世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年09月06日(土) サマリア渓谷トレッキング

4時半おきで仕度をして、5時すぎにホテルを出た.
5時半のバスに乗って三時間、クレタ第二の都市ハニアという町まで行って更に一時間オムロス村へ。
そこから、サマリア渓谷を歩く.ヨーロッパ一深い峡谷といわれ、なかなかの景観らしい.
飛行機の遅れで身体が疲れているし、どうしようかなと思ったが、行こうと決心して、ホテルの主人に「朝5時半のバスに乗ってハニアに行ってサマリアを歩きたいが、早朝は危なくないか」と聞いた.主人「全然平気だ、寒くない身支度でいけ」といわれた。
確かに、長袖でちょうどいい。まだ薄暗い道は怖くも危なくもない。
エエ島じゃわ。

しかし、バスステーション、まだ真っ暗。5時15分よ、どう言うこと?
ホテルの主人に「バスのチケットはあすでも買えるが、今日のうちにバスステーションの場所を確かめて、かっておけ」といわれたのでその通りにしたのだが正解だった.
バスステーションがあいたのは5時25分.
乗るバスは真っ暗だが、すでにそこに人が数人集まっていたので判明。
やれやれ、のんきじゃのう。
バスのドライバーと車掌が来たのは、5時半頃.
バスの発車、5時35分.
海沿いの道を走るも、真っ暗、七時過ぎに夜が開けてきて前にどんとそびえる岩山や空がピンクに染まる、とても美しい.
きれいな若い女車掌さん、日本の子みたいにずっと携帯で遊んでいたが(ヨーロッパの携帯もショートメールができるとか、ただPCとのやり取りは出来ないらしい)わたしが「8時半のバスにのれるかな」と聞いたら「大丈夫」と保証してくれた.
8時10分着。チケットを買って、トイレに行き、コーヒーを買って。
ハニアのバスステーションは、私のようにオムロス村に行く人で込みあっていた.
実は昨日夕方、サマリアツアーに参加しようとツーリストで聞いたのだが「フル」といわれて…混みかたを見たら納得.今日は土曜だしな。
ギリシャのバスはまことに分かりにくい.聞いても、そこで待てとかっていわれるし。
やがて8時半丁度、放送が入って「18番バス」と判明.
といわれても、18番バスってどこだ、分からんな…人が動くほうに行って見たらあった。
ほとんど、まっさきに乗って運転手のうしろに座る.
そのうちにほとんど満員.
最後のほうになって東洋人の男の子が乗ってきた.
あいていた私の隣の席に座って「どこから来たのか」と英語で聞くので「日本」といったら、「どうも」と日本語へ。
日本からの大学生.
英文科だが、ギリシャに興味があったので来たとのこと(変わっている?普通、アメリカか英国に行かないか??)初めての海外で、地球の歩き方のほかに英文科らしく「ロンリ−プラネット ギリシャ」までもっている…
話しているうちに「ぼくの席が…」という話になってどうやら私が座っていた席がシートナンバーとしては彼の席だったらしい.あれマ、ごめんなさい.
でも、みんなそんなこと気にしていない.席を探しながらのってきた人いないもん.(去年のバルトでは私も気にしていたんだけど)長距離ならイザ知らず。
なんだか、私もアバウトな人になってきたわ……ごめんね、と一応わびましたわ。
因みに、彼、「聞き取りに苦戦してます」
ウン、私が聞き取れた18番バスという放送、彼は聞き取れなかったらしい.
まあ、私は「旅人」としては年季がはいっているし、そういう言う放送は、聞き取り力ではなくて、サバイバル力でわかるんだよね.
(ギリシャ語のあとの英語は、確かに独特のアクセントでききずらかったが、わたしは、オムロスという言葉、エイティーンという単語は逃さなかった、これをサバイバルといわずしてなんといおう)

バスはどんどん高度を上げて9時半過ぎ、オムロス村着。
多分2000メートルちかいはずだ.
すぐそばに見えている岩山のピークが2400メートル近いはずだから.
トレッキングといっても、歩き始めればほとんど遊歩道.
この高度から、ひたすら下って海辺(0メートル)まで出る.距離約18キロ。
下るだけの18キロってあとから膝やもも肉にダメージきそうだが…でもね、歩きたいのよね.
松林の中の石ゴロゴロの岩山を下る、松の香りが心地いい。
大学生君とご一緒することになったが、彼、移動の荷物(10キロほど)も背負っているが、若さだ、速い.ふだんジョギングや山歩きをするとか言うし、それは当たり間か.
いい年のおばはん、21歳の大学生君について行けるか、がテーマとなってしまった.
日差しが強いが、空気が乾燥しているので、ほとんど汗をかかない。これまた心地よし.
やっぱ、歩きはいいわ。
時々、岩山から染み出る美味しい水場がある.
ゴミ箱もあるが、それでも、ゴミ一つ、ペットボトル一つ落ちていない.
このあたり、すごいモラル。
ゴミで決して美しいとは言えないヨーロッパの町もあるがここのゴミなし、すばらしい.
途中に小さなギリシャ正教の教会(羊飼いのためか)があった。
圧巻は、狭く切り立った1500メートルの谷あいを流れている川にそっての歩き.
「1500メートル上から落ちてくる岩に注意」という看板があちこちにあったが
そんなのむだよねって感じの垂直の岩山なのだ.
とにかく、壮大な景色の中を午後の2時間は歩いた.
三時、無事にフェリー乗り場へ着く.
5時間の歩き.
かなり速いペースだったと思う.
21歳君に付き合いました.
一度、木の根に足を取られて転んで、もう一度は、石に足を取られて転びかけまししたわ.
21細君にビールをpご馳走して乾杯。
むっちゃ、ビールが美味しかった.
フェリーから見える海の色はまさにエーゲ海の色.
これまたすばらしや。

フェリー乗り場からハニヤまでバスで出て、またヘラクレオン行きのバスに乗って、ホテルに戻ったのは11時過ぎ.
つっかれました。
でも、歩きは楽しいねえ。
思わぬ同行者もできて良い1日でした.








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