ちょうど一年前の11/27、わしは命を自ら絶った。
当時わしはトータスブルグを離れ、ハイラングールに仕官し、表向きまったりと過ごしていた。 幸い、家族にも恵まれて、何不自由ない暮らしをし、ハイラングールでの仕事も順調だった。
だが、好事魔多し。 外交上の連絡ミスにより、当時の国王に迷惑を掛けてしまった。
命を落とす事が償いにあたるとは、今は思わないが、そういう事すら思い浮かばないほど、いっぱいいっぱいだった。
やりたい事はたくさんあったが、やるためには今のままではいけない。
そして、自らの未来を消した。
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一年経った今、やりたい事のほとんどは達成した。
『後悔の念』によって実体化している霊体としては、消えるべき条件が揃っている。 ただ、未来を綴るための生を、今一度経つほど愚かな事はない。 今はそう思う。
墓標から再生する時は、未来を生きる事を誓おう。
新しいLucifer=Lineheartになることはないだろうが、明日はどうなるか誰にもわからない。
明日の自分に逢いに、日々を生き続けよう。
私が愛する者たち、私を取り巻く全ての方に感謝を。
命日は、堕天使ルシファーのもの。 Lucifer=Lineheartにとっては、生を受けた日、でもある。
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