世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年12月29日(月) ★本日のストレンジ

月曜日。郵便局や買い物がしたいので、初めて市内へ一人歩きである。
今までは、誰かと一緒だったが、だいたい様子が分かってきたし、ボチボチ歩きだ。

で、本日のストレンジ

私は通りを横切っていたら、写真屋から出てきた足が不自由なじいちゃんが、おいでおいでをした。
そばに行くといった。
「アンタ英語は話せるかね」
「ちょっと」
「じゃ、ワシを助けてくれ・・」
(いいけど、足が不自由そうだし)
「車を持っているか」
「いえ、私は旅仔者だし、持っていません」
「そうか、だったら、ワシに20ナクファおくれ、それだけあれば、ワシは家までタクシーで帰れるから」
「・・・・」(絶句)
(気を取り直して)「アイムソーリー」
スタスタ、私は去った。
もうびっくりだ。
ちゃんとした身仕舞いで、写真屋などという、小金がないと用のない店から出てきた人が・・・・
いかにもという人からいわれたことはある、お乞食さんからもある。
メキシコやトルコでは、たつ前日、コインをちかくのお乞食さんの手へ落としに行ったこともある。
しかし、こんな形で「市民」からいわれたのは初めてだ。
帰ってきて、ビレンに話したら「それは彼にとって、癖というか、習慣になっている、旅行者にとって20ナクファ(1ドルだ)は大した額じゃないことが彼にはわかっている、もしかして、いってみたら暮れるかも知れないと考えたんだろう、今までもそれでもらっているのかも知れない。私だって、いわれるかも知れない・・・」
私だって、というのは、ビレンやアスカデッド、ナオミちゃんは外見(肌の色など)はまあこっちの人おんなじだが、外国からきたこの国の人ってやっぱりわかるんだよね。そういうことだ。
私が見ていても、どっかしらちがうもん。

付記
オランダに帰って、三枝子やテクラブにこの話をしたら、テクラブは、お金のないお乞食さんでも身なりは立派だったりするんだ・・といっていたが・・・
しかし、彼は、写真屋から買い物をしてでてきたんだよ、お金がないとは思えなかった。


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