語り
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今日は休みだった。 朝10時ごろ、目をさますと、母親が
「さっきリオきてたで、気がついた?」
と笑っていた。
リオとは、うちの近所の飼い猫。 ソーダもお気に入りの、わたしの前の道路によく転がっている、ふわふわのペルシャ猫。 両耳だけ黒くて、あとは真っ白。目は青。 器量よしで、声も可愛い。
でも、車が目の前にきても、まったく動じず、道路のど真ん中で寝そべっているんで、ここらへんの近所の車をもってる人は、
「リオ、どいてー」
と車の窓を空けて、彼にお願いしないといけないのだ。 そのリオ、最近、うちの玄関から、よく入ってくるらしい。 今日の朝も、ぐーすか寝てたわたしの枕もとに、もこもこした白い物体が寝そべっていると思ったら、リオが一緒に寝ていたらしい。
うちの家は基本的に開け放していることが多いので、わたしの部屋の窓から「おうい」といって入ってくる近所のいとこの子供ゆうか(2サイ)、近所のみきちゃん(最近はじんこねーちゃん、と母親のしつけが効いてる呼び方を覚えたらしい)など、賑やかな訪問者が多いが、リオはおとなしいので、わたしんちでくつろいでいるのを気付かれるのがおそい。
母親が、「リオ、なにしてんの」と聞くと、しばらくわたしの頭のとこでねそべりながら、母親を見つめていたらしいが、しずかに帰っていったらしい。っていうか、どうして気付かない、わたし。
リオがうちに来るには、ワケがあるという(BY母)。
リオの家にはやんちゃくれの男の子、2人(よねださんという家なので、小学5年と2年の彼等のあだ名は、どちらも「よねっち」である)がいて騒がしいばかりでなく、最近、アライグマみたいな顔の犬がやってきて、その小型犬が結構気がきつく、リオを追い回すらしい。 猫のくせに、どんくさく、気が弱いリオは、家での居場所がない(綺麗な室内猫なのに)。 外は外で、以前野犬におそわれたことのあるリオにとって(道路でごろごろしてるくせに)安住の地ではない。 しかも、最近はちびのくせにやたら気の強い白いチワワが、近所を闊歩し、リオを追い回しているらしい。 それで、動物のにおいのしない、わたしん家に上がるんだという。
リオ、いつでもうちにおいで。(涙)
いま、母親に頼まれていた喪中葉書を印刷しつつ、これを書いていたら、窓の外をリオが歩いていた。
うわさをすれば、にゃんこ。
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