語り
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こないだの連休、ソーダと、野上町のふれあい公園にいってきた。
和歌山市内が見渡せる野上の山のてっぺんにある、 アスレチックと芝生と、オートキャンプ場のある自然公園。 アスレチックは秋葉山で鍛えたこのわたし。 だが、TPOをわきまえず、ミュールで来てしまったのが まちがいだった。 たったまま乗るシーソーに、へっぴり腰で乗るわたし。
それにひきかえ、ソーダの、名付けて『アスレチック・ワイルド』な身のこなしよ。 ターザンの綱(←とわたしは呼んでいる)に、飛び乗り、しかもだれもやっていない高い箇所から奇声を少々発しつつ、飛び乗る。 恐ろしい勢いで滑る綱にしがみつきつつ輝く笑顔。
見事だ。ソーダ。今日は君に完敗だ。
シーソーに年がいもなくのってはしゃぐ2人に突然邪魔物があらわれた。
「次、代わって。」
小学生のクソ小生意気そうな、お子さまだった。 その時のソーダと私の気持ちは一緒だった。
「いま始めたとこやから、イヤ」
横でその子供の親さえ見ていなければ、そのお子さまに社会の厳しさをばっちり叩き込んでやった所だったのだが、 今回は、
「子供だからってなんでも許してもらえると思うなよ」
という思いを込めて、メンチをきって許してやることにした。
その後、昇った小高い丘から、小さい子供をつれた親子の姿が見えた。 オートキャンプ場だ。
テントをはり、バーべキューの準備に逐われている父親。蚊屋をはったテントの中で何かたべてる子供。 しかし、自分とは全く無関係な彼等の休日の過ごし方に、どうでもいいのに辛口なコメントを残す通りすがりの我々。
「フッ。こんな駐車場もどきにキャンプしてなにが「自然に帰れ」だ。 笑わせるぜ。 しかし、恐ろしく混んでるな。 自然の息吹きより、となりのテントのいびきが聞こえそうな勢いだ」
「全くや。この状態だったら街中よりも人口密度が高くなってるやんか。 お勧めは竜神。熊と語らい、猪と走れ」
さっきの一件で機嫌が悪くなってる2人。
そこらへんの近所に生えているミカン畑の青いミカンを1コづつ頂戴し、さっさと口につめ、こそこそと帰る。 運動会シーズンの、あのにおいのきついミカン。 香りも強烈にいい。
手に残るプ−ンと柑橘系の香り、という犯行の証拠を消すため、トイレでコソコソ手を洗う2人。
そして食欲がちょっとみたされると機嫌が良くなる2人。
御機嫌に広場の草の上で寝転び、空を見る。 ぼんやりと空をみつめつつ、ダベリング。
自動二輪免許をとりに自動車学校に再び通ってるソーダは、今日この頃 視力の衰えを感じているらしい。 その話の後、無心に遠くの山を見つめていた。
そして最近、自分のHPを持ち、通常よりモニターとの付き合いが長くなってるわたしは
「電脳生活はほどほどにせにゃならんな」
と反省しつつ、無心に四葉のクローバーをさがしていた(※しかし収穫は0)。
そういう、いつもの、ソーダとわたしらしい、ネイチャ−な週末だった。
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