世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年02月27日(水) 第64夜 アイスランド一周は第四コーナーに入る・・

▲▽▼ 第4STARGE ▼▽▲ 

★オラフスヴィク<Olafsvik>で、シロナガスジラウオッチ
★ジュール・ベルヌ「地底旅行」で、地底への入り口となったスナイフェットル氷河を眺める。   
★レイキャビクに戻りアイスランド一周完了。レイキャビク周辺観光

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 7/26<水 小雨、のち晴れ>     ハマル<HAMAR>YH泊 

今日の予定
移動日である。 
 8時レイニフリースからアークレリ行きのバスを昨日と同じく道路ぎわで待つ。            <バスno11b>
9時30分 アークレイリ着 すぐにレイキャビク行きバスに乗り換える。
       <バスno9b>
 14時過ぎ ボルガネス<Borgarnes>のYHへ


 ミーバートン湖はガスの中、小雨のせいもあって何も見えない。ここ、雨の日には来たくないな。例のごとく道路に車の通行はほとんどない。
昨日、管理事務所の女の子達が明日ここからアークレイリ行きに乗る人がいると電話してくれているから止まるはずだ。

ぼんやり待っていたら、後ろに荷物カーをつけたマイクロバスが来て「雨だし乗れ」という。バスを待っているからといったら、ドライバーはちょっと納得できない顔で去っていった。

15分後、その表情の意味が分かった。
どう見ても公共バスには見えなかったさっきのマイクロくんが戻ってきた。なんと「アークレイリ行き」のバスだった。
ンだったら、「これがあんたの待っているバスだよ、」とでもいえよ、全く。
日本の公共バスのイメージを払拭できない私としては、荷物カーつき定期バスはやっぱり意表をつかれる。

9時40分過ぎにアイクレイリに着いた。バスターミナルには、レイキャビク行きが待っていた。時間的には遅れているのだが、ドライバーさん達、実におおらかに荷物の主を確かめながら乗せ変えをしている。
これだから、セカンドジョブをしても疲れないんだよな。ちっとばかり急いだってどうなるものでももないし、このスピードでいい。
アイスランド人が分秒刻みの日本の公共機関を見たら、びっくりどころか病気になってしまうだろう。


バスは濃いガスの中を走る。
いい道だ。
今までのリングロード1の中で一番。
このアークレイリとレイキャビク間は、冬でも毎日バスがあるというし、いってみればこの国の大動脈、当然かな。
「ストライキ」があった区間でもある。

人の影は薄い。山と川の間に、ときどき牧場があるのみ。たいていファームステイのマークがでている。

バスは、停車するごとに荷物を降ろしたり積んだりする。宅急便もかねている。
バスはフィヨルド湾に開けた小さな町をつないで走る。
昼の休憩が終わって、リングロードは、海とさようならした。風景が変わった。またまた溶岩ごろごろの景色。

天気が回復した。バスの向こうに真っ青な空が広がり始めた。
私のYHが近くなっている。例のごとく前方席に座ったので、目の辺りにそばかすを散らしたかわいい少年バスガイドくんに「あとどのくらい?」ときいてみる。
「じき。止まるから大丈夫」と大きくうなずいてくれた。

海と山の景色へと大きく周辺が変わったところでバスは止まった。
「ほら、あれがあなたのYH」
なるほど。
バスの左前方に小さく白い建物が見えている。
数百メートル、かな。
あそこまで歩くのだ。
またしても周囲に何もない。野中の一軒家。
今晩の食料はまだある。よかった、よかった。
もうYHがどんな田舎の一軒家であっても驚かない。

ハメルYHは、ゴルフができるYHであった。
周辺がゴルフ場なのだ。ゴルフとYHって、ミスマッチって感じだがスポーツという観点からみたらおかしくはないのかも。
ゴルフ=利殖、投機、政治家の汚職、成金の趣味、アヤシイといった連想ゲームになってしまう私の日本人根性の方が問題なのだろう。

部屋は例のごとくスリーピングバックアコモデーションだが、ツイン、今のところ同室者はいない。占有かも、だ。
キッチンで「やれやれアフタヌーンティー」を入れていたらアクレイリのYHで「知った顔」となった男性に再会してしまった。
人相的には北欧系なのだがどこのお国の方かは知らない。
「オー、また会えたね」と懐かしがってくれたが、私は苦手。
「ネズミ系」の顔立ちなのと、アクレイリのYHで私がオーナーと言い合いをしていたときに「フン、日本人が・・」と言ったんだよね。確かに。
ニコニコされても、心があまり広くない私としてはですね、わだかまる。

ティーカップを持って、すばらしいお天気を外のテーブルで楽しんでいたら、小学生がゴルフを始めた。
球を集めたり洗ったりしているのは中学生くらいのアルバイトくんだ。この国の子どもは「健全」だなあ。

そこへ、現れたのは、なんとまたまた日本人自転車乗りだ。
あ、日本人だ」
私のノートを見ながら、あちらからの声かけだった。
岩崎幸正さん<59歳> だ。
 
★☆★ 岩崎さんの話を聞く ★☆★

 今日はどこからですか。
「レイキャビクの近くです。100キロくらい走りました」

 すごいですね、自転車歴はもう長いんですか。
「40年くらいですよ、NCTCという自転車クラブにも所属していますよ」

今回のご予定は?
「3週間くらいかけてアイスランド一周しようかと思っています。自転車のいいところは、地図さえあれば旅ができることです。まわりの景色や風をじかに感じることもできますし」

今まで、どんなところを自転車まわられたんですか。  
「スイス、スペイン、アイルランド、フィンランド、ノルウェーですね。ノールカップを目指したときは強風で自転車が前に進まなかったんですよ」

どこがよかったですか。
スペインはよかったですね。それとアイルランドは自転車で旅するのにいい国です。どこを走ってもそうですが、苦労の後に楽しさがあるというかそれがいいですね。それと、お金を使わなくなる、どういう訳かストイックになります」

岩崎さんは、あまり大柄ではない。しかし、足の筋肉がしっかりとついて盛り上がっている。自転車歴40年の風格を足が語っていた。  

★☆★ ★☆★ ★☆★
メモ
スリーピングバック・アコモデーション
 寝袋を持って宿に泊まること。ベッドメークがしてないベッドで、寝袋で寝る。
安いし、夏の人出が足りないアイスランドではごくふつうの泊まり方。寝袋を持っていないと泊めてもらえないところもある。


>>>>>>>> 2月27日(木 曇り)本日のできごと >>>>>>

11時にスヌちゃんとあってお昼。和食、まではよかったがその後、パステルのでかいケーキを食ってしまった。野島無線へプリンタのインクを買いに行くも私の機種のモノは品切れ。

帰宅して、結局、ヨドバシのオンラインショップで購入。何やってんだろね。

4時、T・Mさんが来る。
クジラレターの写真の入れ方を教えて、ということで。
その他PCの操作で盛り上がり、彼女は6時半ころ帰った。
足は、たたみに座れるようになっていたのでびっくり、よかった、と思った。
またまた彼女のおみやげのでかいお雛祭りケーキを食。いいのか・・。野田名物の醤油羊羹も食べてしまった。いいのか・・×2

私のとこに来る前、Kさん宅に寄ってきたので、彼女からのぼたもち、福岡の明太のチューブ入りをいただく。明太チューブ入りなんて初めて見た。ノルウエーに魚卵のチューブ入りがあったけど、にている。あれもうまかったなあ・・パンじゃなくて、あつあつのご飯にのせたい・・といつも思ったもんだ。

夕食の後、インターネットで遊んで筑紫さんを見た。
桝添さんと蔦さんが出ていた。桝添さん、目をパチパチするチック症候群がでなくなっている。どういう心境の変化?あの石原慎太郎の激しさに比べると落ち着いたね、慎太郎は目パチパチ、すごいモンね。気の小ささがでている。

なんか、このところ夜が遅くて疲れ気味、久しぶりに12時前に寝に就く。(この言い方、高群逸枝さんが娘遍路で書いていて、好きな言い方なんだわん(^^))

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