samahani
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新宿を歩いていたら「手相を見させていただけませんか」と声をかけられた。「お金取りませんか?」と聞き返して、無料だと確認したので「いいですよ」と手を差し出した。
「いい手相をしていますね。頭脳線も感情線もはっきりくっきりしています。情が深いですね。面倒見のいい人なんじゃないですか?」(←そんなことはないと思います)
やたらと「きれいな目をしていらっしゃいますね」とか「いい手相をしていますね」とか褒められるので、「いや、そんなことはないはずです。問題を抱えていますから」と現状を説明したら、無理やり「ここに横じわができているのがそうなんでしょうね」とこじつけみたいな事を言ってきた。
10分ほど立ち話して、「どうもありがとう」と言って、スタスタと立ち去ったのだが、もしかして「油断させスリ」なのかとカバンに手をやりながら後ろを振り返ると、途中から合流した男と先輩と呼ばれた女がふたり、こっちを見ながら顔を見合わせ、何か喋っていた。
いったいあれは何だったのだろうと、いれぎゅりゃ!のオフ会で、前にいたしば子さんに聞いたら、あれは最初はそう言って、だんだん不安をあおるようなことを言い、偉い先生が近くにいますからとそこに連れて行かれて、宗教に勧誘されられる手口なのだと教えてくれた。途中で偶然を装って弟子がやって来るのも同じ、とのこと。
なあんだ、あの手相見って、でたらめだったのか。褒められすぎだったからね。
いろんな都会の誘惑の一端を垣間見て、田舎もんの私は、なんともう・・・と思ったことよ。
「たいした用もないのに何しに帰ってくるの?」とはいつも言われることだけれど、せめて1年2回は日本の空気を吸わないと、私はむこうで窒息死してしまいそうになる。
昨日、原宿で占い師さんに見てもらった。どうしても日本に帰りたいんですと相談する私に、「DCが合わないわけではないようですけどね、縁がある土地みたいですよ、ただずいぶんと自分を抑えて暮らしているようですね、もっと自分を解放できる場所に移るのもいいかもしれません、今年の秋(10月くらい)からいい運気がめぐってきます」などなど、結構いいことも言われて気分を良くして帰ってきた。
BOOK OFFで「主婦になりきれない女」橘由子著 という本を見つけた。傍から見た他人の幸せと本人との思いはこれだけ乖離しているという彼女の気持ちは私にはよく分かる。
もう一冊「33歳、子供2人、それでもコピーライターになりたかった」長井和子著も購入。著者は、以前私が通っていた学校の主催者であり講師でもある。内容は授業で聞いたことと同じだけれど、あのころの私の気持ちがよみがえる。
昨日と一昨日は、一回ごと500円で参加できる「英会話クラブ」に行った。日本人同士英語で話すというのも、ちょっとこっけいで恥ずかしい気もしたけれど、行ってみたら、皆、高いモチベーションを持っていて、英語がとても上手な人もいて、いい刺激になった。
新しい発見やわくわくどきどきする刺激にあふれた東京が好き。向こうに居て、ときどき帰ってくればいいじゃないと言われたけれど、やっぱり1週間では全然足りない。
2005年02月14日(月) |
本物のおねえさんと偽者のおねえさん |
今年のお正月は日本に帰らなかったので、2月に帰国することにした。
ワシントン・ダレス空港で、待ち時間に最近始めたクロス・ステッチをしていたら、離れたところから可愛いらしい女の子の声が聞こえてきた。
「おねえさん?・・おねえさん?・・」
まだ2歳くらいの少ないボキャブラリーで、お母さんと一生懸命会話しているようだ。
「あそこに、おねえさん、いるね」って感じで見えたものをそのまま口に出している。
・・って、こんなに空いてて、私しかいないやん。ハズカシ。顔が上げられなくなったじゃないか。
と思ったけど、すぐにあの子の頭には「おばさん」は単語登録されていないだけなんだと気づいた。あはは
成田空港でスースケースを実家に送った。お釣りにもらった千円札を見て、 「えーっ、何これ」と、なんだか笑えてしまった。そしたら、おねえさん(こっちは本物の)が気を利かせて、五千円札も新しいのに変えてあげますね、去年の12月から変わったんですよとか、親切に教えてくれた。
日本のサービス業で働く人ってなんてすばらしいんだ。ほぉーっ。
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