愛より淡く
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未来は、けして輝かない
暗い思考はそういうバイオリズムのせいか?
寝たらまたすぐ明日が来るよ
いやだなあ
かといって
遅くまでおきていたら
朝
死にそうに眠いし
早く床に入って
ぐっすり眠ったほうが
よいのだろうけれど
いくらたくさん眠っても
結局、朝は、眠い
それに
眠ったら
すぐに明日がきて
また憂鬱な一日がはじまると思うと
床につくことさえすでに憂鬱
なにかよいこと探さないと
よいことよいこと
あ
この間、右折する時ライトをぴかっと光らせて
先にゆずってくれた車があった
うれしかった
まあそのくらいかな
とっさに思い出せる最近のよいことといえば
ねよっと
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ありがとうございましたゥ
2003年10月28日(火) |
さみしい夫のなぐさめかた? |
ものすごく珍しく、夫が、朝からさみしがっていた。
といっても
「さみしいわ〜さみしいわ〜」
を、ひたすら繰り返すだけのことで、真意は、はかりかねていた。
「わたしなんか、あんたの300万倍くらいさみしいわ」
と、私も言い返してみた。ちなみに↑の数字に深い意味もなんにもない。
ほとんど、
「おっちゃんこの駄菓子いくら?」「300万円」と同じようなノリで言ってみただけ。
「あんた奥さんなら、このさみしがっている夫をなぐさめな」
と、さらに言うので
ちょっと朝からどきどきしながら
「なに?どうやってなぐさめたらええん?」
と聞いてみた。
なんやそれ?わけわからんかった。
すでに心とカラダの準備はできていたのに。
なあんてね^^。
けせらせら♪
唄いながら去る。
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2003年10月27日(月) |
もしかして、それが、愛? |
泣いた。泣いたよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。「てるてる家族」
はーーー実によいものを見せてもらった。
とくによかったのは、冬子が、ほのかに思いを寄せる少年「和ちゃん」とのお別れの時に手渡すつもりのドロップの缶に添える手紙を書いている場面。
「むこうに行っても、このアメを食べて元気でがんばってください。」
とかなんとか書いていて
最後にその手紙の主を、少し迷ってから、自分ではなく、自分の姉の「夏子」にするところが、いじらしくていじらしくて
じーーんと来た。涙があふれてしょうがなかった。
和ちゃんは、ほのかに夏子にあこがれているようで、その昔夏子にドロップをこっそりもらったことが、うれしくてうれしくて、夏子の笑顔と共に忘れられない思い出になっているようだった。
しかし夏子の方は、さっぱり記憶にない。
「そういえば、あの頃店に来るちっちゃい子みんなにアメあげとったことだけは思い出したわ」
と、そっけない返事がかえってくる。ああ、いつも現実ってそういうもの。世の中、恋の片道切符だらけ。
でも冬子がそんなこと和ちゃんに話せるわけがない。少年の淡い恋?の思い出をふみにじることになってしまう。
そういう葛藤の中で、思いついた苦肉の策だったのだろう。
「ドロップの贈り主を夏子にする。」ということ。
なんて一途で純真で清らかな冬子の「乙女ごころ」かな。
冬子に片思いする、もうひとりの少年、ロンドン帰りの男の子も実によい感じだった。(私は個人的にこの子の使う大阪弁が好き。「あんたを待ってましたんやで」とかのね)
いわば恋敵である和ちゃんのために、ひとはだ脱いで、和ちゃんから冬子へのお別れの手紙を伝書鳩に託して、冬子に送る。
以前、自分が鳩に託した手紙は、冬子にあっさり庭に捨てられてしまうという憂き目にあっているというのに。
たしかその時の手紙の文面は、
「冬ちゃん、ラブミーテンダーやで」だったと思う^^。
冬子とすれ違いざまに
「今日のあの手紙だけは捨てんといてや」
しぼり出すように、冬子に放ったその言葉に、じーんと来た。
くーー、ええとこあるやないの。
わずか15分間で、これほど深く感動させてもらえるなんて、ああ、なんて
ありがたいこと。感謝感謝の15分。
そしてあらためて思い知らされたのだ。
もしかして、それが、愛?
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2003年10月26日(日) |
重症化しつつある夫のP依存症 |
このところ毎日毎日夫の帰りが遅い。
寄る所は決まっている。例の場所しかない。
まちがいなく、P依存症だ。
ほんとうにもううんざりだ。
どうしてもどうしても断ち切ることができないようだ。
どれだけ懲りても痛い目にあっても、だめなようだ。
「もう二度と行かん」
といいながら、もう翌日には、けろっと忘れて行っている。
今日こそは、と、夫が帰ってきてから、がつんと言ってやろうと思った。
「あんたは完全に依存症や、治療せなあかんわ。私といっしょに病院へ行こう」
って、これがお酒からなんかなら、そう行って無理やり連れていけば、完全に断ち切らせることができるかもしれない。
でも、でも、こういう場合はいったいどすればよいのだろう?
どうやってやめさせればよいのか、もう、本当にわからない。
ありとあらゆる方法はすでに尽くしたように思う。
どれもこれも、ほとんど効果がなかった。
私は、自分の父がP依存症だったために母が苦労してきたのをこの目でイヤというほど見ている。それはもう聞くも涙語るも涙の物語だった。よよよよよよよよよよよよ。と、思い出しては、むせび泣く。
私は、ぜったいPをするような人とは結婚しないと固く心に誓ったものだ。
そしてそのはずだったのに、
なんで今頃、なんで今頃になって
彼はここまでPにのめりこむようになってしまったのか?
昨夜も、ずいぶんと遅かった。
ちょうど「帰ってきたロッカーのハナコさん」が始まってしまう頃に帰宅した。
仕事で遅くなるならともかく、Pで遅くなるなんて
どうしても許せないのだ。
2003年10月25日(土) |
新婚時代はピンクのハートに包まれて・・・ |
というわけで、目薬のコーナーを後にして、お菓子コーナーに移動した私は、そこで、ものすごく仲むつましい夫婦を見かけたのだった。
それは私が、ポテトチップスを取ろうとした時のことだった。
「いや〜ん、○○ちゃん(旦那さんの愛称のようだった)そんなとこにいたの。探したんよ〜。そんな近くにいたなんてびっくりしちゃったぁ」
という声を耳にしたのだ。その声は、ひじょーに甘くて愛らしくて弾んでいた。
店の中で「プチまいご」になっていた旦那さんに再会?できた喜びをかみしめていらしたかのようだった。
旦那さんは、しじゅうデレデレしてはった。
そして2人は、お菓子コーナーの片隅で、思いっきり二人の世界に浸っておられたのだった。ナンビトも入り込むことができないような、分厚いピンクのハートのバリヤーに包まれているかのようだった。
どうでもよいが、だ、旦那さんの後ろにちょうど位置する山積みされたポテトチップスのとりづらかったことったら。いや、とれそうになかった。
手を伸ばして、うっかりその分厚いピンクのハートのバリヤーにさわってしまうと
大やけどするような気にさえなってしまった。あちちちちちち。
なんてね^^。
と、いうわけで、私は静かに、彼らがお菓子コーナーから移動してくれることを待つしかなかったのだった。
それでも本当にしあわせそうで、仲よさそうなご夫婦だった。
たぶん新婚さんだろう。奥さんのお腹は、臨月ほどの大きさだった。
買い物を終え、駐車場に行くと、夫は車の中でカーシートを倒して眠っていた。
夫を起こして、お菓子コーナーにいた仲むつましい新婚さんの話をして聞かせた。
「仲のええ夫婦って、ほんまによい感じやねえ。周りにもほんわかした幸せをふりまいてもらえるっていうか。見ていてほほえましかったわ。」
そういえば、うちらは私のお腹の中に上の子がいる時が、一番仲よかったような気がする。
あの頃は、夫は外回りだったので、お昼は必ず帰ってきたし、日に何度か様子を見に帰ってきていた。
なつかしいなあ。
あの頃の私は、いつもニコニコしていたような記憶しかない。
「あの頃は、ほんまに仲よかったねえ。今の100倍くらい大事にしてもろてたような気がするし。よかったわあ。あの頃に戻りたいわあ」
そんなようなことを、後部座席に座り、運転する夫の背後から話しかけていたのだった。
すると夫は、振り返ることなく、前だけを見つめて
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2003年10月24日(金) |
目薬と遠い日の淡い恋ごころ |
ゆうがた。
ドラッグストアに行った。
いろいろ買い物をしていると、ふっと目薬のコーナーのあの人の会社の目薬に目が行ってしまった。
買おうか買うまいか、しばらく、迷った。
この目薬をさすたびに、ふっとあの人のこと思い出すのも
ちょっと素敵かも
なんてうかつにも思ってしまったのだった
なにが素敵なものか
素敵なわけないじゃないか
あの人のことはいいかげん、完全に忘れ去りたいのに
今でも
そんなちょっとしたことでも
思い出してしまう
目薬のコーナーの前であれこれと心の中で葛藤しながら
しばし立ち尽くしてしまった
だいいち
目薬をさすたびに
思い出すなんてたまらないじゃないか
だけどちょっと違うようだ
目薬をさすことで
遠い遠い昔
あの人を好きだった頃の
ほんのりやわらかくて優しくてあたたかい気持ちを
思い出したかっただけなのかもしれない
どんなにかすかな関わりであろうと
あの人と関わりのあるものは全て
そう単にほんの少しかすっているだけの関わりのモノでさえも
いとおしく思えたあの頃を
思い出したかっただけなのかもしれない
その昔、薬局の前に立てかけられていた
あの人の会社の宣伝のノボリに
そっと触れただけで
ほんわかしあわせになれた
あの頃の気持ち
あの頃の気持ち
私にとってとても大切なもの
淡く儚い
恋ごころ
の
ようなもの?
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2003年10月23日(木) |
夫に絡む「謎の女」の正体は? |
夫は、パンのたくさん入った袋(夜になるとまとめて値引きになる)
と、セブンイレブンのソーセージと焼き鳥と塩カルビと、それから
白い紙袋に入った今川焼き。などなどを買って帰ってきた。
心なしか少し疲れているような感じだった。
「ちょっとちょっと」と私は、手招きして夫をこたつに呼んだ。
「あんな今日な、妙な女の人から電話あったで」
夫は顔色ひとつ変えずに
「ふうん、また例の催促の電話と違うんか?」
と言った。
「それがさあ、軍艦マーチなんか聞こえててな。あれは絶対例の場所から かけてるで、なんでそんなところから催促の電話をかけるん?」
それから私は、昨日の日記に記したような想像を夫に話してみた。
笑い飛ばされてしまった。
そんなあほみたいなことは絶対ありえない。
だいいち、そんな思わず声をかけてまで、玉をあげたくなるようないい女が、となりにすわることなんて、ありえなさすぎる。
と言った。
しかし夫が、宙を見上げて、「あったらうれしいけど」と
ボソッとひとりごとのようにつぶやいたことを
私は聞き逃さなかった。むむむ。
それから夫は、少し考えてから言った。
なんやそれ???????
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2003年10月22日(水) |
夫の帰りを待ちながら 謎の女について推理する |
こういう時に限って、なかなか帰ってこない。と、やきもきしながら
夫の帰りを待っていた。
今朝、「今日はしんどいので早くかえって来るわ」と言っていたのに。
いつものこととはいえ、よけいに腹立たしかった。
待っている間によからぬ想像は果てしなく広がる。
もしやもしや例の場所で、隣合わせてパチっていたのが縁で。
以下想像図。
「よくお会いしますね?」
「そうですね」
「どうですか、入ってますか?」
「さっぱりですわ。」
「そうですか、よろしかったら、この玉を少し差し上げましょうか?」
「え?よろしいんですか、ありがとうございます」
「いえいえ、入らない時はお互いさま^^」
そんなふうに夫と謎の女は、同じ趣味?が縁で少しずつ打ち解けて, 心を通わせていったのであった。
そのうちに2人は、必ず隣同士に座って打つようになっていた。
そして、徐々に、2人の間に愛が芽生えてゆくのであった。
それからそれからと
想像はエスカレートして、とどまることを知らなかった。
苦しかった。
ある日、謎の女は抑えきれずに、男の家に電話をしてしまう。
「いつもの場所にあなたがいないとさみしいわ。調子も悪くて 負けてばかりよ」
だたそのことを伝えたいばかりに、電話をしてしまう。
しかし、電話に出たのは、男の妻だった。
その時、女は、はっと我にかえる。
「ああ、わたしって、なんてバカなの、あの人には奥さんがいた。奥さんがいたなんて、思いもしなかったわ。ショック」
「そうよね。いても当然だったわ。ああ。なんてこと。でもあの人も悪いのよ。私といる時はいつもどこの台が出やすいとか、ここのコーナーはいまいちだとか、そんな話しかしなかったし。そういえば勝負に夢中のあの人の横顔しか知らなかった私。ああ、ああ、ああ、もう二度と電話はしないわ。ごめんなさい」
と、女はそっと涙をぬぐいケイタイをバックにしまい
「さあ、今日は打って打って打って打ちまくるわよ!!私はひとりでもひとりでも打っていけるわ〜。さすらいの女パチプロここにありよ〜」
と、気を取り直して、再び勝負の世界に入り込むのだった。
とまあ、私のわけのわからない想像はとどまることを知らなかった。
あほかしら?
そうこうしているうちに
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さっき、知らない女の人から電話があった。
「○○さん(夫の名)いらっしゃいますか?」
「あの、まだ帰ってませんが」
「そうですか、失礼しました」
用件を尋ねる前にそそくさと切ってしまった。
なんか妙に気になる。
いったい誰なんだろう?
金融関係の人の返済の催促の電話ではない。
なぜなら、あきらかにケイタイからだったと推測されるから。
かけている場所もすぐにわかった。というかはっきり聞こえた、
そんなところからいったい何の用事?
いろいろよからぬ想像が広がる、
打ち消す
でも広がる
打ち消す
あーー落ち着かない
帰ってきたら、問いただしてみよう。
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「なんかここ寒くない?スースーするねんけど」
あまりに寒くてそう言って、家族の同意を求めようとしたけど。
ほかのみんなは、ぜんぜん、平気みたいだった。
もしかして寒いのは私だけ?
いや寒い、明らかに寒かった。
ふっとはるか上をのぞくと、窓が開いていた。
背伸びしても、とうてい届きそうにない高さにある窓が開いていたのだ。
そこから冷たい風が吹きつけて私が座っているところにまともに当たるのだった。
「寒いわ。ここまともにくるわ、ちょっと場所かわって」
と、夫と子どもたちに訴えたが、誰もかわってくれなかった。
冷たすぎ。風も家族も冷たすぎ。でもよく考えたら、誰もそんな場所にかわりたくないよね^^。ははは。
店の人を呼ぶのも気がひけたので、仕方ないのでブラインドを引いてみると それが風よけになってさっきよりはいくぶん寒さがましになった。
それから焼肉用のコンロに手をかざしてあたたまることにした。
なんでこんなことまでせねばならないのだ?と少しなさけない気持ちになった。
夫も子どもたちも次から次へと料理を運んできた。
お寿司でしょ、エビフライでしょ、お味噌汁でしょ、ギョーザでしょ、 スパゲティでしょ、サラダでしょ、から揚げでしょ、あとあといろいろ。
「ほら、ほかほかの卵やで、滋養つくで、ありがたいやろ、蛍の墓を思い出しながら感謝して食べるんやで。ありがたい。ありがたい。はい食べ、はい食べ」
と、オムライスを運んできた夫が無理やり食べさせようとした。
どうでもいいが、どさくさにまぎれて突然「蛍の墓」が出てきたところが、妙におかしかった。
ので
「あはは、なんかその言い方おかしいわ」と言って笑った。
ふと横を見ると、やはりうちらと同じ家族構成の4人家族が、黙々と料理を口に運んでいた。
みんな恐ろしくつまらなそうな顔をしていて、ニコリともせず、黙ってうつむいたままで、ひたすら料理を口に運んでいた。
よくよく見ると、なるほど、
もしかしたら、これってごくごく普通の光景なのかしら?ようわかりません。が、その時の私はものすごく異様な光景に感じてしまったのでした。
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日曜日。家族で久しぶりにバイキングに行った。
最初回転寿司にする予定だったのだけど、店に入れず外にまで並んでいる
人の列を見て、急きょバイキングに変更になった。そんなに並んでまで食べたくないうちら4人家族。
バイキングはずいぶんと久しぶりだった。
「たしか一年ぶりとぐらいと違うか?」
と、私が言うと
「そんなに行ってなかったか?そんなことはないだろう」
と、夫が言ったので
「いやまちがいない。バイキングに行った日は、私は必ずネットの日記に書くから日記を見たらわかる。もう一年ぐらいそういう日記はつけてないし」
と言い返した。
「そんなしょううもないことまで、いちいち日記につけてるのか〜」
と、あきれていたので、
「いやもっといろいろつけているよ。あーんなことやこーんなことまで、なるべく事実に忠実に、時に誇張を交えて、ドラマチックに詳細に。」
と言おうとしたけれど、あらたな物議をかもしだしてはいけないので、
黙っていた。知らぬが仏とはこれいかに^^。ひやひや。
私たちが通された席は、正直大ハズレだった。
そして私は、そこで実に印象的な家族に遭遇するのであった。つづく
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2003年10月18日(土) |
気が遠くなるほどのせつなさ。「ただ、ひとつだけ困ったことがある」 |
彼は限りなく人間に近いロボットで、
永遠の命を与えられているのだけれど
彼の愛する人々は
少しずつ歳をとる
それはもうどうしようもないこと
にんげんだもの
ある日、すっかり年老いてしまい、死期が近づきつつあるのを悟った彼の恋人が、彼に語りかける
「人間はとどまることはできないのよ。
ある一定の期間とどまって、やがて消え去ってゆく、それが人間のさだめ
なのよ」
なんとも感慨深いよいシーンだった。
そして私は、
恋人と食卓を囲むシーンで、彼がパンか何かを口に運ぶ手をふと止めて、さりげなく呟いた次のセリフに
激しく胸を打たれ、不覚にも落涙してしまったのだった。
永遠に生き続ける限り、彼はこの先もそういう思いを何度も何度も繰り返さなければならないのだろうなあ、と思うと、
その言葉に、気が遠くなるほどの切なさを感じてしまったからかもしれない。
※先週テレビで観た映画のお話でした^^
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2003年10月17日(金) |
「くちびるを重ねる」よりもさらにレトロ? |
実は、私は今までに生きてきて、誰かとくちびるを重ねたり、くちびるを合わせたりしたことが、ほとんどない。
たぶんその数は、片手の指の数が余ってしまうくらいだ。
その数はこれからも増えることはない。だろう。よよよ。
まあそれはおいておいて。
くちびるを重ねる、で思い出したのだけれど
それは「くちびるを重ねる」よりもさらにレトロ?な響きの言葉。
それは、当時社内恋愛をしていた一組の男女の恋の進展状況を私に教えてくれたある人が
あまりに耳慣れない言葉に、いっしゅんなんのことだかわからなかった当時の私。
その時のことをなんか思い出し笑い^^。
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2003年10月16日(木) |
「女」と「くもの巣」 |
とんでもない場所に
くもの巣がはりめぐらされているのを発見してしまった。
それは、女にとり、あまりに衝撃的なできごとであった。
なんでこんなになるまで気づかずにいたのだろう?と
自分を責めてみたりもした。
くもの巣は、その場所で、信じられない成長をとげてしまっていたのだ。
時おり、糸が光に反射して、輝くのだけれど、
それがまた、実に妖しげで艶めかしい輝きかたで、いっしゅ異様な迫力でもって、女の胸に迫ってくるのだった。
こんなに見事なまでに美しく繊細にはりめぐらされたくもの糸を、女は今まで目にしたことがなかった。
ひとつの完成された芸術作品を目にしているような気にさえなっていた。
これだけのものを作り上げるのには、並々ならぬ時間と労力と焦燥?と諦め?を費やしたであろうと考えると
どうしても、どうしても、壊す気にはなれず
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2003年10月15日(水) |
潜在意識が邪魔をする? |
ずいぶんと久しぶりに夢にあの人が出てきた。
あの人は、私のところに来て、少し照れくさそうに
「誕生日おめでとう」
と言った。
「うそーー覚えていてくれていたん?」
夢の中の私は、ひじょうに感激していた。
でも実際の彼は、私の誕生日を覚えているどころか、
いつだか知らない。
夢の中のあの人は、不思議な髪型をしていた。えりあしが異常に長かった。
私はそのえりあしを手で触りながら、
「なんかこの髪、じゃまなんちがう?」
とあの人に尋ねていた。
「そうかなあ、今日切ってもろたばっかりなんやけどなぁ」
そうこたえてくれた。
あの人のえりあしは、柔らかくてふさふさしていて、とても優しいさわり心地だった。
ただそれだけのやりとりの他愛もない夢だったけど
夢の中のあの人は、あの頃のままのあの人で
そのさわやかさも健在だった。
ちょうど
忘れかけていた頃を見はからうかのように
突然夢の中に現れる
それでまたしばらく思い出したりしてしまう
皮肉というかなんというか
でも
夢ばっかりはどうすることもできないし
それでもほんまは、たいがい
うっとしーーしっ!しっ!しっ!
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2003年10月14日(火) |
美人妻の松、美人妻の竹、美人妻の梅 |
とある日本酒のCMに出演していた女優さんを見て、
「そりゃあ、あ〜んなキレイなひとが奥さんなら、誰だって寄り道せずにまっすぐ帰ってくるわなあ」
と、しみじみと言った。
さらに
「そいで、あの人よりもっとキレイな人が奥さんなら、たぶん昼休みも家に帰ってくると思うわ」
と、デレ〜として言った。
さらに
「そいでそいで、その人よりもっともっとキレイな人が奥さんなら」
そう言い、夫、ちょっと考えて、止まった。
「なんやのん?そんな奥さんならどうやのん?」
あははははははははははははは。とひとりで受けて笑っていた。
私もつられていっしょに笑った。
久しぶりにいっぱい笑った。
だだそれだけのこと^^。
しかしどこかが微妙におもしろくない複雑な我が女心に気づく。秋。
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おととい。またつまらないことから夫と言い争いになった。
町内会の行事の手伝いについて、私が放ったよけいなひとことが彼の機嫌をいちじるしく損ねてしまったようだ。
それでもなんであそこまで怒ったのかは、よくわからない。虫の居所が悪かったのだろうか?
帰ってきても、だんまりを通している。
すっかり冷戦状態という感じ?
それはいいのだけれど
夫がしゃべってくれないと
私は話しをする相手がいないのだということに
気がついた。
私は、誰かに話を聞いてもらいたくてどうしようもない状態だったのに。
誰かに聞いてもらわないと苦しかった。仕事の鬱憤がたまっていた。
楽になりたかった。
文字ではだめだ。電話でもだめだ。
面と向かって誰かと話したい。話したくてしょうがなかった。
だけど
私には私には
そんな相手が夫しかいなかった。
そしてそれは何も今はじまったわけでなく
結婚してからずっとそうだったということに
改めて気がついた。
ああ。なんて狭い世界で生きていたのだろう。
その事実に改めて愕然とする。
今ごろ気づくなんて
私には、私には、夫しかいないのだ。
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2003年10月12日(日) |
エロい?恋ってそういうもの? |
ゆうがた。テレビで「マンハッタンラブストーリー」の番組予告が流れていた時、
それを見た我が家のミニドラマ評論家?の長男が言った。
「このドラマ、エロいんだよ〜」
「なんで?」
と私が聞くと
「このまえ、本で読んだんだ。ドラマの説明とか載っていたんだ。そこにね
ね?エロいでしょ。」
だって。
ううむ。
エロいかどうかは、いまいちようわからんかった。
恋ってそういうもの?
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そんなこと言ってみたところで、現実問題どうしようもないことくらい、私にもわかっていた。でも、言わずにはいられなかった。
夫は返答に困っていた。
「あの頃の私はほんまにラッキーだけで仕事してきたようなもんやし、あの頃もっと真面目に基本に忠実に営業活動していたら、こんなぶざまなことにはなってへんかったかと思うとなさけないやらくやしいやら」
ほぼひとりごとのように私は続けた。
新しく変わった上司とソリが全然合わないこと。新しい上司は、陰険でイヤミで、悪いところしか見ようとしない私の一番苦手なタイプであること、声を聞くだけでく暗い気分になること。特に私は成績が悪いのでネチネチと小言を言われ続けて、すっかりマイッテイルということ。
などなどを話した。
頬には涙がつたいっぱなしだった。
夫はただただうなずいて聞いているだけだった。
それからゆっくりと重い口を開いた。
「ごめんなぁ。俺に甲斐性がないばっかりに、そんな辛い思いさせてまで仕事させて」
げ。そんなつもりで言ったのではないのだけれど。
どんよりとした気まずい空気に包まれてしまった。
その時、テレビから聞き覚えのある声がした。
「あ、これこれ、どっかで聞いたことある。ええと、そうそう、おかあさんといっしょに出ていたねずみ、ニコニコぷん、やったけかなあ。そのねずみの声してた人や、なんていう名前やったっけかなあ。そのねずみ、うーん、うーん、ねえ、知ってる?」
心もちその場が和んだ。ような気がした。
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2003年10月10日(金) |
苦しい胸のうちを打ち明けるに至るまで |
3連休の3日目は、あいにくの雨模様。今もしとしと雨が降っている。
昨日もたいしてよい天気ではなかったような。その前の日はどうだっただろう?忘れてしまった。
天気がよくても悪くても私にはたいして関係ないのだけれど、
いくあてもなく、家の中で、ぼんやりするだけ。あとはひたすら眠るだけ。
昨日、昼寝をしていたら、ずいぶんと嫌な夢を見た。
ふいに電話がかかってきて、とっさに、なにか不吉な知らせではないかと夢の中の私は身構えてしまっていて、
案の定それは不吉な知らせで、受話器を持ちながら絶望的な気持ちになっていた。
そんな夢。
目覚めると、あたりはすっかりたそがれていて、なんともいえない心細い気持ちになっていたのだった。
台所で何やら物音がして、夫が帰ってきていたのだなあ、とわかった。
しばらくして起き出して階段を降りて台所にゆくと、夫が米を研いでいた。
鍋には大量の卵が茹でておいてあった。
おでんを作ってくれるみたいだった。まあ彼のレパートリーは、カレーかおでんがマーボー豆腐くらいのものだ。
あ、あとポテトサラダもあったっけ。
中途半端な時間に帰ってきていたので
「また負けたん?」
と尋ねると
ションボリしながらうなずいた。あああ。せやからやめときって言うたのに 日曜に勝ったためしがないのに。
「ごめんな」
とイヤにしおらしい。せめてものつぐない?に夕食を作ってくれる気になったようだ。
というわけで、夕飯のしたくは夫に任せて、買い物に出た。
ドラッグストアでトイレットペーパーとティッシュペーパーと「目のクスリ」とシャンプーの詰め替え用などを買って家に戻ると
夕飯の支度がすっかり出来ていた。
近所に住む義母(夫の母)がさんまを焼いて持って来てくださっていた。
それらをみんなでいただいた。
「あれ、ちょっとごはんやわらかすぎたかな」
そう言いながら夫がごはんをかき混ぜていた。のが妙に印象に残った。
それからみんなで「サザエさん」を見た。
「この間記念番組で、昔のサザエさんをやっていたけど、昔のは、けっこう毒があったんやね。タラちゃんもいたずらっ子やったみたいやし、今はみんなすっかり丸うなってしもて」
と私が言うと
「はは、なるほど」
と夫が言った。
それから、「こち亀」を見て「ワンピース」を見て、「武蔵」を見て
日曜洋画劇場を観た。私は、久しぶりに知世ちゃんが出るドラマが見たかったのに、「知世ちゃんはビデオでゆっくり見たらいいやん」と 譲ってもらえなかった。結局ビデオはとれずじまい。
洋画劇場が終わる頃、私は思い切って
私は知らず知らずのうちに大量の涙を流していた。
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愛というもの
それは この目で見ることも この手で触れることも
できないけれど
五感以外で
感じることが
できてしまったりするもの
それでも時々
不安になって
確かめてみたく
なるようだけれど
ほんとうは
確かめる術など
どこにもなくて
だからよけいに
確かめずには
いられなくなるもの
なのかもしれない
私の場合
例えばいつも行くスーパーの
野菜売り場でふと見つけた
あのひとの大好きな
カリフラワーを
何の迷いもなく
ほとんど無意識に
かごに入れてしまってハッとする
そんな瞬間に
ふと
私の中にもあったんだ
と、確かめられたような気になって
うれしくなる時がある
先日、夕飯の時に、私のお皿の上にレタスが乗っていて
その上にあのひとが
マヨネーズをかけてくれた時のこと
ささやかだけど
案外
そういうもの?
などとわかりはじめた今日この頃
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「あ、タバコ買うの忘れた」
と、夫が帰ってくるなり思い出したように言った。
「ええかげんタバコやめたら?カラダに悪いし」
と私が言うと
「いいんだ。早く死にたいんだから。俺は早く死にたいんだ」
と、ひどく投げやりなことを言うので
「そんな無責任なこと言うたらあかんわ」
と、たしなめようとしたら
「あーー家族も何もかも捨てて、いっそ大金持ちの若い女と どこかに逃げたい、蒸発したいわぁぁぁぁぁぁ」
と、 冗談とも本音ともつかないことを吐き捨てるように言ったのだった。
「なんやそれ、なんやそれ、なんやそれ」
言葉につまった私が、そればっかりを繰り返していると
急に思い直したように
「あ、でもやっぱりすぐに戻ってくると思うわ」
と言って笑った。
わ、私はどうでもええんか?
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ありがとうございましたゥ
おととい上司の上司に言われた一言がよほどこたえたのだろう。
夢にまで出てきてしまった。チームリーダーとどこかの喫茶店で話をしている夢。
「○○さんにこんなこと言われてしまってすごく落ちこんでます」
と、私。
「あの人は、言うことキツイからねえ」
と、チームリーダー。
「やっぱりそうですか。そうですよね。キツすぎますよね」
と夢の中で激しくうなずいていた私。
はーー目覚めも最悪。
今日も一日、仕事中に何かの拍子にそのキツイ一言を思い出し、そのたびに 気分が滅入って、やる気をなくしてしまったのだった。
どうせどうせ私はあかんたれで足手まといのテレオペなんや〜いくらかけてもかけるだけ無駄なんかもしれへん云々
と、かなり投げやりになってしまった。
例の言葉がどうも心にグサっと突き刺さってとれなくなってしまったようだ。
「あーうっとし、あーうっとし」
と家に帰ってからも、思い出すたびに嫌な気持ちになっていた。
怒りのあまり?またこんなとんでもない
そばで聞いていた夫に、なんやそれ。また欲求不満か?と笑われてしまった。
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ありがとうございましたゥ
S係長は、自他共に認める愛妻家だった。そのうえ子煩悩だった。
社内リクレーションには、毎回家族で参加されて、周囲にアットホームな雰囲気を振りまかれていらしたそうだ。
係長には、よく顧客のクレーム処理やクロージングに同行してもらった。
ごくごく自然に親しくなって、冗談なんかも交えてなんでも気安く話せる間柄になっていった。
そんなある日、係長と私が、顧客先を訪問後お茶でも飲んで行こうかということになり、最寄の喫茶店に入った時のこと。
そこで、私は、係長の意外な秘密を知ってしまうことになった。
どういういきさつで、そういう話題になってしまったのかは、さっぱり思い出せないけれど。
な、なんと、愛妻家の係長には、定期的に密会している女性がいたのだった。(その時は、もうお別れされていたそうだけど。)
「か、係長は、愛妻家と違はったんですか?」
「せや、俺はものすごい愛妻家よ、家族サービス精神満点パパよ」
と係長は臆することなくニコニコしながら私の問いかけにそう答えたはった。
なんとなく矛盾しているように思えた当時の私だったけれど
係長が言わはるのには、彼女は快楽の世界を追求するために、どうしても必要な相手だった。ということだった。
「嫁さんとでは追求に限界があるんや」
とも言うたはった。????????
未知の世界のことでもあり、他人事でもあったので、ふうん、そんなもんなんですかあ、ようわかりませんわ、と適当に受け流していた。
係長は、コーヒーをテーブルに置いて、一呼吸おいてから、
ご遠慮させていただきます。と笑って答えた。
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2003年10月05日(日) |
今頃気づくなんて 万年恋の負け組ひよこ組 |
去年のお盆明けに就職して、かれこれ、一年と一ヶ月と少しが経とうとしているけれど、
いったいこの間に自分は何をやっていたのだろう?
今日、上司の上司である人(部署でいっちゃん偉い人)に頭を思いっきりガツンと殴られような衝撃的なことを言われてしまった。
しばらく立ち直れなかった。
先に帰っていた夫に、かくかくしかじかということを涙ながらに話した。
「新人研修の時に習っただろうが、みんな忘れてしまったのかい?」
と夫に言われた。
きれいさっぱり忘れてしまっていた^^
それからしばらく特訓というかロールプレイングが始まった。
こう言われたら、こう切り返せとか
そんなにあっさり引き下がってはだめだ、とか
引きながらも粘るんだ、とか
営業のノウハウを伝授してもらった
なるほど。
「商談なんかはね、ほんのつけたしでいいんだ。メインは世間話とか 雑談とかなんだ。そして相手の関心事を探り、相手の心をつかむ、すぐに契約にこぎつけようなんてあせったりせずにまずは情報を少しずつ集めてゆく、営業は情報収集にはじまり情報収集に終わるんだ」
そういえば、たしかに、遠い昔に、そういうことを習ったような記憶もあったけど。すっかり希薄になってしまっていた。
拡大質問、限定質問、様々な質問話法によって、相手のニーズを探る。
そして徐々に相手のふところに入り込んでゆく。
そしてバイイングシグナル(購買意欲)を察知したらすかさず クローズ!!クローズ!!クローズ!!そして受注獲得!!
なるほど
私は、私は、営業の基本が全然できていなかったんだ。
今ごろ気づくなんて・・・。遅すぎ。
なんてのんきでお気楽でおめでたかったのだろう。 それなりに頑張っていたつもりだったけれど、全部的外れの頑張りだったのだ。なんたるエネルギーの浪費。
でもこういう手法って仕事に限らず恋愛のかけひきとかにも利用できるのかもしれない。
相手の心をつかむ。という点においても。
そうか。
私は何かが間違っていたのだ。
あの頃好きだった人にふりむいてもらえなかった理由が、心を開いてもらえなかった理由が、なんとなくわかったような気がした。
押して引いて引いて押して、徐々に相手のふところに入り込んでゆき、
そしてラビングシグナル(謎)を察知したら
一気にクローズ!!クローズ!!クローズ!!押し倒せ!!
なるほど!!!!!!!!
今頃わかったって、もう遅いけど。
明日の朝までには立ち直っていないと。
今日のミニ特訓の成果をためさんと。
ところでいったい上司の上司に何を言われたかというと
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ありがとうございましたゥ
昨夜、寝床に行くと、枕元が月の光に照らされていた。
なんとも妖しげな光だった。
窓の遠くにほぼ満月に近い黄色の月が見えた。私はひどい乱視なので○がいくつも重なってぼやけて見えた。
月の色は、見るたびに微妙に違う。オレンジ色だったり、黄色だったり、青白かったり。
不思議だ。
虹色の月の輪が見えたり、見えなかったり。
笑っているように見えたり、泣いているように見えたり、
やたら近くて大きく見えたり、とても遠くて小さく見えたり
温かだったり、冷たかったり、柔らかだったり、鋭かったり。
好きだった人の誕生日に見上げた月は
限りなくまっすぐな一本の線に近い、細くてシャープな月だった。
あの夜、がらんとした駐車場でひとり、好きだった人の誕生日に
見上げた月のことは、ずっと忘れない。
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凍った薔薇が地に落ちて
こなごなになった。
かつて温室で咲いていた薔薇だった
大好きなあの人にプレゼントしたくて
一輪
温室から持ち出した
やっとの思いであの人に手渡したけれど
あの人は少しも喜んでくれなくて
はーーっとあの人がためいきを吹きかけたら
とたんに凍ってしまった
薔薇もわたしの心も
凍りついてしまった
薔薇は地に落ち
こなごなになったけれど
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2003年10月02日(木) |
たそがれ時に逢いましょう |
ふぅ
なにもかも
めんどくさいと思い始めたら
もう人生もおしまいなのかもしれない
秋に生まれたけれど
秋は苦手だ
なんかものがなしいし
気候はとてもさわやかでよいけれど
日差しの弱々しさだとか儚さだとか
うつろいゆく感じだとか
どうも苦手だ
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2003年10月01日(水) |
現実逃避と回想旅行と云えない気持ち |
このところ、どうも情緒が定まらず、ここも書いては消して書いては消したりしています。謝謝。
心の中もあいかわらず散らかり放題で、収拾がつかない状態で落ち着きません。おまけに人事異動で、上司がまたまた変わってどまどっています。ふぅ。これで5人目です。一年で5人も変わってるんです!!ようやく慣れた頃にハイさよならなんです。それに私の担当エリアも変わりました。これも5回目。
まあそれはおいておいて。
ふと空いた時間に物思いにふけると、いつのまにか感情だけがタイムマシンに乗って、何年も前に戻って、感傷にひたったり、なつかしんだり、いつくしんだり、恋しがったり、ときめいたり?しています。
それにしても、とっくの昔にミイラ化したような干からびた思い出ばかりをひっぱり出してきて、いったいどうしようというのでしょう?
自分でもさっぱりわかりません。
これも現実逃避のいっしゅなのでしょうか?回想の世界に逃げ込んでしまっているのでしょうか?
私はね。時々寝る前にお祈りするんです、目が覚めたらあの日あの時のあの場所に戻っていますように、どうかどうかどうか、って。あほみたいですが、ついつい、ほとんど無意識にそう祈ってしまうんです。
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