世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年03月02日(土) 第67夜 アイスランド一周 達成

 7/29<土 晴れ>      サルべーションアーミーゲストハウス泊

 今日の予定
  8時 レイキャビク行きバス<2e>でレイキャビクへ
  アイスランド一周完了
  夕方 大山沙理さんに会う

移動日だ。
さいわい土曜のみレイキャビク行きのバスが朝、夕2本ある。7時40分、宿を出ようとしたら、出口に施錠、あせった。
しかし宿は、まだ寝静まって深閑状態。
この家の人たちはどこにいるんや〜い。廊下をばたばた走り回っていたら、女将さんが眠そうな顔で起き出してきてあけてくれた。

町もまだ、眠っている。人っ子一人いない。
バス停にいたら、近くの家から中学生くらいの女の子が2人やってきた。あんまり誰もいないので、も、もしかしてバス、ないの?と不安になっていたところだったので、ほっとした。

今日は風がない。すでに高いところにいるお日様<この辺もデズッパリだけど>がおだやかに輝いている。クジラ日和、だ。あのドイツ人のオンナ鯨者さん、ついているね。
8時過ぎにスナイフェルネスの一番はしっこの町から来たバスは、11時前にレイキャビクのBSIバスターミナルへ着いた。アイスランドを一回りしたわけだ。

食料の買い出しにいったり、ツーリストインフォで情報集めをしていたら夕方になった。レイキャビクにグリーンランドに出るまで3日間いる。どこに行くか予定を立てねば、だ。
午後6時半過ぎ、大山さんがサルーベーションに訪ねてきてくださった。出発前、図書館でアイスランドに関するものを探していたとき見つけた本に「アイスランドからの子育て通信」があった。
大山さんは著者だ。
中国に留学し、アイスランドからの留学生だったご主人と出会って結婚、子育てをレイキャビクで、という体験記。
ナマのアイスランドを感じさせくれた本だった。彼女は私と同じ年生まれだ。お会いしたいと思った。
うまいこと連絡が取れて、会ってくださることになった。中国からと日本からの観光客のガイドでお忙しいのだが、時間を作ってくださったのだ。


☆★☆ 大山さんにきいた現代アイスランドの横顔紹介 ☆★☆

* 日本からとても遠いアイスランドだが、あの森首相が「日本は天皇を中心とする神の国で・・・」というとんでもない発言をしたときには新聞の一面トップで報じられたという。その話を聞いたときはトホホ、でした。

* アイスランドバイキングの血が流れているレイブル・エイリクソンの「アメリカ発見」からちょうど1000年。
アメリカとアイスランドの間で様々な行事が行われているが、その一つが「グレッティのサガ」の映画化。サガはアイスランドの建国の頃の様子を伝える物語だが、この話は、グレッティという殺人を犯した男がアイスランド各地を逃げ回って様々な冒険をするというストーリー。幽霊と戦ったりしてなかなかおもしろい話らしい。また6月には当時を再現したバイキング船がニューヨーク目指して出帆した。

* アイスランドの難しさは文法で、アイスランドの子どもも進級テストで文法を落としたりするのだという。例外だらけ、が原因。6月の中学卒業試験に落ちると夏休み返上でサマースクールに通い再テストを受ける。私には「遊びほうけている」としか見えない彼らだが、なかなか厳しい現実もあるのだ、な。

* 子どもの横並び意識ー「ほかの子と同じ、ちがうといじめにあったりする」というのは日本だけの現象なのかと思ったらアイスランドにもあるという。それが新聞で取り上げられたりした。

* 治安がいいアイスランドだが、最近の問題はヤク。ドラッグだ。若い世代が汚染されている。ほかの欧米諸国とこの問題については似ている。
 

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今の日本のことなどもお話しして、時間はあっという間にすぎた。楽しい時間だった。
少し薄暗くなった深夜12時近くお別れした。もちろん町はまだにぎわっている。
一回りして戻ってくると「レイキャビクって、都会だ」と思ってしまう。


>>>>>>>> 3月2日(土 晴れ)本日のできごと >>>>>>>>

洗濯、読書。
でも、眠い。
午後、少し、と思ったら3時間以上の昼寝していた。
やっぱり、春? 毎年、春先はねむいよなあ。冬の疲れがでてきたのか?

山じゃ、熊が冬眠から覚めているかも・・なあ。

休日、と思ってしまえばいいんだろうけど、なんかもったいない気がして終わった一日だった。

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