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2005年02月15日(火) 悶々として。

■天敵ってのは、誰でも、何処の世界で生きてても、どんな生き方してようとも、必ず一人か二人はいるらしい。かく言うわたしにもいる。どんなに頑張って生きてみたところで、動かない何か。良くは転じていかない何か。自分を 脅かし続け、自分を強ばらせ続ける、何者か。
 
まあ、そういう人の存在に、そういう天敵の発言に、今夜は気分悪く居心地悪く、なんだか晴れない心を抱いて過ごしているわけだが、理屈で言えば、そういう人こそ、わたしの現在を映していると言えなくもない。わたしにとっての、必要悪だ。もちろん、これは理屈に過ぎなくて、わたしは悶々としたまま。悶々としながらも、それが自分が現在気づけない「己の欠如」 を知る手がかりなのだという意識もあったりする。

自分を大事にし、自分を慰撫することも必要だし、自分を否定し、自分を打ち破っていくための傷をつけることも必要だ。……そのバランスが難しい。

■上越新幹線に乗り、越後湯沢ではくたか号に乗り換えて、北陸へ。窓外の雪景色が美しくて美しくて虜になる。雪害のあれこれも、地震の後の雪の過酷さも、日常の中での雪下ろし のストレスも、知ってはいるのだけれど、美しいものは美しい。これは動かしようがない。

世界はどうも一辺倒な視線では、理解できない、納得できない、分析できないものであるらしい。
自分の痛み、他者の痛み、それを繋ぐ想像力。そんなものを越えた大きな力に、左右されながら、限られた年数の人生を生きている。
その限界の中で、わたしに出来るのは、いったい何なんだろうなあ?
そんな曖昧な問いに、確かな答えが欲しかったりする夜だ。


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