の集中砲火が「イジメ」に見えた時点で、すでに田中真紀子は堕ちていた。






劣等感と誇り高さが、人を生かし理想を育てる。
いつの時代も新しい時代を開いた人間にゃ、後ろ暗いとこが山ほどあった。

が。

そいつは言うほど簡単なことじゃない。









桜木も無責任な大衆の一員で。
何の心理的応援もしねーで、ただ「ガンバレヨ」と思ってたに過ぎねー輩。

けど。一人の人間が永田町を去ったという、この事実から何かを学び取ることが。
今の自分に課された、国民としての義務だろうと思ってる。



本当に恵まれた人間は何も痛まず。何も感じず。
いつだってアグラをかいて飯を食っている。






そうやって何もしなかった人間にヨ。

たとえ一時にせよ、多くの人間の希望や理想ちゅうもんを背負い。
多少は見せかけであったにせよ、それに答えようと戦った人間を、揶揄する資格は無ェよ。





まー。自叙伝か暴露本でも書いてくれんのかナ。

田中真紀子さん。

お疲れ様でした。しんどい戦いの日々を有り難う。






2002年08月09日(金) ナガサキ。


爆心地の塔の前で見上げると、青い空だった。

不思議に思った。

ここに居た人らは何処へ消え、今ここにある人らは何処から来たのか。




全ての歴史が正しく何かを動かしていけないのは。
そこに居た人らが居なくなるからだ。

聞くべき声はいつでもそこにある。
いや、そこにしか無ェ。

けど。

みんな居なくなってしまった。








何もかもが強引に消される兵器。
その下に居るのはモノ思う人間。

思う心さえ消される兵器。

それどころか、やがて全ての証人を消してく兵器。

爆心地の塔の前に立っていると。
その時ここに居たのは決して自分じゃねーてのに。

居ても不思議は無く。
今居なくなってても不思議は無いような感覚に襲われる。

その感覚のために、場を踏むのは、大事なことだ。







そこに居た人らは全て消えてしまい。
そこに居た人らの「あの頃」を知る人らも。
みな去っていき。

結局のとこ「そこに居た人らにしかわからねーこと」が。
ますます消えていく。

けど。

ヒロシマにしろナガサキにしろ桜木は。

限りなく膨れ上がるに違いねー憎しみよりも、ただ真実を伝える義務に目を向け。
そこに心置き換え静かに語り続けた多くの人の、その。

静けさにうたれる。

憎しみは真実すら伝えねェ。
憎しみは。

真実を冒涜し猜疑心だけを再生産する。

生き残った全ての人が静けさの中で語り継ごうとした何かを。
今生きてる人間が、黙って受け取ること。


それが意味だ。









むごたらしく死んでいい人間なんざ一人も居ない。

それを知るからこそ平和を誓おうとする。

てめえだけが可愛い人間にゃわかんねーこと。



全ての人間の利害が一致するなんてあり得ねぇと思いながらも。
どこかでそれを信じた。

平和が来る日を信じた人らの総数。




それが意味だ。



ナガサキの夜の灯は、だからこそ胸に気高く映る。



2002年08月08日(木) ひとまとめにすんな。

大局的に物事を見る、ちゅうのは重要。

けど。


「わはは。見ろ。人がゴミのようだ」

ちゅうんはマズい、言うこと。








日本の戦争責任。靖国神社いろいろ。

さて今、桜木は「美しい心持ちをした青年が死んでいった事実」だけを悼む。

そらもちろん、日本国民かどうか、戦時下かどうかに限らず、ナ。





日本ちゅう国は株式会社よりデケェ。

今も昔も。

悪ィことやった株式会社があったら、そこは100パーセント悪か。

んなわけねー。




だから。

ひとまとめにすんな、てこと。

ちまちました人間一人一人のいろんな思惑を無視してヨ。
でっかい風呂敷でまとめすぎんな、てこと。

悪ィことやってた株式会社で働く人らの中にゃ、真面目で潔癖な人も大勢居た。
居たに違いない。




○○県でバカな事件が多いから○○県の人間はバカ、ちゅうの。

信じちまう人間ってのは、そういう大風呂敷が大好きだよナ。






そりゃ遙か上から見りゃ。

ミソもクソもバカ。



けど、そんなんじゃ。

ミサイル誤爆して、結婚式の出席者を全員スミにしちまうどっかの国のエライさんと変わんねーヨ。




一人一人の気持ちを殺すから戦争は怖ェ。

だからこそ、まとめちゃなんねーと桜木は思う。



まとめっちまえば簡単だがヨ。

簡単に行かねーから。

良くしてく余地がある。そういう風に思う。




2002年08月07日(水) 行列の出来る不幸屋。

桜木は、今で言うネット、昔で言うパソコン通信ちゅうんが好きだ。結局。
万が一やれなくなっても寂しかーないが好き、ちゅうやつ。

言葉で他人が見えて来る感じが好きなのと。
同時にてめえが見えて来る感じもナ。いい。

そして何より匿名性のカサかぶった人間の醜さちゅうの。
そういうもんが、他のどこより明確に見られるとこがいい。



さて大昔。ネットに頼らず匿名性のカサを着て。
気にくわねェ他人を好きなだけ陥れるんが可能だった国と時代があった。

おおざっぱに言や「魔女狩り」とかヨ。

この日本にも「とんとんとんからりっと隣組、いう名の密告制度」ちゅうんがあった。







閉鎖的な学区内で起こるガキ同士のいじめも、まー似たようなもん。

子供会に馴染めねーとか毛色が違うとかいう家の子らがいびられる。
またガキのいじめっちゅうのは「唐傘連判」方式。
まこと責任の所在が曖昧だ。

裏番じみたイジメッコが首謀かと思いきや。
「一番親しかった子が漏らしたちょっとした愚痴」が。
その根本のきっかけだったりするもんで。

いざ矢面に立つとその子は震えだしちまう。悪気があったんじゃないのよォ。なんてナ。




あとまー、こいつは大抵どこの掲示板行っても見かけるケース。
通りすがりのフリした誹謗中傷。
身内しか知らねーようなネタで相手を貶めるが。正体はバレバレ。

それでも言われた方は「身内に嫌われる自分」ちゅうシチュエーションにヤラれる。



他人なんてもん。

性根の腐った連中にとっちゃ、てめえの気を晴らすために使うにゃもってこいだな?

他人の人生なんてもん。

てめえらのくだらねー人生を「さも輝いてる風に見せる」にゃ。
格好の「薪」だな?

放火犯よろしく深夜にこっそり近づいて火種を置いていきゃあ。
インターネットに耽られるほど豊かな懐と対照的に、心ン中はビュービュー吹雪いてるサミシイ連中が。

寄ってたかって「火吹き竹(変換しやがらねェ)」吹いてくれるっちゅう寸法だ。





甚だ愉快。

これだからネットは素晴らしい。
ここでやる「醜い最低人間観察」は、だからやめられねェ。















この桜木の日記の。

何の営業努力もねェチンケな投票ボタンを押してくださる御仁がある。

どうもありがとう。投票すっと、ちっさいウィンドウ開くんがうっとおしくないですか。

あとまー、オレ(アタシ)は読むけど投票ボタン押さねー、いう御仁にも感謝で。

こいつは投票数なんざ気にかけちゃいねーんでは、と。
そういう判断も、そっちはそっちで嬉しいもんで。
墓参りで墓石に水バツバツかけまくるようなんも、それはそれなんで。

いつもほどほどに濡れてるこの日記。
桜木は、まこと有り難い心持ちでおります。








が。

今日ちっと考えた。

もしも桜木の日記が100票以上の票を集めるとしたら、それはどんな日記なんだろな、とヨ。












はは。

まず、リストラ。勤めてた会社を子持ちでクビんなったクリエイティブ。
フリーで事務所立ち上げるがパッとせず生活保護(けどネットは繋いでる、ちゅう)。
しょーがねェから妻の働きで糊口をしのぐが毎日夫婦喧嘩。もちろんセックスレス。
子連れで近所の公園行き。公園デビュー観察とシャレこんでたら妻の浮気発覚。

それも『エンピツ』で不倫日記書いてたりヨ。てまー、そいつはベタ過ぎか?


妻の不倫日記を盗み見る桜木。
妻は妻で桜木の日記を見ては批判。アンタバカジャナイノ、シツギョウシャノクセニ! エラソウニ!

と。痛ェとこを突かれて、ついに妻に暴力をふるってしまう桜木。
妻は泣きながら不倫相手の元に去ったりする。



こんなんどうすか。





その苦悩の淵で「つげ」風に淡々と述懐。
全てを失った男が乳飲み子(もう、そうじゃねェが)を抱え、したためる日記。

こいつは売れますゼ。て、違う話か。








けどよー。

そんなん。桜木だったら読みたくねェんだけど。
そもそも他人の不幸ちゅうんが愛煙家の口臭よか嫌ェな桜木。


日記なんぞ書き綴ってる間があったら、そこから出てけ、と思うんだが。

気持ちの整理ならどっかヨソでやれ、と思うんだが。

もしも。

桜木が、この「行列の出来る不幸日記 BY 桜木」風の日記読んだら。



そう考えると思う。









不幸そうな文面に何思う。

てめえの幸福があぶりだしみてェに輝き立つか。



幸福そうな文面に何思う。

てめえの不満が悪臭みてェに臭い立つか。けど。それは全部「てめえのせい」なんだろ?









幸福も不幸も他人にゃ触らせねェ。
こいつは、桜木のもん。

少なくとも不幸なんざもったいねくて、そんじょそこらの他人にゃ見せられねーな。
ホクホクさせてたまるか。

こいつはオレんだ、ちゅうくらいのもん。




ところで「行列の出来る不幸屋」の桜木日記。

投票ボタンに仕掛けを入れるなら、何とするがいい?


はは。これ。

夏休みの宿題のヨ。
牛乳パックで作る、おかしな仕掛け付きの貯金箱みてェで、ちっとワクワクするよナ?













むろん投票したことにゃなんねーから安心しろて。




いつも読んでくださってる皆々様に。
せめてもの御礼の、桜木の夏休み工作。

しかしこの工作。
やってみると意外に難しいんだよ。な。知ってたか?



2002年08月05日(月) 見る聞く言うを、その務めとする。

お上が何したらどう、と。逐一意思表示する気分にゃならねーが。

桜木の考えは、ほぼ一定。

いつも見ると聞くと言うを、この国で生きる大人として務め、てめえ自身に課す。






役人がどうのこうの。見たんか。

一人一人の人間性まで見たんか。






国を信じるな、鵜呑みにするなと宣う口持つ御仁の耳が。

文化人やキャスターの告発は鵜呑みにする矛盾をどう見りゃいい?


人間は一人一人違うもんで組織も一つ一つ違うもん。
市町村いうても千差万別。あほうはあほう。

けど。

きちっとやってるとこもあるだろう。



用事があって役所に行って。

そこで対峙した時に良く見。必要なことを聞き考えたことを言うっちゅう。

そういうことのいちいちを怠る方が、よほど怖ェ。







むつかしい言葉コネくって現実はスルーする。
そういうのが一番おっかねェ。


桜木も。

テレビに出るジャーナリストやキャスターの全部を疑うてるわけじゃねーヨ。






けど。

何より、てめえの直感っちゅう。

そいつを信じて生きてェと思う。






言うなりにならねーためには、てめえで調べるしかねェし。
わかりやす過ぎるもんに気を付けろ。てこと。


あとナ。

国は全てを明かしちゃいねェだろうし。
全てを明かしちゃ台無し、ちゅう政策もあるんじゃねーかとヨ。


人並み以下にアサハカな、この桜木でも考える。



せめていっこくな庶民としちゃ。

危なっかしい政治家が打って出た、総スカン承知の大バクチもたまには見守ってやんねーと、とヨ。

思うワケ。






知らされてるコトだけが真実ならいいだろう。

けど。

ンーな単純なコトで済むなら、世の中とっくに良うなってると思う桜木。





はは。疑い深いのは、むしろコッチの方かもしんねェな。




2002年08月04日(日) 主観で笑い客観で慎む、そのバランスを。

一昔前の曲だが、スマップの「たいせつ」て知ってる?

あれナ。何気なく聴いてっと驚くヨ。すごい歌だと思う。
アイドルグループの曲にしちゃ理屈っぽい、ちゅうか。

けど。

タイトルの通り。「たいせつ」にしたい歌だな、と思った。









家人は。
言葉を尊ぶ人特有の感覚ではあるんだろうが、時々自分の中でグルグル回りだす。

でまー、今週はずっとそれが続いて、それぞれがわりにヘビーな日々を送ってた。

ただ、家族ちゅうんはメンバーそれぞれのやりきれなさ含め。
がっぷりつきあうもんだと桜木は思うんで。

特別に問題は無い。



ただ、考えたのは。

悲しみの多い人は客観が多いな、ということだった。









腹減ったとか。
これ旨ェとか。そういうのは主観だよナ。主観っていうのは大抵幸いだ。

悲しみも苦しみも含め、主観にはそれほど間違いは無いんじゃねェ?
勘違いとか思い違いとかヨ。そういうのはあるにせよ。
ほんまの主観には、それほどの間違いは、無いんじゃねェ?


けど。

客観ちゅうんは、しょっちゅう間違うような気がしてならねーの。

人が見たらこう思うんじゃねーか、とか。
今、自分はこういう状況なんじゃねーか、とか。

そういうのは、スカッと間違う気がしてならねーの。







ちゅうかそもそも、客観なんて無理だろう、て話ナ。

それは絶対客観になってねーだろ、て話。



無論。

必死で物事や自分を客観視しようとしてる人間を侮辱するつもりは、さらさら無い。




ただ。

それを全部正解と見なせば間違うんじゃねーかと思う。




主観にばかり頼ってっと友達無くすだろうがヨ。
客観にばかり乗っかってっと、自分を無くす。

これは桜木の経験からして、そういう風。







楽しいことや嬉しいことから遠ざかり。
どっか「こうあるべき」「こうするべき」みてーなもんに近づいて生きる。

特に妊娠出産から育児のまっただ中に居る女性てーのは、そういうもんだろう。


けど。

やっぱ主観を取り戻さねーと、と思うヨ。

これは働く人でも同じと思うヨ。



どっか、いつも、周囲から見た自分に囚われて。

ほんまの自分の楽しいや嬉しい、てのから遠ざかってっと。







崩れるんじゃねェのかな。











主観をアクセルに。
客観をブレーキにと例えれば話は早ェか。

小僧のファミコンじゃねーがアクセルとブレーキ同時に踏んだら走らねーし。

ブレーキなんざ時々でいいだろ、あれ。






あんまし突っ走って他人にツッコミ過ぎねーように。ブレーキ。

バランスは、そんなんでいいんじゃねェ?






そういえば私はいつも客観に頼ってて。
主観に頼れば今ほど幸せなことは無いのにと、家人は言った。


日々をつまんねーつまんねーて思っても。

小僧のほっぺたは柔らかい。

その。心に火が灯る瞬間を捕らえて笑えばいい。




客観なんて時々でいい。忘れてもいい。

主観の笑顔と客観のしかめツラなら。



まだ笑顔の方が愛されるだろう。ナ。


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