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●昨日より今日にかけて。家中の布という布を洗濯する。旅先から宅急便で送った衣服や下着、ソファーカバー、シーツ、布団カバー、枕カバー、足拭きマット、フェイスタオルにバスタオル、トイレマットに便座カバー。それだけでは飽きたらずに、1畳のラグカーペットだの、最近使ってない乾燥度に欠けるリネン類。 時々狂ったように何もかも洗ってしまいたくなる、というのは、わたしにおいてはままあることだが、この度の気狂い洗濯は、新しい恋心によるものか?
●旅に出る前のこと。どういうわけか、先ず、衛星アンテナの調子が悪くなって突然BS受信不可能となり、地上波TVを見ていたら、突然「ブチン」という音と共にTVが消え、再び電源の入ることはなかった。 かねてより余りTVを見ない人ではあったが、一人で食事をとる時は大体つけていた。一人で黙々と食べるのはなかなかに寂しいものであるから。 このところ、食事の時は読まないまでも、本を皿の横に広げて食べる。これは心情的にも絵的にもかなり寂しい。まあ、そのことを抜きにすれば、TVがないというのは悪くない。こういう商売をしていたら大事な情報源のはずだから、あったに越したことはないのだが、それにしても、静かでよろしい。 仕事でビデオを観るというのは必須なので、いずれ買うことになるだろうが、今しばらくTVのない生活を楽しもう。 それにしても、まったく見ないのに、WOWWOWの視聴料やNHKの受信料を払っているというのは、なんとまあ馬鹿馬鹿しいことだ。この間、集金に来たNHKのおじさんに「TVが壊れているので・・・」と言ったら信じて貰えず、「国民の義務ですから」なんて言われてしまって、殴りそうになったので扉を閉めた。殴って面倒なことになるくらいなら、無駄に払った方がましだ。こういうわたしみたいな人間が政治をダメにするのか? と、ふと問題意識を持ったが、これまた馬鹿馬鹿しいのでやめた。 それでなくても、わたしは忙しいのだ。
●そう、わたしは忙しい。昨夜、久しぶりに、何でもいいから「書き続けたい」という思いに襲われ、書き殴る内に、ちょっと落ち着いて書きたい素材を見つけ、ここのところなかった心の作用に気もそぞろ。眠って、目覚めて、書く気満々だったところに、本日仕事がお休みになった恋人が訪ねてくる。書くことなんて当然のように放り出して、幸福な1日を過ごした。いかんせん、帰るところのある人なので、こうしてまた一人、キーボードに向かっている。 わたしは忙しいんだ。体ひとつでは足りない、やりたいことが大過ぎる、と、心の中で喚き立てることで、我が人生の不足をごまかしている。 二人足して87歳の恋は、いまだかつてない純情さで進行している。 人生は、前もって予測想像できないことだらけ。そんなことを今更のように驚いてみせる本日のわたくしではある。ああ。
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