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2005年06月13日(月) |
この上なく素敵なワンピースと出会う。 |
■週間天気予報では雨マークが続いていたのに、今日も雲ひとつない晴天。恋人と部屋の中でのんびり休日を過ごしたあと、自転車を飛ばして、新宿伊勢丹のバーゲン会場へ。最終日の残り30分に駆け込む。 ここで、もう、ほんっとに、ものすごーく、可愛いワンピースを見つけたのだ。 MARK JACOBで40950円のものが、14000円に値下げされている。試着してみたら、もう、「わたしのために誰にも見つからず残ってたの?」とワンピースに向かって語りかけたくなるほど、顔映りがよく、体に沿っている。胸元はかなり大胆にV字に切り込んでいるのに、上品で、文句なく愛らしい。迷わず購入。帰ってきてもう一度着てみたら、わたしじゃないみたいに、女らしくって素敵。サーモンピンクの花柄、肌触りのさらさらした心地よいシルク。ひらひらと裾が揺れるとふくらはぎが心地いい。 年がら年中ジーパンで仕事に通うわたしが、突然こんなフェミニンなワンピースを着ていったら、男どもの「何があった、どうした、狂ったか」の質問攻めに会いかねない。仕事に着ていけないとなると、しばらくデビューはおあずけ。陽の目を見るまで、目に見えるところにずっとかけておきたい気分。 洋服一枚との出会いだけで、これだけ気分が晴れ晴れとするなんて!
■わたしは根っからの消費好き買い物好きだ。人にプレゼントするのも、奢るのも好きだ。お金はあるだけ使い切りたくなるという、貯まるわけないタイプ。けちったら最後、お金に支配されそうで、持てるときも持たざるときも、お金とのスタンスは変わらない。 大好きな洋服や香水や化粧品は、仕事に疲れがちな容姿をバックアップしてくれるし、新しいことば新しい物語と出会う喜びは心を潤してくれる。美味しい食事と美味しいお酒は、明日への活力。海外への高飛びは、劇場と稽古場に閉じこもって暮らすわたしの視野を広げてくれるし、とにかく、お金で買えるものは買ってしまう。そして、また働いて、稼ぐ。働けなくなったら、その時はその時。つましい生活をすればいい。 こうして気楽にかまえているから、ワンピース一枚との出会いを、のびのびと喜べるのかもしれない。
■しばらくすると、また国内ツアーの始まり。大阪公演のときは、たぶん、リハビリに励む母のもとにしばしば帰れるだろう。うれしい。一昨日、仕事の合間に書いた手紙が、明日には母の元に届くだろう。喜んでくれるだろうかと、どきどきする。 ■来年上半期の仕事が入っていないので、勉強して暮らそうなどと目論んでいたら、立て続けにオファーが入ってきて、休む時間などないことが判った。生活の不安はなくなるけれど、独立独歩の魂が、どんどんどんどん薄れていく自分が怖い。
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