世界お遍路 千夜一夜旅日記

2007年09月19日(水) トロピカル・マラディ・・ようわからん

*トロピカル・マラディ*
Tropical Malady
[タイ/2004年/118分]
監督:アビチャッポン・ウィーラセタクン
ってことで、見ましたが・・・ようわからん映画だったわ。
ワタシ的には、こんなにようわからん映画を見たのは久しぶりだ。
映画パンフに、さまざまな解釈ができる・・とかって書いてあるけど、これってパンフの逃げかいな。
むはーんという気分で車に向かって歩いてたら、前を歩いていたオバはんが突如振り向いて、「今の映画、どう思いました?わかりました?」と感想を聞かれた。
むはーーーーーん。
「カンヌの賞かなんかもらった映画ですよね。・・・タイですよね、映像がまさに。それと、圧倒的な自然にニンゲンはまけるってことですかねえ・・・」
沖縄の伝説の怪物、ウンタマギルー?(映画もあったはず)だったかをおもいだしていたわたしなんだわ。
映像は圧倒的に美しいけどねえ・・・

ありのままに書くと、

前半と後半、まるで違うテイストなんですね。
前半は、まさに2人の青年、兵士のケンとフツーの田舎青年トンの愛し合う姿が描かれている。(素朴でのんびりと)
後半は、ジャングルの中を彷徨う。片方の青年ケン。虎に姿を変えた目に見えぬ精霊を追って進む兵士を延々と描写しているのだ。
美しいけどなんやのってかんじで。
虎に姿を変えられた精霊は元呪術師で人の記憶を食べて生きているだそうな。
ってことで、前半のふたりのシーン、虎に食われるためにあったてこと???
わたしだって、だれかに「どう見ました?テーマ、なんなんでしょ?」とかって聞きたかったけど、こういう解釈を保留させる映画もいいモンだとは思うが。
タイの人たちは、こんなん見ないだろうなあ・・・
もっと、娯楽たっぷり、純愛か悲恋か、ダンスでぎらぎら、歌でようよう!みたいなのが好きだと思うけど。
ま、タイのスノビッシュな映画で、国際賞向けなんでしょう、タイの対外的地位を意識させる・・・。(これはちょっと意地悪かな)

いい天気すぎて恐い。
北国の空ではない、ここはギリシャかイタリアかスペインかってなもんの青空と乾燥度である。



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