2002年02月12日(火) |
第49夜 2000年夏、アイスランドって知っている? |
ハーイ、今日から、2000年夏に訪れて1ヶ月近く滞在したアイスランド旅日記をお送りします。
<ここで唐突に、アイスランド講座>
*位置 イギリスの北東を地図で探す、そうするとデブな恐竜が吠えているよう な形の島があるはず、そこです。 一応ヨーロッパ。しかし、オランダのスキポール空港まで飛行機で3時間あまり。ヨーロッパで3時間の移動って、実はアフリカにも行けるくらいの距離。遠い国です。
*人口や首都 人口 国民総人口約27万人 首都 レイキャビク
*産業 漁業・牧畜業<羊や牛・アイスランデック馬> *自然 火山と温泉の国 *その他 物価が異様に高い。バイキングがつくった国。 アイスランド語は、古代北欧語で、いまだにバイキング語がここに残っているというわけ。 ひとり旅用日本語ガイドはない。アイスランド航空が出している観光案内的ガイドがあるっきり。あとは英語のロンリープラネットがある。
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アイスランド旅日記
第一STAGE ツーリストインフォメーショーンで一人で歩くために必要な情報の収集 行きたいところややりたいことを決めてだいたいの予定を決める 移動手段と宿などの予約 7/11<火曜 雨> レイキャビク着 レイキャビクYH泊
デンマーク領フェロー諸島から、飛行機で約一時間二十分。アイスランドの首都レイキャビク<Reykjavik>のシティエアポートに着いた。二十人ほどの乗客のうち、パスポートの提示を求められたのは、ドイツ人らしきひげのおっさんとわたしだ。彼は、すんなり入国のはんこをもらっていた。しかしわたしは、日本人が一人でフェローなんぞから来たので珍しかったのか「泊まるとこは?」とか、「目的は?」「どのくらいいるのか」と荷物受け取りカウンターの脇で、立ち話風に聞かれた。
無事に入国させてもらったものの困った。両替所がない。ATMはあるのだが、使えるのはヴィザのみ。 わたしの持っているパルス印のついた東京三菱のバンクカードは使えない。人口約28万人の国の国内便発着空港、ちっこいのはわかる。 が、銀行くらいはあると思っていたのだが。ツーリスト・インフォもない。ホンマ情報がないというのはこれだから困りますねん。仕方なく、チェックインカウンターにいたおネエさんに聞いたら「もうバンクはしまっている」 という返事。
エーと絶句したら「ちょっと待って」と他の人のところまでいって現在開いていて両替可能な銀行を聞いてくれた。それを紙に書いて「タクシーで行け」の指示。
外に出ると雨。寒い。我がふるさと新潟の初冬の空気だ。七月というのが信じられない。紙を見せたら、腕に錨の入れ墨をしたマッチョなタクシードライバー氏は、うなずいてばんばん走る。 外の景色はすぐに「郊外」的になる。なんか変だぞ。 こんなとこにホントに「両替」できる銀行があるのか・・・おそるおそる「わたしは、今のこの国に着いたばかりだ、お金を替えたいのだが、ホントに両替のできる銀行へ行くのか」と運転手に話しかけた。 「?・・・両替?・・・」彼はそういうと、会社に携帯電話でなにやら連絡を入れた。そして方向を変えて走り出した。 戻っている。 メーターは、またまたどんどんあがる。フー。 「あんた、たくさんお金払わんとならんね」と、マッチョドライバーはメーターを顎でしゃくってニヤリとした。ったく、あんたの勝手な思いこみのせいだろ。
何とか両替を済ませて、今夜の宿「レイキャビクYH<ユースホステル>」についたのは六時近かった。物価の高いこの国では、高級ホテルやゲストハウスに泊まっていたら財布はどんどん軽くなる。
YHが一番お得な宿だ。そんなわけでユースはぐちゃごみ。2Fの8人部屋、二段ベッドの上しか空いていない。ここだって明日は、ふさがる。五日前にフェローから予約を入れたら一日目はOKだが、二日目、三日目は、ウェーティグリストにはいっているという返事だった。明日からどないなるんじゃろ・・・・
それにしても今わたしはずっと来たかったアイスランドの点になっている、のだ、確かに。ここからどう歩くのかは私次第なのだ。 でもかの「地球の歩き方」がないって、こんなにも心細いもんなのね。もう「地球の迷い方」なんて悪口いうのやめよう。
で、YHのラウンジでレイキャビクの地図を手に入れて眺めていたら「日本人ですか」と声をかけられた。 「僕この町で働いているんですけどね、時々日本人を探しにここへ来るんですよ、でもなかなか会えません」 彼は、某新興宗教の信者で、勧誘もかねて声をかけたらしい。 「明日はここも追い出されるかもしれないので途方に暮れている」といったら「いよいよ困ったら」と電話番号を教えてくれた。 歩いて五、六分のところにスーパーマーケットがあるらしいが、雨の中、出たくない。手持ちのノルウェー産のラーメンで夕食を済ませた。キッチンの装備はいい。 夜中、といっても「白夜」なので明るい。<北極圏ほど真っ昼間状態ではないが>八つのベッドの住人がすべて帰ってきた。 若そうな子が多い。みんな洋服を脱いで、ほとんどすっぽんぽん状態で寝袋にもぐり込んでいる。ふーん・・・やっぱり若い子じゃのう。知らないもの同士だが、「お休みなさい」の挨拶が交わされて電気が消えた。
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追記 アイスランドのインターナショナルな空港はケフラビックだ。 私がついたシティエアポートは、国内空港。市内から近い。 あとでわかったことでが、荷物を引きずって20分ほど歩いて、街中心のツーリストインフォまでいったら、両替も簡単にできたのだ。 日本円にして数千円、無駄にタクシー代として払わなくてよかったのだ・トホ。
>>>>> 2月12日 本日のできごと >>>>>>>>
いい天気。手紙の処理。仕事の電話が何本か、かかる。明日掲載のクジラウオッチの校正など。 家族にバレンタインを送る。 夕方、先月にいただいた賞の表彰式なので出る。川崎のママと共に。式のあと、懇親会でのワイン、フランス料理が美味しかった。 ハッピーな夜でした。
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