キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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幼いころからアトピー性皮膚炎に悩まされてきた私の肌は 赤かったり黄色かったり。 つまり白くはない。美白ではまずない。 顔に傷はないけれど、特に腕は年中傷だらけ。 肌はあまり出したくない。
夏は汗がでると腕も首もかゆくなるし。 他の季節は大体乾燥していて肌荒れが酷くなる。
副腎皮質ホルモン剤というアトピー用の薬はあるけれど。 肌が黒くなると聞いてからあまりつけたくなくなった。 いつも保湿剤だけで済ませたいって思ってる。
自分が可哀想だとか、同情してもらいたいとか、理解してもらいとかそういうものはあまり無いんだけど。 (だってもうこれとは一生付き合っていくしかないのだから。)
でも綺麗な肌の人を見ると凄く羨ましい。
いいなぁ。
「せめて心だけでも美白に。」
と心がけていきたいです。
2005年01月30日(日) |
たった一人が支えているだけの「人」の字。 |
好きな曲が流れているヘッドホンを耳にしているのに。 知っている人の声がしたらそれを外してしまうみたいに。
独りで生きていこうとしているのに。 甘い誘惑から離れられない。
独りで生きていこうと決めたとしても、それは生きていることにならないんだ。 自分を反映させるものが何も無い所で
「私は生きています」
と言えたらいいのに。
どうして人は淋しくなるんだろう。 何もかも感情が「本能」だったらどうしよう。
人を求め続けることも 誰かが離れていくことも 側に居てくれる人がいたとしても
すべてが本能の感情にそって動いていたらどうしよう。
「別に無理して行動することないよ」 ってよく言ってくれる人がいて救われるけれど。 無理して生きることが自分への試練なような気がしてしまう。
だって「弱い」とか「逃げる」とか、別にそれが「悪いことである」なんて定義されてないのに。 生きている人が「強さ」を求めてるのは、「傷つかない強さ」を持ってるってこと?後悔しないってこと? それを求めてるのかな。
考え方が浅はか過ぎてまたちっぽけな存在に戻るのです。
もっと簡単に生きていきたい。 単純に生きていきたい。 そう思う。
2005年01月28日(金) |
突き刺すような空気。 |
一瞬、私の周りは私を傷つけるもので溢れている。 でもそれは単なる被害妄想で、近づこうとしないから怖いだけ。 少し踏み込んで、最初は変な笑顔でも、隣にいれ慣れていけば大丈夫なのに。
今はそういう気力が無いんだ。 弱いって言われてもいい。
でも私は今暖かい空気に包まれてる。 死ぬ程愛してる人も居ないから、辛いことも無い。
他の人の恋愛日記を読んでいるといつも、思う。 「なんでこんなに辛そうなんだろう。でもなんで恋を続けるんだろう。」って。 愛されたいと願い続けて、思いを口にした途端二人の関係はドラマのようにめまぐるしく廻る。
私は怖いのです。 本当はずっと凄く強い気がしてた。 辛くても耐えて生き抜いていける気がしてた。
でも今は 何かがあったらボロボロになって自分を壊してしまいそうで壊れてしまいそうで それが怖いのです。
今日、ミルクセーキを作って飲んだ。 私が小さかったころ、たまに父がミキサーで作ってくれた。
あの味はどういう味だったかもう覚えていない。
人間て、優しくされたことは何処かでちゃんと覚えているはずだよ。 嫌なことは忘れていた方がいいんだよ。
そう思う。
夜はなんであんなに孤独なのだろう。 でも私は夜が一番好きだ。 夜ならなんでも出来る気がしてくるから。
朝起きると、その前の晩に考えていたことを全て忘れたくなる。 全て。すべて。全部。 低血圧のせいもあるけど、朝は無気力だ。 普通逆?どうなんだろう。
だから朝、友達を見かけても追いかけていって「おはよう」という元気も出ないくらいなのだ。 駄目だね。もう少し早く起きなきゃ。
「清純。」
何処が? 無理して言わなくたっていい。 慰めてくれなくたっていい。
今日も体が痛いよ。
2005年01月24日(月) |
また掛かってきた電話。 |
携帯電話の着信音が鳴った。 番号を見ると全く知らない番号。 何処の地方からかけているのか全く分からない番号だった。
「?」
とりあえず出てみた。
「・・・はい。」
男の小さな笑い声がした。すぐ分かった。 でも間違っていたら馬鹿だなぁと思って静かに聞いた。
「・・・・・・蓮?」
「うん。」
分からない番号で当たり前だ。 蓮は今遠くの届かないところに居る。
「先輩の引越しパーティーで飲んでたんだけどさ、寝れなくて。」
寝れないから私に電話してくるなんて嘘だ。 本当はまだ元彼女のことが忘れられなくて、どうしようもなくて、どうすることもできなくて、途方に暮れて。 男の居ない私を思いついて、うん。意味は特に無い。 言い聞かせる。自分のそれに意味はあるのか気付かないようにして。
去年の冬に会ったとき、隣に座った。 私は小さくて、蓮は大きかった。 その蓮の腕が抱きしめたい彼女には、もう婚約者と言っていい程の人が居る。 蓮は苦しくてしょうがないんだ。どうしても忘れられない恋だから。
「酔ってるの?とりあえず水飲みな。(笑)というか寝た方がいいよ。」
私は蓮の男友達でも丁度いいだろう。
「ううん。もう酔いはさめた・・・。ごめん、特に用事もないのに電話して。」
そんな風に謝らないで欲しい。素直じゃない性格のくせに。 それってずるいんだよ。
他愛も無い会話がどれだけ大事か知ってる。 意味も無い電話がどれだけ安らぐか知ってる。 それを私に託さないで欲しい。
だって私蓮を好きになっちゃいけない。 蓮は彼女のことしか見えてない。見えない。見たくない。
大丈夫、私は大丈夫。ブレーキならいくらでもかけられる。 だから今は平気だ。 これじゃ強がってるみたいだ。 でも本当に大丈夫。
結局3時間くらい話してた。 何を話したんだろう。あまり覚えていない。 なんだかまた電話が掛かってくる気がする。 でも私の予想はよく外れるから忘れていたい。
蓮はずっと孤独だったんじゃないかと思う。 厳しかった父親と母親はいつの間にか離婚し、複雑な状況の中で育った。
「俺、別に母親とも仲良くないし・・・兄貴ともしゃべらないからね。」
蓮がまだ遠くに行く前にぽつり、とこぼした。
「ばーちゃんが元気でいてくれればいい。」
きっと蓮のおばあさんは蓮の面倒をよくみたのだろう。 蓮は愛されることに慣れてない。 だからって私が蓮を好きになって、蓮を愛してもしょうがないのだ。 せめて早く蓮の傷が癒えればいいと思う。
今度また電話が掛かってきて長電話したら、また蓮のことが気に掛かってしまう。 蓮を好きになってはいけない。
「はるも頑張って早く良い男見つけな。」
はいはい。頑張りませんよ。
また夢を見た。 いつも見るけど今日は本当に長い夢。
小さい男の子(小学2年生くらい?)が、私の一生の相棒という夢。
それと、
私は高校や中学のときの友達と一緒に居て、大洪水が起こる、という夢。 蓮も隣に居た。
縁を切るなんて簡単なことだね。 簡単すぎて哀しくって苦しい。 離れていくことは簡単だ。 でも忘れることは簡単じゃない。 もし私のことを好きになる人が現れても、どうして私を選ぶのか全く分からないと思う。 自分のことって何も分からないよ。 ただ必要とされたくて皆生きてるんだと思う。 救われたいから人と一緒にいるんだと思う。 哀しいから、淋しいから一緒にいるんだと思う。 頼りにされることが存在の証になるから。
私はまだまだ分からないことが多い。 本当に多すぎて何も言えない。 今はそういう時期なのかもしれない。
私はこういう風に生きてきてしまったから。 変えられる部分は少ないかもしれない。 人を羨ましがるばかりで、私には誇れるものなんてないよ。
命が無いものにすがりつくことでしか、今は無くことができない。 人は感傷でいくらでも様々な事を美化できる。 でもそうさせる力を持つ人が好まれていくんだね。
たった一人悲しい表情を見せる人を見つけてあげたいよ。 一生でたった一人救える人を見つけたいよ。
自分の精神的な未熟さに泣けてきた。 明日は朝早くから出かけなくちゃ。
別れが突然やってきてしまったみたいに。 私は明日此処に帰ってこれるだろうか。
正直でいることは誰に対しても優しいことだと思った。
最近哀しいことをまっぴらごめんだと思いはじめた。 人と別れることを嫌うようになった。
だから一つの所に留まれない。 私はいつまでもそこには居られない。 深い情なんていらない。
「2度と・・・・ない。」 というもの哀しいのは嫌だ。嫌だ。 味わいたくない。心を無にしても無意識の感覚のなかには確かにあるそれを。
「2度と・・・ない。」なんて、自分から制限することができればいくらでもできること。
血で繋がれて居ないと安心できない? 血で繋がれて居ないと心を開けない?
そうだきっとあの人もあの人も。 認め合えるから一緒に居るに違いない。 そう思いたいよ。
つまらないこと。くだらないこと。 わたしが思っている全てに近いものを。 ぽろっとこぼしても、残さず聞いてくれる人を。 人生に何人見つけられるだろうか。
例えば雨の降る日で。 大切な人から貰った大事なものを。 失くしてしまったから、寒い夜に探していて。
誰も僕のことを知らない。 今苦しくて寒くて死にそうな夜に息をしていることを。 本当は誰かが探してくれるのを待っているのに。
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例えば。
どうか。 今この私と手を握っているベットに横たわる病人が。 その人が欲する手に、私が代われればいいのに。
「このことは言わないでね。」
私は彼に言う。
「もし気付かれてしまったら、リエ先輩が、手を握っていたと言って。」
彼は少しせつない顔をしながら承諾し、部屋から出て行く。 私はまた病人の手を握る。
病人が回復し私はその土地を去った。 病人のところの彼はあの手の感触だけを覚えていた。 しかしそれはリエだと思い込むのだ。
私は心を濡らしたままバスに乗る。 『この手が、リエ先輩の手だったら良かったのにね。そうしたら、あなたは幸せなのに。ごめんね。今、ここにいる私が、私で、本当にごめんね。』
泣きながら言ったその言葉を、私の友人はドア越しに聞いていた。 その言葉を、病人であった彼に伝えた。
その後二人はどうなるのだろう。
2005年01月16日(日) |
今住む世界が借りでありますように。 |
努力を認めてもらえないことがただ、悔しい。 認めてもらえないってことは、そこで私が過ごした時間がなくなったようなものだから。
他人から与えられた評価を気にしない、なんてそんなことが出来る程私は心を無にできないし、何も気付かないような白い天然鈍感ではない。 周りは私を愛してくれるものであるのと同時に、鋭く光る刃の如く私をいつか切り裂くでしょう。
何もかも分かって欲しかった、少し、前までは。
最近思う。 「実は私はこんな人なのよ。」とか 「君が思ってる程わたしは純粋じゃない。」とか、なんで敢えて言ってしまっているんだろうと。 そのままにしておけばそれで済むのだ。
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あぁ、日本の中心に行きたい。 私は今すぐにでもここを電車で旅立って、其処に行きたいのだ。 あの朝のつんとした寒さが今となっては好きだ。 あの朝に冷たい床を裸足で歩き、リビングのドアを開ける。
「おはよう。よく起きたじゃない。」
きっと母親は言う。 暖かいストーブの風とごちゃごちゃした台所。 ぼーっとした目でテレビの画面を横目で見て、「あぁもう10時になるんだなぁ」とか適当なこと考えてる。
ブランチは結局冬なのでお餅になったりして、午後は買い物に行って。 夕食のための鍋の具を買う。
私は冷えたベットの電気敷布のスイッチを入れ、またリビングへいくのだ。 姉が「お茶が飲みたい」と言い出して家族4人で集まって緑茶を飲む。 貧乏すぎないお金持ちでは決して無い、普通の家庭がそこにあった。
今、私が独りだと思うのはいけないことだろうか。
「・・・になっても、私のこと忘れないでね。」
と、伝えた。
「忘れるわけないよ。」
と、言ってくれた。
約束が叶いますように。
朝必ず「リライト」の着信メロディーで目が覚める。 昨日は早く寝たせいか、目が開いた。 午前7時。今日、大学は休みだ。
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夢の中で私は、人と手を繋いだり、握手したりすることが多い。 そういえば、中学生のころ、色んな人と握手してた気がする。 その度頑張れた気がする。 そんな相手は大体「先生」だった。「教師」だった。
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朝起きると、全てを忘れてしまいたくなる。 このあいだ蓮と電話をしたことも、話したことも全部。
私があのアーティストを好きになったのは蓮のせいだ。 蓮が歌っていたからいけないんだ。
私は蓮が嫌いだった。 顔立ちは良いくせに、人をばかにするわ、からかうわ。 それなのに本気で女の子に恋をしたりして、私に本気で相談したりするんだ。
男女間の親友とか、私は無いと思う。 ただの友情ならあると思うけど。
私が蓮と親友になることはなく、友達でいられるのは 蓮が元彼女が好きだからで、私は蓮の性格を愛していないからだ。
蓮は私の話なんかに興味はないのに。 どうして私は彼に「時が経つのを待つしかないね。」 なんて言わなきゃいけないんだろう。
私はただ色々なことが悔しいだけなのだ。
私は彼の前で悪女になるだけなのだ。 でもそれでもいいよ。私が私な証拠なのだ。
授業中に涙を流すその人は、背が低くて、黒いジャケットを着ていた。 長い髪を横に結び、窓際に座っている。 自分にとっては憂鬱な授業を、真剣に聞いているのかそれとも他のことを考えているのか。
ペンは時々動き、また窓の外を見る。
涙は両方の目から流れて、哀しい顔をせずに下を向いていた。
どうか何もかも運命ではありませんように。 私が私として生きていけますように。 決断をすることができますように。
どうかその強さを持つことができますように。
ただ優しさだけでも残して死ねますように。
2005年01月07日(金) |
誰が一番自分を知っているのか。 |
また長い長い夢を見た。 高校の友達と会っていた夢だった。
あたしの手が置かれた道のそばにも、1人ひとが居た。 立ち上がろうとした瞬間、手がそこから離れることはなかった。 もう1人のひとが止めた。
遠くで友達の声が聞こえた。
あたしは、繋がった思いが嬉しかったのか、それとも複雑な状況で頭が混乱したのか、どうなのかよく分からなかったけれど、夢のなかで涙をこぼした。
ぐちゃぐちゃになって泣くのとは違う。 自分の知らない意識の何処かで何かを察知して泣いていた。
そばに居た人が追いかけてきた。
2つ目の香水を買った。 匂いものが好き。 香水は本当はあまり好きじゃない。 香水をつけている男の人はもっと嫌い。 だからあたしは、香水はあまり身につけずに、あたし以外のモノにふりそそぐ。
あたしが強い香水をつけたら、周りの人達の香りが、わからなくなってしまうから。
香水の入れ物が可愛くて好き。 そういうことにしておこう。
あけましておめでとうございます。 今年もひっそり書いていきます、都築はるです。
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去年の12月28日。 高校の同級会に行ってきた。 スカートと、黒のブーツ。 普段はあまりしない化粧。猫をかぶるように、繕う。
懐かしい友達と会った瞬間、「はるがお姉さんになってるー!」 って言われた。 変わってないんだけど。
高校時。 私は皆が好きだった。 勉強だけにあけくれる訳ではない、あの教室の空気と温度。 どうして皆あんなに優しかったのだろうかと思う。 もうあの場所には戻れない。
飲み会。 みんな色恋沙汰話に華が咲く。 「彼氏できた?」 「彼女できた?」
そんな話ばかり。別にいいけれど。 年が上がるにつれて、独りであることがどんどん惨めに見えるのかもしれない。 妥協ばかりを持ち、独りじゃないことを確認できるように、誰かの好意を受け入れる。 悪いなんて言わない。軽蔑なんてしない。 ただ私は、もし傷つける事があるなら嫌ってだけの話。 軽い気持ちで付き合って、周りの人が傷つく場合もある。
周りを傷つけたくないのは、自分が傷つきたくないからとか。 そういうことはもう分かりきってるから。
皆お酒がまわってくる。 私は殆ど飲まなかった。
智樹と蓮が話しかけてくる。
蓮は、高校の時に別れた彼女とやりなおしたい、どうしよう。と私に相談する。 その首にかかっている2万円のネックレスを、私は知っている。 蓮の家庭事情は複雑だ。そのせいもあってか性格が何処かひねくれている。 私はそんな彼に怒ったり、軽蔑したときもあったけど。 なんだかんだ言って許したり、沢山話したりしていて、矛盾の多い生き物だ、人間て。 蓮は顔立ちが綺麗だから、あれで性格も曲がってなければね、と内心思う。
智樹とは、少し複雑な心境で話してた。 自分の感情を否定したり、理解不能だったりする私は、智樹のことも、どのように思ってたかよく分からなかったけれど。 高校のとき、多分私は智樹に惹かれていたんだと思う。 認めなかったけど。
飲んでるとき、少し昔のことを思い出した。 勘違いしないように笑ってた。
蓮の顔立ちに騙されないように、離れた。 結局私もみんなと同じなのだ。
お開きになって、駅に向かった。 中ちゃん(女のこ)と智樹と私で迎えを待った。 智樹が突然 「もう一生会えないってこともあるよね」 と言った。
哀しくならないように心を閉ざした。 「そうだよね。」 と、少し笑ってこたえた。
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