世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年11月01日(土) ダライラマ法王 in国技館 「慈悲の力」

12時半、開場、しかし12時10分、すでに長蛇の列。
法王のカリスマ、すごしだった。
会場内は、すでにイス席はいっぱい、枡席なるものに初めてすわった。
そもそも国技館が初めてだわ。
場内は、日本というよりアジア・・いろいろな言葉、国籍の人がいた・・・
私のこの催しを教えてくれたのは夏に高野山YHで知り合ったKさん。彼女も金沢から来ているはず。(明日は一緒に食事の予定)
で、枡席お隣は仙台から来た女性。
小さいお子さんを家においてどうしても来たかったので・・今朝まで迷っていたけどやはり行こうと来たという。
みんなすごいなあ。

○講義録○
ダライラマから変わった話が聞けるのじゃないか、と思われても、ヒーリングパワーがあるのではないかと思われても困る、みなさんと同じ人間。頭の中で考えていることは同じ、煩悩も、可能性みなさんと同じです。
同じ人間として自分の今日の話を聞いて欲しい。
★愛情
人は小さいときから母の愛を受けて育ってきている、それはほかの動物も同じ。
母の愛のように内よりわき起こってくる力、これが慈悲、慈愛である。
愛、慈悲・・これはすべての宗教で大切だととらえている。
ある宗教は、創造主を持つが、やはり愛、知、力を大切だという。
仏教に特定の創造主はいない。しかし、ブッダの教えも、慈悲(愛)、知恵、善の力・・同じモノがある。
どの宗教でも愛(慈悲)はもっとも大切とされる。
宗教相互にに関係しあい、仲良くしていくことが必要であり、大切でしょう。
科学者によると、産まれたときに母の慈愛、温もりをそばに感じたこと感じない子ではそだちかたや脳の発達が違う。
今世界の人口は増えているが、人の愛のあかし「慈悲」の力ではないか。
慈悲と人の関係についてのほかの例
*医師に慈愛がないと、患者は治りにくくなる
*わたしたちはみんないずれ死を迎える。そのとき、回りの人が「慈悲」ヲ持って送り出してやれば、その人は安らかに浄土に旅立てる。
今(日本においては)物質的状況派ととのっている。しかし、内的状況(心の中)はひどい。これでは人は幸せになれない。
教育は大切である・・すべてのモノを知る努力(知恵を付けるということ)成果はかなり十分だ。しかし、心からの愛(慈悲)を育むことにおいては不十分だ。自分心の安らぎや愛を確かめたり育てるすべを学ばないと、社会全体の幸せは難しい。
★科学的向上
人間のためになるモノならいいが、それが破壊的なまちがった心で使われると恐い・・テロもそうだし、原爆がいい例
遺伝子操作、クローン細胞の操作なども、人の幸せにつかわれるのだったら、とは考えるが人を害そうとして使った時が恐い。
★戦争反対の動き
争いや戦争は、人を害そうとすること。他に対する愛(慈悲)があれば、起きないはず。
一人ひとりの中の愛(慈悲)の気持ちを高めることが大切。
暴力は本来、人の本質とは相反するモノ
人と人、国と国へと慈悲の力を広げることができるはずだ。
まず、家庭、そこから始めよう
愛(慈悲)を育てる・・これが世界平和につながる
自分も他人も幸せに・・・対話、会話、心の勇気を手段として一歩一夫進んで行かねばならない。
外の世界の武器を捨てる 心の内の武器(人を害そうという気持ち)を捨てること

1核兵器をなくす
2兵器を売らない
3攻撃もダメ
心の内で、みんなの思いが育っていけば、それは夢ではない、実現する。
★貧富の差
今実にこれが激しい。
世界の資源には限りがある。
それぞれがライフスタイルをもう一度考えてほしい、少欲知足が今必要。
これもまた慈悲である。(貧なる他者を思いやるという点において)

この後質問コーナー
司会ピーターバカラン氏が、ハガキに多かった質問として
「法王ご自身、怒りや憎しみの感情を持たれるか」
もちろん、みなさんと同じ人間です。
腹が立ったとき・・そういう気持ちはほっておく(開場から大笑い・・その言い方が実にチャーミング・・私も笑いました)
「悩みや不安はありますか」
それは誰にでもさまざまな状況で起きてくるモノでしょう。
でも、心の持ちようで・・・安定していればコントロールできるモノです。
煩悩の力は強いモノです。
自分は菩薩行(観音経を唱える意味で?らしい、通訳の言い方がおかしい)で「この虚空が続く限り、苦しむ人がいる限り・・」(ここは、空海が「衆生尽き願い尽きなば、我が願い尽きん」といわれたのと同じだと思った)
「戦争が起こるわけはなんですか」
人を憎む心、狭い心

・・・・・・・
この後も応答続くが、私はともだちとの約束アリ、仙台の人もうちに帰る時間で一緒にでた。
途中、日本語訳の人がへたくそでいらついたよね、と感想一致。
やたら愛愛といっていたけど、あれは慈悲といって欲しいよね。
これまた一致。
法王ご自身はずいぶん英語が堪能だから、むしろ英語の方がよかったんだろうけど、だけど、それでは「魂の言葉」にならない。英語は「コミュニケーションの道具」ということなどを話していたら、東京駅、さよならした。
賢くて、きれいな仙台女性だった。
危うく、「メルアド交換してお友だち化」しそうだった。

法王は、けっこうせっかちで表情豊か、キュートなおじちゃんさまだった。
好きですね。

5時前、三越の永井吐無画伯の展覧会。
落ち着いた色調と緻密な絵、癒し系のタッチであった。

5時半、大学時代の友人が出張でこちらに来ていたので銀の鈴で会う。
一緒にタイレストランで乾杯。
誕生お祝いということで・・しかしもう「誕生日 冥土の旅への一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」(一茶の句・・誕生日のところホントは「正月や」です、はい。私の好きな句です)彼女も、1ヶ月前くらい先にお誕生日だったし、ね。

さあ寝ましょ。
明日も、法王様のお話を聞きに行きます、です。
  


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