2002年01月30日(水) |
第36夜 万里の長城をはしごする 北京 日記 |
一日目から読みたい人は前の日からはいって下さい。
***** 第三日 ***************
早起きして「遊2」のバスに乗った。 これは、最近公開された居庸関といわゆる人が万里の長城というバーダーリン長城に行く人民用の観光バス。 お上りさんの中国人たちは、よく食う、しゃべる、唾を吐く・・隣にいた男は私に話しかけて「私は話せない」と言ったら「話すじゃないか」と、怪訝な顔をしていた。 バカ、「話せない」と言うことが「話せる」だけなんだよ。 高速道路をバリバリ走ってついた居庸関はきれいに修復しすぎ。新しいもの、切りなものが好きな中国人らしい直し方だ。 バスで、売店で買った絵はがきを見ていたら「いくらだった」と、となりの男。 「8元」と答えたら、肩をすくめていた。 まずはブツの価格を聞く中国人、健在であった。
バーダーリンについた時点で団体バスとさよなら。 ゆっくりと回るつもりだ。 7年前にはなかったロープウエイにも乗ってみたいし。 919番公共バスの乗り場をガイドの女は堂々と教えてくれたが、これが大ウソ。知りもしないのにオオウソ教えるなよな。この辺の中国人気質もお変わり無し、だ。 バス乗り場まで連れていくというタクシーにだまされそうになったが、うんちゃんに「公安に行こう、公安だ、アンタはよくない」<公安・・・警察のこと> と連呼したら、金は要らないと言った。 私は5元投げつけてやって降りた。初め50元といったんだぜ。3分乗るだけなのに。 バーダーリンもきれいになりすぎ。びっくりした。 小汚い田舎の村だったのに。
夜は京劇見学。 長安戯劇院。劇場は立派だがダメ。 がっかりした。 ガイジン相手だと思っているのか、芸がだれている。
**** 第四日 **************
またしても早起きで、あまり修復がされていない長城、司馬台長城へ。 まず、人がぎしぎしにつまったバスで、密雲へ。一時間半。 つくと、タクシーにラチされそうになったが、何とかミニバスに乗り込む。司馬台へ。ミニバスはおばちゃんの運転。運転も怒鳴りながらも慎重だった。 いいおばちゃんだった。 一応北京なのに、田舎だった。いや、どんどん田舎になった。 路肩で農家のおねえさんが山盛りの柿を売っていた。 長城はよかった。 直してないところが風情で。 でかすぎて、急すぎて、ロープウエイを有効活用しないといけないが。 日本人は1団体だけ見た。 バーダーリンはウジャウジャいるのに。
帰るのが大変だった。 ミニバスがないんだわさ。 やっとつかまえても、100元とか80元。ふっかけてくれるよ。いわく「ガソリンが高いんだ」。これはウソではない。去年からどこの国でもいわれていることだ。 アラブ産油国の陰謀だね。 ボロい車の、人のよさそうなおっさんがやっと30元で密雲まで行ってくれることになった。 田舎村で、日が傾き始めたときはどうしょうかと思ったよ。 でも、村の人が親切にしてくれたね。ジイちゃんなんて、この村に泊まって明日の朝に戻れ、なんて言ったもんね。そりゃ村に宿屋はあるけど、今や外国人も泊まれるだろうけどあんまり泊まりたくないよ。南京虫がいそう・・・で。 明日帰るから不可能と断りましたけどさ。 オッさん、自分のとなりに乗せた私からは30元。後ろの荷台では途中でつかまえたふつうにお客<中国人>を乗せている。だまされた気もせんではないが、しかたない。あの時、貸し切り状態だったんだから。
司馬台の長城、よかった。明の時代の空気が漂っていた。写真がないのがグヤシイ、またしても (-_-) 興味のある人は挑戦してみて下され、少し中国語ができないといけんかもだけど。 中国人のエネルギーにまけなければ大丈夫。危険ではない。
ホンマモンの京劇が見たくて人民劇場まで行ったのにお休みだった。 帰り、菊茶、ヒマワリの種(塩辛いヤツ)を買った。 この日の夕食、露店で買ったでかい焼き芋、同じく露店の焼餅<中国風のパンケーキ> 本のおやつのつもりだったんだけど、どちらもボリウムがあってお腹いっぱい。総計4元の安さ。いいのか。でも、まあ、ふつうの日本人だったら、屋台の焼餅なんか食ったら、腹こわすだろうなあ。マネせんといてくだされ。 あ、いつもお世話になっている鍼灸医さんにきいたよく効く下痢止めも買った。これから、奥地に行くという日本人の男の子にもすすめた。 昨日京劇を見に行って隣りだったんだけど、この子はまともだった。 帰国の朝、同じ部屋にいたガイジン(白人)さん二人と話す。「中国人だと思っていた」といわれた。彼女たちは、オーストラリア人だった。 言動が静かで謙虚だし、アメリカ人じゃないなとは思っていたが。(もっとも、ユーゴ?の中国大使館誤爆事件以来アメリカ人は中国でアメリカ人といえなくなった・・・でもアメリカのこと、美国<メイグオ>というくらいで中国人にとって憧憬の対象であることに変わりはないと思うが) 「本国では、マックはスキだけど、中国のマックはきらい」 私が通りにあるマックに朝食を食べに行くといったら、彼女たちはそういった。 うん。 その日、わたし、マックに行ったら、コーヒーがなくて勝手に紅茶にされそうになった。「私はコーヒーが欲しい、紅茶じゃない」 とつよよ〜〜く言い張って紅茶を拒否したが、バカ。コーヒーのないマックなんてマックじゃない、ってことがわかっていないのがこわい。 オージービーフじゃない、オージーガールたちの怒りがわかった。 やっぱり、中国人は偉大なる田舎モンですわ、いまだに。 北京空港で購入した「長城ワイン」、美味しかった。 1997年。上海で買ったワインは砂糖が入っていて、飲める代物ではなかった。 ワインの味は王府井くらいに変わった。 関空から羽田に乗り継いで帰国。 日本も秋になっていました。
>>>>>1月30日 本日のできごと>>>>>>>>
午前、旅準備、クジラレター発送。 愛媛のO氏より伊予柑。手術のあとはいかがなのだろうか・・。気になるが。 4時すぎにうちをでて、Mさんとハワイへ。 Mさんのご主人が成田まで送って下さる。 感謝。
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