五行日記
ガム



 パブロフのカモノハシ。

付き合ってるときに出来なかったことが、

別れてから出来るとは思えなかった。

そして、その考えは今も変わっていない。

修復したいのは壊れてしまった関係ではなく、

ただ単に痛みを憶えてる僕の心だ。

2006年02月28日(火)



 押しくらまんじゅう。

訪れたがる春と、去りたがらない冬の、

長期にわたる押しくらまんじゅうの始まり。

いずれ春が勝つことは分かっているけど、

いつまで続くのかが気になるところ。

一気に夏が攻めてくるのもいいんだけど。

2006年02月27日(月)



 仕方がないとは思うけど。

結局、何一つ夢中になって観ることもなく、

オリンピックは終わってしまった。

結果よりも経過が大事だという声もあるけど、

経過にスポットが当たるのは、結果を出した者だけ。

みんなが頑張ったと思うんだけどね。

2006年02月26日(日)



 減りと張り。

昨日の今日で首が痛い。

なもんで大人しく引き籠もり。

TSUTAYA DISCASから借りたDVDを観て過ごした。

背筋が冷たくなるような作品と心が温かくなるような作品。

昨日の動と今日の静。冷と温。メリハリって大事だな。

2006年02月25日(土)



 ダム・ダム・パーティー。

確実に他よりは高い缶ビールと

他じゃありえないくらい安いウヰスキー&ジン。

そんなものを飲みながら今年最初のライブ。

「最前列っていいなぁ。」なんて思いながら、

跳んで踊って、軽い鞭打ちの夜。

2006年02月24日(金)



 ポケットの小銭。

バス賃だって渡されたお金でジュースを買って飲んだ。

だから遠い遠い目的地まで歩くことになったっけ。

ポケットで小銭を握っていたら思い出した子供の頃のこと。

大人になった今、あの頃の距離は大した距離ではないけど、

あの頃から僕は、どこかズレた人になったのかもしれない。

2006年02月23日(木)



 煩悩ボウリング。

仲間たちと焼肉&ボウリング。

一番多くピンを倒したのは僕じゃなかったけど、

一番笑いをとったのは間違いなく僕だ。なんて妙な自負。

まぁそんな競技ではないんだけど。

今度は笑い無しで真剣勝負を。って、きっと無理だな。

2006年02月22日(水)



 ひさびさ星。

ふと見上げた空にオリオン座。

寒さに背中を丸めて、ニット帽を目深に被って、

転ばないように、足元ばかり見ていたこの冬。

こんなふうに星を見ることもなかったな。

もう冬も終わろうとしているのに。

2006年02月21日(火)



 雪の檻。

ザーッと降った雨のお陰でだいぶ雪も解けたけど、

雪解けでまず顔を出したのは、ばっきゃでもつくしでもなく、

空き缶やペットボトル、その他ゴミの類というモラルの低さ。

「雪の中なら隠れるし平気だろう」なんて、

思っているヤツらこそ、雪の中に閉じこめておきたい。

2006年02月20日(月)



 2年、3年、4年と18年。

住み慣れた街も、離れてしまえばその間に姿を変え、

どれほど長くそこに居たかということには関係なく、

今住んでいる人のための街になってしまう。

自分の場所だと思っていた街を、最近の者に語られる。

何かを失ったような気がして、少し嫉妬心を感じた。

2006年02月19日(日)



 繰り返す上塗り。

上塗りして、上塗りして、上塗りして、

もう忘れたと思っていたことをふと思い出す。

剥がれたメッキを拾い集めながら

また上塗りを続けるか、そのままにしておくかを考えた。

いずれ同じことは何度も繰り返されるような気がする。

2006年02月18日(土)



 荒吐に向けて。

「少し気が早いかな?」なんて思いながらも

荒吐ロックフェスに向けて準備を始めた。

ライブやキャンプに必要なものをあれこれと物色し

行程表と持ち物リストを作り始めた。

あと一人、メンバーがいれば丁度いいんだけど。

2006年02月17日(金)



 お天道様の恩恵。

随分日が長くなったけど、まだその恩恵は受けていない。

雪が積もり、お天道様と疎遠になってからというもの、

悲しいかな、元々色白と言うよりは青白い顔色が、

より一層不健康そうに見えてしかたがない。

早くお天道様の下で、アメ色になるまで走り回りたい。

2006年02月16日(木)



 宝石の原石。

マイアミの奇蹟以来、ずっと感じている違和感。

宝石の原石は扱い方を誤った彼らに傷付けられ、

彼らが思ったように輝かなかった宝石は背を向けられる。

結果を出す前から英雄に仕立て上げられた選手たちの

本当の輝きは決して押し付けられるようなものではない。

2006年02月15日(水)



 ジョニー・デップな気分。

飽食の時代とは言えこれはまた別の話。

手間暇かけて作ってくれたものを

長距離長時間かけて届けてくれたことに感謝。

食べてなくなるのはもったいなかったけど

記憶には残るものだから美味しくいただきました。

2006年02月14日(火)



 メール&レスポンス。

日記以外筆不精の僕が携帯のメールとは言え

ここひと月毎日のようにメールをしている。

1年ほど積み上げられた送受信ランキングも

あっという間に塗り替えられてしまった。

レスポンスが有ると無いとじゃ大違いってことだ。

2006年02月13日(月)



 考えてはみたものの。

朝から晩まで空気を切り裂くような風の音が絶えない。

ただでさえ寒いのにその音のせいで余計に寒く感る。

ブラウン管の向こうにあるトリノからも熱は感じられないし

台所のごま油とオリーブオイルも固まってしまった。

思考までは固まらせたらダメだってあれこれと考えたけど。

2006年02月12日(日)



 橙灯下のセピア写真。

大切なものを掌にしまったまま僕らは手を繋いだ。

それは繋いだ手を強く握ったら壊れてしまいそうなもの。

それは繋いだ手を離したら落としてしまいそうなもの。

僕らは色褪せた想い出を随分と大事にしまっているけど、

それを失ってしまったら僕らでもないような気がする。

2006年02月11日(土)



 遠足前夜。

遠足前夜みたいな気持ちの高ぶり。

少しの不安と大きな期待。

寝付けないベッドで色々と考える。

バナナはおやつに入るんだろうか、とか。

おやつは何円までなんだろうか、とか。

2006年02月10日(金)



 何かが壊れる音。

その音を聞いた気がした。その音が聞こえた気がした。

此処じゃない何処か、今じゃない何時か、

風に乗って、時間に流され、その音が届いた気がした。

目覚ましのアラームより不快で、車のクラクションより強烈に、

耳にじゃなく、脳と心に響いてくる、大切なものが壊れる音。

2006年02月09日(木)



 旅の始まり。

心の準備が整って、借りていた本を読み始めた。

子供時分感想文を書いた本も、履歴書で愛読書とした本も、

本当は最後まで読んではいないし、内容も理解していない。

読書には、長旅に出る前と同じくらい、心の準備が必要で。

その準備も漸く完了。僕は東京タワーへと向かう旅に出た。

2006年02月08日(水)



 時間の折り合い。

ゆっくりと流れる時間が苦痛じゃない。

そんな風に感じるときもいずれやってくるんだろうか。

あっという間の楽しい時間と気が遠くなる程長く辛い時間。

僕は気持ちのどこで、その折り合いをつけるんだろう。

乾燥肌の脇腹が痒くなって、意識が少し「今」に戻った。

2006年02月07日(火)



 パンチドランク・ラブ。

今まで気にも留めなかったような人を突然好きになる。

そんな感覚で最近急に好きになったアーティスト。

好きな人を目で追うようにその曲が聴きたくなり

好きな人の名前を呼ぶようにその歌詞を口ずさんでしまう。

最近のアルバムも聴いてみようかな。評価が良さ気だし。

2006年02月06日(月)



 タイガーチャージ。

25くらいかって、またずいぶんと若く見られた。

上に見られすぎるよりは嬉しくなくもないんだけど

願わくは年相応に見られたいもんだ。

ハードな運動のせいで躰の節々は悲鳴を上げ始めてるし、

動けなくなったとき、急激に老け込みそうだな。

2006年02月05日(日)



 サザエさん。

ぶつかり合ってお互いを理解する、分かり合う。

なんて所詮少年漫画の世界だけなんだろうか。

波風立てないようにするのが正しことなんだろうか。

そのやり方が正しくて、この場所が穏やかだというのなら、

僕の気持ちを覆う栄螺のような、この突起をどう説明できる。

2006年02月04日(土)



 ノミのサーカス。

昔はもっと高く跳べたんだ。

それが今は痛みを恐れて跳べなくなった。

いつの間にこの見えない箱に閉じこめられてしまったのか。

閉じこめられたなんて言ったら誰かのせいみたいだけど、

もしかしたら自分で入り込んでしまったのかもしれない。

2006年02月03日(金)



 朝の文字と夜の声。

その人とのメールで始まり、電話で終わった一日。

中学のときの僕なら、泣いて喜ぶくらい嬉しい一日。

今の僕はと言うと、小躍りするくらい嬉しいんだけど、

時間も時間だからって、踊らずに、寝た。

寝相で少し、踊ったかもね。

2006年02月02日(木)



 気付いたら2月。

速いもんで今年ももう12分の1が過ぎてしまった。

多少の上がり下がりがありながらもただ坦々と。

いい刺激が欲しいなって考えながら食べた担々麺。

ピリリとはしたけど欲しいのはこんな刺激じゃない。

言葉にするのは難しいけど強いて言うならグッと来るやつ。

2006年02月01日(水)
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