五行日記
ガム



 送別五七五七七。

見送りで

 頭を下げる

  深々と

 ニヤけた顔が

  バレないように

2006年03月31日(金)



 バランス。

期待よりも不安が大きいとき

かろうじて保たれていたバランスが崩れる。

崩れ落ちた瓦礫の下に

疑いもあざとさも全部隠れてしまえばいい。

なんだか少し疲れてしまった。

2006年03月30日(木)



 春とは。

三人の日。そう書いて春だそうだ。

でもこれだと何のことやら意味が分からない。

雪解け水の「川」を「人」が渡る「日」。

これなら何だか春という気がする。

だから何だって言われたらそれまでだけど。

2006年03月29日(水)



 慣れない思い。

送別したい人が残って

送別したくない人が出て行く。

毎年同じようなことを繰り返しながら

それでも慣れることのないこの思い。

それでまた今日も飲み過ぎた。

2006年03月28日(火)



 帰り道なら安心。

自転車通勤に切り替えて約1週間。

徒歩やバスより快適だし、時間も半分以上短縮できるけど、

通勤時に聴ける音楽の曲数も減ってしまった。

だからかな。何だか無性に遠回りしたくなる。

まぁ、遅刻しない程度にだけどね。

2006年03月27日(月)



 雪が沢山、もう沢山。

この冬の豪雪の雪捨て場になっていた、

シーズンになればサッカーをするグラウンドの雪が、

未だ解ける気配を見せずに山のまま。

それもそのはず、週間天気予報には雪だるまが3つ。

もう沢山だよ、早く球蹴らせてくれ。

2006年03月26日(日)



 大江千里。

6月にコンサートがあると知ってから

携帯音楽プレイヤーでずっと聴いてる。

まだ行くとも行かないとも決めてないのに。

行きたい気はするけど開け方を忘れた入れ物の

ふたが開いてしまいそうで少し怖い。

2006年03月25日(土)



 不完全燃焼の弊害。

つい感情的になってしまう自分を押さえつける。

こんな時に口から出るのは温度のない言葉とため息。

不完全燃焼の気持ちをたっぷり含んだ言葉とため息。

きっとダイオキシンのよな目に見えない毒も含まれてる。

そのうち環境を悪化させそうな気がしてしかたがない。

2006年03月24日(金)



 薬と休み。

「バカに付ける薬はない。」だと?

じゃあせめて飲み薬をください。

「下手の考え休むに似たり。」だと?

じゃあこのまま休ませといてください。

バカも下手も少しは良くしたいんです。

2006年03月23日(木)



 きぼうのはし。

蕎麦屋、饂飩屋、ラーメン屋…。

願わくば、丸い竹ではなく

四角い木のものを置いて欲しい。

それが僕の求める割り箸。

丸いと滑って食べにくいんだ。

2006年03月22日(水)



 言い聞かせるテーブル。

諦めと言うよりは納得。

納得と言うよりは言い聞かせ。

きっとそうことだろう。

昨日まで何もなかったテーブルは

今日もまだ何もないテーブルのまま。

2006年03月21日(火)



 てっぺん。

背伸びをして、本当の背丈より高くなった部分を、

認めてもらえずに、切り落とされてしまったんだ。

でも、今の僕に足りないのはその切り落とされた部分。

それがなければ中身がこぼれ落ちてしまう。

背伸びをやめたら返してもらえるかな。

2006年03月20日(月)



 うがいのむ。

子供の頃から風邪で寝込んだときに必ず見る夢がある。

でも今回はその夢を見ることはなかった。

子供の頃から抱えていた何かを追い越したんだろうか。

口の中と喉の奥の粘り気をうがいで洗い流したけど

頭の中まではスッキリさせることができなかった。

2006年03月19日(日)



 寝ても起きても。

熱はだいぶ下がったけどまだ動き回れるほどじゃない。

だけどずっと寝てばかりいるから背中と首が痛い。

どうしたらいいのかと考える頭が痛み出す。

健康であるときのありがたみというのは

こんな時にしか感じられないから何だか情けない。

2006年03月18日(土)



 38.6℃。

昨日の微熱が高熱に変わった。

二日酔いを酷くしたような症状だけど

昨日は全く飲んでない。

この時期に風邪をひくなんて記憶にない。

心が風邪をひくことはしょっちゅうだけど。

2006年03月17日(金)



 冷静と微熱のあいだ。

ついカッとなって胸の中で拳を振り上げた。

拳なんてもんじゃない。刀を抜いて振り上げた。

冷静になって、振り下ろさずに済んだけど、

熱っぽさはずっと残ってた。

実際に計ってみたら、ホントに微熱があるんだもんな。

2006年03月16日(木)



 気持ち駅西口。

弱音を吐く前に虚勢を張る。

その度に何かが胸の中で弾ける。

そこから飛び出すのは鉛のように重い憂鬱。

表に出しちゃいけないって気持ちのシャッターを閉じる。

まるで駅前の商店街のように。

2006年03月15日(水)



 ホワイト・ホワイトデー。

外の世界は白。名前のとおり白い一日。

そんな日にまだ掴めずにいる自分の色を考える。

結局よくワカンナイやって虹色の贈り物。

一色って言うのもツマンナイのかもね。

色んな色が混ざり合って自分になるんだろうな。

2006年03月14日(火)



 季節リモコン。

季節を巻き戻したような天気。

もう冬には戻りたくないし、

去年にも、一昨年にも戻りたくはない。

むしろ逆なんだって。

季節を早送りするボタンは?リモコンはどこだ?

2006年03月13日(月)



 My Foot.

忘れられない夜になった。

吹雪の中、往復6時間運転した甲斐があった。

盛り上がるライブ、楽しいライブは沢山あるけど

ピロウズほど僕を元気にしてくれるライブはない。

次は荒吐。かかとを鳴らして進めMy Foot!

2006年03月12日(日)



 薬玉頭に付ける薬無し。

くす玉のように割れた頭から

記憶の破片がぶっ飛んでる。

そんな感じで昨夜の記憶があまり無い。

なんてお目出度い頭。

ガンガンと痛むけどこんな頭に付ける薬は無い。

2006年03月11日(土)



 ダイスノススメ。

予想していたより早く振られたサイコロは

予想していなかった方向に転がって

予想なんてできるはずもない目を出した。

予想に沿って進められていた計画は全て水の泡。

予想はもう止そうなんて冗談にもキレがない。

2006年03月10日(金)



 継続は力なのかな。

この日記を続けて、もう2年にもなるんだな。

時々更新が滞ったりはしたけど、

よくまぁ1日も途切れずに続けられたもんだ。

頑張ったつもりはないんだけど、

切っ掛けがない限り已めたりはできないんだろうな。

2006年03月09日(木)



 ハリコタイガー。

周りが竦んでしまうほど吠えたける虎も、

それが張り子だと分かればただ哀れなだけ。

何が哀れって自分が張り子だと気付いてない事。

教えてあげるのも可哀想だから

せめて好きなだけ吠えさせてあげよう。

2006年03月08日(水)



 ふるえるまぶた。

ここ数日、痙攣が止まらない左目の瞼。

煩わしいからって押さえつけながら仕事をしたり。

まるで写真で見る初期のトム・e・ヨークだ。

こんな時は早く寝るに限るんだけど

この瞼が気になってなかなか寝付けない。

2006年03月07日(火)



 カンガエルユキとユゲ。

長風呂が苦手な僕が久しぶりに半身浴。

少し温すぎるからって熱湯を足していく。

僕がカエルならこのまま死んでしまうだろう。

僕が雪なら春を待たずに解けてしまうだろう。

さっきまでの考えはもう湯気の向こうに。

2006年03月06日(月)



 サルに思う。

「すべき事」より「したい事」をしてきた今までのツケ。

もう払いはじめてるのか、これから払っていくのか。

筋肉痛かどうか判断できないような痛みが体中を襲ってる。

躰が硬いくせにストレッチもしないで走り回るせいだ。

もう若くないんだし、そろそろ体を大事にしないとな。

2006年03月05日(日)



 違う感じ方で同じ結論。

雨が屋根や壁や窓を叩く音は

気分によってはとても寂しい音。

気分によってはとても優しい音。

寂しいと感じるときはどこにも行きたくなくなるし

優しいと感じるときは出掛けたくなくなる。

2006年03月04日(土)



 たなごころ白昼夢。

キーを叩くこの指は、紛れもなくこの僕が動かしてるのに、

この僕を動かしてるのは、僕自身じゃないような気がしてる。

僕を弄ぶ手のひらの上で、握り潰される夢を見たり、

返された手のひらから、真っ逆さまに落ちる夢を見たり、

夢から覚めたとき、眠ってはいないことに気付いてみたり。

2006年03月03日(金)



 渦巻き金魚。

僕らはただ、洗濯機の中で泳ぐ金魚。

グルグルと流れる水によって、出会わされ、引き裂かれ、

掬われることも、救われることもなく、

訳の分からない不安に吐き気を憶えながら、

仰向けになって浮かぶまで、ずっと、ずっと、渦巻きの中。

2006年03月02日(木)



 ディスカバリー。

なぜ今まで挑戦しなかったんだろう。

こんなにも手軽で簡単だったのに。

これだけで十分。これがあったら他には何もいらない。

おかずにもなるし汁物にもなる。

豚汁最強伝説。これだけでご飯が食べられる。

2006年03月01日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加