るしふぇるの日記風味
日記だかなんだかわからんけど(ぉ

2002年10月30日(水) 王宮日誌8(回想)

書簡は、ネウガードのセラフィンさんからのものだった。

「昨今の交渉決裂を受け、我が国はクロスロードへ宣戦布告を行う。
ついては北西同盟の条項に基づき、貴国にジグロードへの築城支援並びにクロスロードへの開戦を依頼する。
ネウガード セラフィン=ネウ」

「いよいよか・・・」
『どうしたの?』
「ああ、戦争が始まる・・・」
『・・・・そうなんだ・・・・』

疏埜馥は少し寂しそうな顔をして、俯きながらそう言った。

ただ、困ったことに、選管に権限を渡したばかりだった。
この書簡を受け取っても、何もすることは出来ない。

「疏埜馥、出掛けてくる」
『うん・・・ご飯・・・どうしようか?』
「いっしょに食べるから用意しておいて・・・って、きっと軍務にも招集かかるよ」
『じゃ、私も一緒に行くよ・・・』

いつもの服に着替え、疏埜馥を抱えて王宮に飛んでいった。
外務執務室に飛び込んで、アンシに書簡を手渡し、当面の指示をした。
そして、外交官のヴィージェを北西同盟の会議場に連れて行き、対応を協議させた。
その後は疏埜馥を通じて軍務大臣のアイリッシュとヴィージェで支援・開戦を協議するようにお願いした。


結局、全てを終えて帰宅したのは深夜だった。
軍務で会議中の疏埜馥はまだ帰ってきていない。

「何も選挙中に・・・」

いや、選挙中なんて関係ない。
例えば、他国からの侵略戦争なり、NPC国家戦であれば、そんな悠長な事は言ってられないのだ。

「スムースな情報伝達、権限の委任か・・・」

いろいろと考えながら机に突っ伏して眠っていた。
肩には、毛布が掛けてあった。


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