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2001年08月19日(日) 母と娘の幸福感。

●母がiMODEの携帯を買った。わたしからのメールを受け取るためだ。先日帰省した時に、受信メールの読み方を教えてあげて、ここのところ毎日1〜2通は必ず送信している。母はまだ入力送信ができないので、受け取ると必ず留守電が入っている。「メールありがとう!」の留守電。
 たったこれだけのことが、病気で弱っていた母の、随分な元気の素になっているらしい。これからは「親孝行」を趣味にしようかと思うくらい、母の喜び方はストレートで、わたしにも幸福感を運んでくる。むろん、こういう幸福感は、嫁にもいけない出来損ないの親不孝娘ならではのものだろう。

●大阪の仕事先から帰省した後、電話で母は名言を吐いた。
「ママ(わたしは今でも母をママと呼んでいる)は、歳とって、病気やけど、パパがおるから幸せ。あんたは、若うて、元気いっぱいやけど、一人っきりやからかわいそう。おあいこやから、お互い頑張ろな」
 うーん、うーん、と、電話を切ってから一人唸るわたしであった。
 そうね、頑張りましょ。現在の幸も不幸も、わたし自身が招き、築いたもの。そしてこれから、何を選んで何を得ていくかも、きっちり自分の歩き方自分の生き方に委ねられている。それって、けっこう幸福なことじゃないか。
 母の幸福感は、やっぱり娘に伝染する。


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