世界お遍路 千夜一夜旅日記

2012年09月19日(水) 長岡(アジア)映画祭3日目 別離 イラン映画

この映画は第61回ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞と、女優賞、男優賞の2つの銀熊賞の計3部門で受賞。第84回アカデミー賞では外国語映画賞を受賞したほか、脚本賞にもノミネート。とまあ、輝かしい経歴の映画。

舞台はテヘラン。
ナデルとシミンは14年来の夫婦、11歳の娘テルメーと暮らしている。
家族は中産階級の上流に属し、それぞれが英語教師、銀行員とい仕事を持っている。しかし、夫婦は離婚の淵に立たされている。
シミンは夫と娘とともに国を出ようと、海外移住許可を一年半かけてとった。
だが、ナデルはアルツハイマー型認知症を患う父のことを心配し、国に留まりたい。そこでシミンは家庭裁判所に離婚許可を申請するが、認められなかったため、彼女は実家に帰る。
ナデルはしかたなく、父の世話のためにラジエーという若く敬虔な貧しい娘(既婚)を雇う。ラジエーは短気な夫ホッジャトに無断でこの仕事を得ていた。
イスラムでは、基本的に女性が男性を介護する仕事をするのは禁止、のようだ。
しかし、ホッジャトが無職のため家族の生活はこの仕事がなければなりたたない。ある日、ラジエーはナデルの父をベッドに縛りつけて鍵をかけて閉じ込めて出かける。ベッドから落ちた父は、帰宅したナデルとテルメーに意識不明で発見された。怒ったナデルは帰ってきたラジエーを怒鳴りつけてアパートの玄関から無理に押し出したがラジエーは階段に倒れ込む。
その夜、ラジエーは妊娠していた胎児を流産してしまう。
ラジエーとホッジャトはナデルが胎児を死に至らせたとして告訴し、ナデルの裁判が始まる・・・・。
だいたいのストーリーはこんな感じ。

イスラムの戒律と裁判、人間のとしての誠実やウソ。
そのほか、ジェンダー、階級、正義。
それを貧しいけれど敬虔なイスラム教徒の家族と世俗的な中産階級の家族という、「しくみ」の中で葛藤させぶつけるている。

ものすごく見ごたえがあった。
問題は普遍的なのだが、それがイスラム社会の中に置かれると違う光が当たる。
イランの日常的なくらしがみえたし。
久しぶりに、これぞ映画!という作品だった。
イラン的にえば、発禁ものでしょう。
(そうかな?多分)
こういうの、たくさんみたいな、ながおか映画祭。

本日、雨。ややすずし。
彼岸の入り。
昨夜、お彼岸いなり寿しの下ごしらえをし、今朝五時半おきでつくって、朝に実家や姪、本家やたみちゃんなどのそれぞれ少々届けた。
だんだん向こうの世界に移動する人が多くなり、彼岸に思い出す人が多くなる・・・なり秋の夕暮れ。



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