月曜日。郵便局や買い物がしたいので、初めて市内へ一人歩きである。 今までは、誰かと一緒だったが、だいたい様子が分かってきたし、ボチボチ歩きだ。
で、本日のストレンジ
私は通りを横切っていたら、写真屋から出てきた足が不自由なじいちゃんが、おいでおいでをした。 そばに行くといった。 「アンタ英語は話せるかね」 「ちょっと」 「じゃ、ワシを助けてくれ・・」 (いいけど、足が不自由そうだし) 「車を持っているか」 「いえ、私は旅仔者だし、持っていません」 「そうか、だったら、ワシに20ナクファおくれ、それだけあれば、ワシは家までタクシーで帰れるから」 「・・・・」(絶句) (気を取り直して)「アイムソーリー」 スタスタ、私は去った。 もうびっくりだ。 ちゃんとした身仕舞いで、写真屋などという、小金がないと用のない店から出てきた人が・・・・ いかにもという人からいわれたことはある、お乞食さんからもある。 メキシコやトルコでは、たつ前日、コインをちかくのお乞食さんの手へ落としに行ったこともある。 しかし、こんな形で「市民」からいわれたのは初めてだ。 帰ってきて、ビレンに話したら「それは彼にとって、癖というか、習慣になっている、旅行者にとって20ナクファ(1ドルだ)は大した額じゃないことが彼にはわかっている、もしかして、いってみたら暮れるかも知れないと考えたんだろう、今までもそれでもらっているのかも知れない。私だって、いわれるかも知れない・・・」 私だって、というのは、ビレンやアスカデッド、ナオミちゃんは外見(肌の色など)はまあこっちの人おんなじだが、外国からきたこの国の人ってやっぱりわかるんだよね。そういうことだ。 私が見ていても、どっかしらちがうもん。
付記 オランダに帰って、三枝子やテクラブにこの話をしたら、テクラブは、お金のないお乞食さんでも身なりは立派だったりするんだ・・といっていたが・・・ しかし、彼は、写真屋から買い物をしてでてきたんだよ、お金がないとは思えなかった。
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