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2011年12月08日(木) 開戦の日に
開戦の日に

「太平洋戦争」とは米国の呼び方で、 こちらは「大東亜戦争」と呼ばねばならない。 野生葡萄を採集しに何度か訪れた岬には、 昭和18年建立の御影石の鳥居があって、 その柱には「大東亜戦争必勝祈願」と刻まれている。

でもあの戦争に勝つとは具体的にどういうことだったのだろう? 少なくともあれは自衛のための戦争であり、 アジアの植民地の解放のための戦争であった (玉音放送でも触れられている)のだが。 自衛には失敗したけどアジア諸国は戦後多くが独立、 有色人種も力を持った。 戦時中「欲しがりません、勝つまでは」というスローガンがあったけど、 どうなったら「勝ち」か国民はきちんと教えられていたのだろうか --ワシントンDCやニューヨーク占領とは思えない--? それがはっきりしていたならば、 例えばシンガポール陥落時に講和したりして戦争には負けなかったかもしれないし、 戦後国と国民との関係はここまでおかしくならなかったかもしれない。


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