世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年07月21日(月) ★坂東巡礼 14番弘明寺へ ★  反省文 <(_ _)>

朝五時に目覚ましがなった。
外を見ると雨、よし、やめだ、もう一度寝ちゃうそ・・
6時半過ぎ、なんと晴れているではないか・・ほんじゃ、行くか。咳もでなくなったようだし・・と起きてすばやく身仕度をした。
どこへかって・・・坂東です。
川崎駅前から今日こそ弘明寺まで、なのです。

8時20分・・川崎駅前・・宗三寺発・・ここは、川崎宿の飯盛女や遊女の墓がある。先生時代、研修できたが、あの時よりうんときれいになっていた。
8時40分・・八丁畷駅近くの芭蕉句碑「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」
何でも、伊賀上野に帰る芭蕉を門人たちがここまで送ってきて、一句よんだのだという。
日本橋から、ここまで送って来るって、17キロくらいはある。すごいよね。と感心したのでありました。
思わず、小笠原の出航を思い出した。
父島で、おが丸が出るとき、港にいる船が伴走して、送る、船にいる人は手をふる、港でテープが切れると、海に飛び込むヤツもいる・・行事化しているとは言え、けっこう気持ちウルウル、盛り上がるのだ・・ああ、おが丸でまた小笠原に行きたいな。などと思い出に浸っている間はない。
説明板が多くなった、川崎のパチンコ店の前、ガードマンが出るほど、並んでいる、中国・韓国系のお店の多くなったことよ。その辺が以前、歩いたときより変わった。
それにしても、前は確か97年の夏だった。何も具体的な景色を覚えていない。
山も海もない、コンクリートだけの景色の抽象的なことよ。
9時・・鶴見区市場下町・・一里塚のあと・・ここは日本橋から5里目
川崎から横浜に入ったとたんに、歩道がなくなった。
9時55分、キリンビール・生麦事件の碑を過ぎて国道15号に合流。小雨が降り出してきた。それと、休んでいないし、あんまり朝食べていないのでお腹が空いてきた。せめて坐って冷たい飲み物が飲みたい・・マックでもないかな・・などと独り言をいいながら歩いていたら、あったんですね。
10時10分・・末広橋近くのマックで、アイスコーヒーと照り焼きバーガー。多分マック、半年ぶりだと思う。
大ぶりになってきたが、いつもでも休んでいるわけにも行かず、10時50分、店を出た。
新子安から神奈川新町界隈、やたらに、ラーメン屋が多い、軒を並べている、いいのか・・つぶれないか・・心配になるよ。
神奈川小学校あたりで、すごいフリになったので、とりあえず、ビルの軒下で雨宿り。
この神奈川新町あたりから、横浜駅付近までの高台には、やたらに寺院が多いが、大寺は開国時の公使邸だの、士官宿舎になった。
特に青木橋を過ぎたあたりの高台にある本覚寺は、ハリスが自らチェックして定めた公邸。当時、寺の門は白ペンキで塗られたという。禅寺の門が白ペンキとは・・・ハリスよ、お主アメリカ人やのう、といいたいが、こうなると尊皇攘夷の気分、わかる気がするよ。
神奈川地区センターに当時の見事な模型があった。
何と、横浜駅西口は海の中だ。
神奈川新町あたりは港だが、横浜あたりは、崖が切り立って港には??今、デパートが建っているあたりも海中・・今の横浜からこの景色は想像しがたい。
地震で液状化現象がきそうだ。
雨が上がったので傘なしで進む。
1時20分・・天王町着。この手前、松原商店街、にぎやかで、こんな市場の近くに住みたいな、という下町の雰囲気。
昭和31年、つけ替えられた帷子川の欄干が公園になって残っていた。
たまちゃんで有名になった帷子川だが、そんなにきれいじゃなかった。
また雨が降り出した。
1時40分、いよいよ東海道を離れて「金沢みち」の道標が4基も並ぶところを曲がった。
ところが、東海道線を横切ったとたんに雨が滝のように強くなり・・・マンションの入り口で雨宿り。
しかし、強い雨足のまま。
しばし様子を見て、「いわな坂」を上がる。
急坂右手に政子の井戸。
更に登り切って北向き地蔵。
すごい雨で立ち往生。
お地蔵さんの向かいのお菓子屋さんの軒先で様子を見た。
このとき「へんろ館」館主さまにお電話したら「うちのほう、そんなに降っていないよ」ええ??館主さまのお宅からそんなに遠くないのだが・・・「局地的なんじゃないの?」「そうなの?じゃおいでになりますか」「はい」
実は、4月に京都で、館主さんと奥様にお会いしたときに「そのうちに弘明寺に歩いていきます」といったら、来るときは連絡して下さいと奥様にお声をかけていただいていたのだ。
で、でてくる前にメールをしたのである。

ここ、北向き地蔵からは、坂東の歩きについてプリントをお送り下さったS氏の指示にあるように「右折、すぐに左折、また右折で、横横道路の上の橋を渡り、急坂を下って。しかし雨すさまじく大ぶりで、S氏指示の旧道を探す気力が失せた。
とにかく早く弘明寺さんに着きたいと、自分で2万5千分の一の地図でチェックしていた一番手っ取り早いわかりやすいルートで井土ヶ谷駅にでて、そこから南郵便局を回り込んで、右折、しばらくいって住吉神社の印があるところを左折。そこから、南中学校に突き当たり、左折、登って、更に右折。尾根にでた。(といっても、住宅地の中だが)そこから、どんどん直進、道は滝である。私もずぶぬれ。途中からタンが喉にからまって、鼻がでていたのだが、それがひどくなった。
体が冷えたせいだろう。
やがて、細い藪のような道を下り商店街にでた。
そこはすでに弘明寺の駐車場入り口のそばだった。
しかし、くだって正門へ。
雨の中、すでに館主さんと奥様が門でお待ちかね。
「雨をつれてきたね」と、館主さんに笑われた。
私もそう思う。
すでにお参りを終えておられた館主さんご夫妻にお待ちいただいて、本堂へ。
こまった、やばい・・ビニールに入れてなかったので、納経帳、お数珠、ワゲサ、すべてぬれてしまった。納経帳にしみを作ったのは、本当に不覚だ。
お許し下さい、観音様 m(_ _)m
せめても幸いは、100観音のお軸には二重のカバーがしてあって無事だったことだ。
本堂でしっかりとお参りして大師堂もあったので、お大師さんにもご挨拶した。
何と、お参りを終わって外に出たら、雨は小やみに。傘さえもいらないような降りに・・・これって何なの・・観音様のうれし涙?と思いたいが。しかし、保土ヶ谷あたりから、天で私の上にだれかがジョロで水撒きしていたとしか思えないふりっぷりだった。
館主さんご夫妻と共にお茶して(私はビール・・お接待ごちそうさまでした)お遍路話に花が咲いた。
楽しい時間でありました。ありがとうございました。
次は、「いざ鎌倉」だけど、秋だろうな・・・

帰ってくるうちに私の身体は乾いたが、ザックの中のものはベタベタ。一晩広げてかわかさないと、だ。
それにしても、納経帳の雨しみ、不覚、ごめんなさい。
風邪のぶり返しが心配だったが、さすがに歩き効果か、うち帰ってきて熱いシャワーを浴びたら、ぱりっと元気になった。
やはり、体はつかわんといかんねえ。

*昨日の「ふわふわちゃんとくみちゃん」の続き(反省文)今日もお約束ですから、以下に掲載。
この後もお時間がある方はお読み下さい。ゴメン。

 ★・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・★

 ふわふわちゃんとくみちゃん(2)

 ベランダで、レモン色のまんまるお月さまをゆびさしながら、おばあちゃんとくみちゃんがはなしをしています。
「ほら、うさぎさんがおもちつきしているでしょう。」
「ほんと?うさちゃんどうやって行ったの。ロケットにのってかな。」
「あれは月のうさぎ。ばあちゃんの子どものころからずっといるからね。」
「じゃ、おばあちゃんより年とってんの?」
くみちゃんは、しんじられないとくびをかしげました。
そして大あくびをしました。
「くみちゃん、もうねむいんだね。ねましょ、ねましょ。」
赤ちゃんが生まれたのでやってきたおばあちゃんは、どうもやりにくそうです。
おばあちゃんの子どものころは、ロケットなんかありませんでした。
ふわふわちゃんは、月の「しずかの海」をさんぽしながら、クスクスわらいました。
しずかの海は「月のうさぎ」の体になります。
やがて、ふわふわちゃんは、スィ−と白いせんになると、くみちゃんのゆめへとびこみました。  

くみちゃんはこうえんで、ピンクうさぎさんにあいました。 
「くみちゃん、こんにちは。いつもだいじにしてくれてありがとう。きょうは君を月りょこうへごしょうたいしょう。」 
「あら、ウ−ちゃん、どうしてここにいるの。ごしょうたいってなあに?」
 ウ−ちゃんは、くみちゃんのベットでいつもいっしょにお休みをしているうすピンクのうさぎのぬいぐるみです。
「君を、ム−ンパ−ティにつれてってあげるよ。耳につかまって。目をとじて、ゆっくり、五つかぞえるんだよ。」
「ム−ンパ−ティ?」
「まん月のばんは、いつも楽しいパ−ティをするのさ。月ではね。」
おもしろそう。
くみちゃんは行くことにしました。
いち、にぃ、さん、 くみちゃんは、ウ−ちゃんの耳をにぎりしめてかぞえだしました。
耳はあったかくてむくむく。きもちいいの。
その時です。体が、ふうんわりとかるくかったとおもうと、すごいスピ−ドでおちはじめました。ジェットコスタ−みたいなの。
 
「くみちゃん、おきて。お早よう。」
おばあちゃんがよんでいます。
くみちゃんは、ウ−ちゃんの耳をしっかりとにぎって、まだねむっています。お口が、もぐもぐとうごいて、ときどきにっこり。
ふわふわちゃんは、スィ−と、くみちゃんのあたまのてっぺんからぬけだしました。もちろん、おばあちゃんには見えません。
「あたし、月でム−ンパ−ティしてきたよ。」
くみちゃんは、とびおきると おばあちゃんにはなしはじめました。
「くみ、楽しいゆめみたんだね。にこにこしていたもの。おふとんの中で。」
「ゆめじゃないよ。ほんとにウ−ちゃんの耳につかまって行ったよ。」
「その何とかパ−ティでなにしてきたの。」
「うさぎさんたちとおどったんだよ。月のおもちが、パ−ティのごちそうだったの。」
「やっぱり、おもちつきしてたでしょ。おいしかった?」
「とっても。今も、おなかがいっぱい。」
空では、ふわふわちゃんがうふふ。
だってくみちゃん、月名ぶつ「とくせいきなこもち」を五こもたべたんだよ。

 つづく・・・(^_^)/


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