世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年01月27日(日) 第33夜 ゴールデンサークルは健全だった?!    

 昨夜、ビール、トムヤンクンの飲み過ぎ食べ過ぎで、お腹は下痢状態。これ、まずいヨー、でもめげずにゴールデントライアングルに出発です。

 ソンテオのおじさんドライバーと値段交渉していたら、アメリカ人ニイさんがチェンマイへ戻るバスの時間まで10分しかない、とかって割り込んできました。
「いいよ」と一緒に乗ったものの、走りながら交渉すると、おじさんは足元を見て50バーツという「NO!!25バーツ」「NO、30バーツ」これで成立。
 アメリカニイさん、お口あんぐり状態で見ていましたが、わたしが15バーツを出して「半分ずつ」といったら「要らない、交渉してくれた」と言います。
「私もバスステーションにいかねばならない、だから払う」
ニイさんは「ありがとう」と言って受け取りました。

 でも結局、アメリカニイさん間に合わず。着いたらバスは出ていました。アメリカ人ってどうしてこうなんだろね、おばかさん。ゆとりってモンを持てよ、ここは外国なんだからさ。

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 また九時発、チェンライ行き。
 昨日のバスでした。
 途中、検問で若い男がひっかりました。ホールドアップをして、身体チェック、荷物調べ、15分近くもストップ。
 車掌のネエさんが険しい顔で見守ります。乗客たちも押し黙り、固まり、じっと嵐が通り過ぎていくのを待つかのようです。
 どうも彼、身分証明を忘れたみたい・・でした。
 国道沿いのチェンセンステーションで降りて、メコン川ぞいの古都チェンセンに行くのローカルバスに乗ります。ここから、ゴールデントライアングルいきの舟やバスが出ているのです。
  田園風景の中を走ること1時間弱。場違いなほどにぎやかな町に着きました。
 博物館を見た後「竹ずつに入ったおこわ飯」を買い<夜、ホテルで食べたらうまかった> それを刀のように持ちながら、船着き場に向かいました。

but  舟はひとりだと500バーツとべらぼうに高いのです。
 交渉してもダメ。
 メコン川は濁流で、雨期で水量が増しているのでしょう、グアングアンと流れています。
 怖いくらいです。よーしやめ。バスじゃ。
 タクシーに乗らないかという声を断って、ソンティオ乗り場に直行。これは5バーツだもんなあ、ヤッパこれだよ。
 
 ☆★☆☆★

 
 さて到着したゴールデンサークル、かつては麻薬取引の中心地、悪の巣窟、みたいにいわれていたが、その面影もありませんでした。健全な観光地。何しろ、高級ホテルがたってんだから。土産物屋が軒を連ねてさ。
 
 **** またまた唐突にゴールデンサークル講座 ****

 ゴールデンサークル、という場所<地面>があるわけではりません。正確にいうと、ビルマから流れてきたルクア川と、ラオス側から流れてきたメコン川がぶつかるところ、川のまん中に国境線の交わるポイントがある。つまり、タイ、ビルマ、ラオスがここでまさに接しているというわけ。
 付近に住むシャン族がアヘン栽培をしていたのだが、今はしていません。「している」状態なのは、ビルマの奥地の村。今も進行形なので、昨日のニイさんが、厳しく調べ上げられたわけです。
 タイはビルマから、アヘンが持ち込まれることに目を光らせているのです。

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 対岸のビルマには大カジノ、もう一方のラオスにはフリーバザール・・で、まさに国際的観光地となりつつある、というのが今のゴールデントライアングルの姿です。

 ひとつだけ記念碑的にあるのは「オピニュウム博物館」。
 オピニウムとはケシです。
この花の実にキズを入れて白い液を取り、それを樹脂に加工するアヘンの出来上がり、なんですね。この博物館にはそんなことがわかるようんな展示、アヘン吸引の道具のコレクション・・などが並べてありました。
 吸引の道具はホントに凝っていて、手垢にまみれていて、なんか不気味であやしくて・・行く人は見るべきでしょう、なんて観光案内までしてしまう私なのです。

 メコン川では、村の女たちが大きな網に入る小魚を捕っていました。食べるには小さすぎる・・と見ていたのですが、もしかしたら「魚醤」みたいなものをつくるのかも知れません。

 外国人観光客が来ると、華やかな民族衣装を着た小学生くらいのグループがまとわりつきます。一緒に写真を撮ってお金をもらうのです。
 そのお金を仕切っているのは高学年の男の子。ひとまず集めて、また分配しているのです。北に来るほど貧しい印象を受けるのですが、子どもは逞しく明るいのです。
 ひまな私はその子たちをしっかりと半日も観察して、冷やかしてしまいました。
 
 おかげで最終らしい?<気まぐれなんだわ> ソンティオに乗り遅れて350バーツもはらってメーサイのホテルまで帰ってきたのでした。
 
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 ゴールデントライアングル付近、今は平和です。
 やがて、源流である中国から、川の流れのままにラオス、タイ、カンボジア、ベトナム、へと船で旅することができる時がくるかも知れないと思いました。やっぱり平和が大事、ですね。
 
 
 >>>>>>1月27日 本日のできごと>>>>>>>>>>>
 
 昼から、晴れた。
 夜のお月様はまるで春先が近いような・・いいのか、まだ寒のうちだぞ。
 昼近く、kさんより「ハワイ、気をつけてね」のTEL。Iさんからも「気をつけて行ってらっしゃい」メール。愛知のM氏からも昨日「気をつけて楽しんできて」のはがき来信。みなさん、はい、どうもありがとね。
 校正と挿入の原稿書き、けっこう手間取って、いつの間にか日が暮れた。トホ、です。
 コピーを取りに行ったセブンイレブンでお豆腐焼きプリンという新商品を買う。
 新商品を見ると試食したくなるのは私の病気です、ね。
田舎にもハワイとその後のお遍路のこと。FAXで知らせた。
 
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