世界お遍路 千夜一夜旅日記

2004年02月12日(木) *白峰打てず・・・

同行のkさんの足の具合が良くない。
右くるぶしから、かかとが痛くて、実にゆっくりな進行ぶりだ。
がんばる方なのでなかなか弱音は吐かないが、見ていると特に下り、そして登りで痛そうだ。
だから、田村神社をお参りし、一宮寺を打ち、午前には国分寺を打って、1時には五色台と思っていたのだが、予定が大狂い。
2時に五色台、これは白峰無理かな、、でやっぱり無理だった。
よっぽど、私が納経帳もって、走るか、とも考えたが、山の遍路道で彼女一人にして迷子にでもなられたら困るし、心細いだろうし、で私自身の発想を変えて、いいよな、そんなに急いでどこに行く、明日の朝でもいいじゃないか、と思いなおした。足の痛いつらさは、いつもまめや靴擦れ、筋肉痛に悩む私には、よくよくわかる。
白峰着5時20分、まあ仕方ないわ。

今日は、しかし、いいことがあった。
国道11号を歩いているときだ。
むこうから、墨染めの衣の方がくる。
ああ、飴あげよう!
きのう、たまちゃんにいただいたお菓子の袋にキャンデーの袋が入っていて、私もkさんもキャンディはたくさん持っているので「今日は、最初に会うお遍路さんにこれをお接待しよう」と決めていたのだ。
そうしたら、もう理想の方が前から来た。
で、大慌てでザックをおろして、これ、いただいてください。
そうしたら、その若いお坊さん、足は、ぞうり、素足、ずたぶくろは縫ってあって・・・・ご修行ですか、といったら、いえ、ただの乞食坊主です。のお返事。
しかし、その草履の足に感動した。
修行大師増のお大師さんのおみ足そっくり!!なんだな、これが。
遍路道でいろいろとお坊さんに会うが、草履も足もここまで迫力に満ちた方は初めてだ。
お顔は、実にまさに青年。
で、飴は、托鉢の鉢で受けられて、私がご苦労様ですといったら、深く頭を下げられて錫杖をふって、家内安全、等々・・お唱えして最後に南無大師遍照金剛で厳かにしめてくださった。
「早々、これ、じきにお昼ですし、召し上がってください」
と、はっと気がついて、今朝たべて、お昼用に4本取っておいた、小松島もおいしいちくわも托鉢に入れた。
「これ、小松島のおいしいちくわです、笑顔の大師たまちゃんという、かわいいお嬢さんがくださったんです、お副分けです」
「私は、お遍路ではないんですよ、ちょうど運辺寺の用があってきて、戻るところです」
といわれるものの、とにかく足がお大師さん・・・うれしかった。
歩き始めて、振り返ると、まだ立ち止まって送っていてくださった。
kさんと「あの足、お大師さんよねえ、あのたくましい素足、と草ぞうりだけで、もう惚れますわ」
で、二人とも、足に見とれていて、さらに私は、飴を差し上げると朝から思っていたので、それですごい方にあったのでそれだけで舞い上がり・・・
ああああ・・・・・ご喜捨、ご喜捨・・・しなかったよ・・・・
南無大師遍照金剛もいえないお方たちに必ずいれる私なのに・・・・情けないわ。
しかし、たまちゃん!!
いただいたちくわの半分と、お茶飴は、「お大師さん」に、お接待したよ。
ホントに、私もkさんも「私たち、若い頃のお大師さんに会わせていただいたんだよ」と確信している。

本日の出会い
女性二人、それぞれ一人歩き遍路
国分寺のトイレはかわらず、根香寺のトイレは、新品になっていてびっくりだった。
本日のルート
田村神社、一宮寺、国分寺、根香寺。明日の白峰
明日は、下りがだめだというkさんはいうし、あんまり痛かったら、下りは天皇寺まで車にしますか、という話になっている。
無理は禁物、臨機応変に行きたい。


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