世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年01月26日(土) 第32夜 国境の町 メーサイ 国境って、なんだろか?     

 またまた雨。
 チェンライのホテルはタイの伝統建築が売り、とういうふれこみ。確かに凝った彫りや造りだったのですが、レセプションのおじさんの感じよったのですが、なんかベッドに虫クンがいたような・・・。お尻のあたりの「柔肌」がかゆい・・前に中国で南京虫に食われたときと感じがにています。

 オープンカフェふうの食堂でご飯を食べていたら、近くにいたタイ人の奥さんが話しかけてきました。
「日本人? ひとりなの? タイを楽しんでいってね」
 きけばバンコックの人。簡単英語だけど私にはちょうどいい。ヤッパ、バンコックの人はちがう・・ねえ。
 お給仕してくれた少年、多分中学生くらい。学校はどうしているのか、と気になるよ。

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 9時のメーサイ行きバスに乗るためにタクシーを頼むと来たのは民営のりあい小型バス。<ソンティオ>「降りるとき、20バーツを払うように」とホテルのおじさんはいいます。
 町にはいると、なんと、ひとりのおじいさんが乗ってきました。貸し切り状態なんだから、これはルール違反。
 このじいさん、そんなことはおかまいなく運転手にあっちに止まれこっちに止まれと指示します。あげくに朝食のマントウ見たいなヤツを買うので待てと・・。
 おいおい、やめてくれよ。遅れるジャン。
 私が運転手の後の窓をたたくと、運転手はうなずいてじいさんをおいて走り出しました。
 町は泥だらけ。連日の雨のせいです。
 バスステーションで、引きずりザックも泥だらけになりつつあります。
 
 バスに乗り込んだものの時間になってもでません。
 客があつまらないので、バスの運転手も、車掌のネエさんも「メーサイ、メーサイ」と客を呼び込んでいます。このあたり、中国のシャオゴン<小型民営バス>なんかとにています。
 時刻なんて関係ない、バスをいっぱいにしてでることが大切なんだよね。
 待つうちに、あの、私が置き去りにしてきたじいさんがやってきました。
 のったよ、じいさん。
 なんとじいさん、ドアの入り口で、客を仕切り、走り出すと車掌のネエさんを差し置いて、入り口で方向指示を出しています。おもしろーい。なんなんだ、あのじいさん・・車掌のネエさんは、勝ち気そうな人ですが、じいさんに任せて、自分っはゆったりと座っています。バスの車掌やりたい常連客・・なんだね、きっと。
 
 田園風景の中をバスは走ること1時間半。途中に検問があったが、バスは無事に国境の町、メーサイに着きました。

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 私の泊まるワングタングホテルはなんと☆が五つ。デラックスです。7階の部屋からは雨にけむった町や山、国境を越えようとする人々ののにぎわいが見えます。

 少し休んで午後1時、いよいよビルマへ入ります。
 パスポートコピー2枚と50バーツでハンコをもらって、パスポートをあずける。ゲートをくぐり、橋を渡ってビルマ側の検問所で、5ドルとパスポートコピーをあずけてさらに紙をもらう。これで国境越え終了。
 地元民らしき人々は緑色の通い帳のようなものを持って入っているようです。

 それにしても、手続きも含めて立った15分で文字がビルマ語になり、町並みが汚くなり、貧しくなり・・人々の衣装が少し変わり・・・国境ッテなんだろうと、あらてめて考えさせられます。

 またまた客ひきを蹴散らして、町の通りをうろつきました。
 突然、黄金の塔が見えてきました。
 いってみよう。
 レストラン、と英語で書いてる店で焼きめしとスープ、ビルマビールを飲んで腹ごしらえをして出発です。チャーハンはうまかったです。ビールを含めて60バーツ。安くはないけど高くもないか・・・。<タイバーツが使える>

 黄金寺院で出会った少女たち、何とも素朴でかわいかった・・おねだりをしにきたのだが断ると無邪気におはじきみたいな遊びを始めたモンね。
 彼女たちもそうだが、大人の女たちも顔にシロや黄色の粉をぬっていて異様・・タイの女はしてないのにどうしてビルマ側だけなんだ・・売っていた店のおばさんにきくと「顔の栄養」なんだそうな。
 
 国境の町は要するに安物市場。
 時計や電化製品、衣類が安い。しかしたいてい中国製。見るからにクオリティは低いって感じのもので。
 後は、金と玉。これは、中国人が好きそう。
 実際、町にはタイ語ビルマ語と並んで中国語も通じる世界でした。中国語で「ヤオマ?」<要らない?>と話しかけられて「ブヤオラ」<要らない>とかって言ったら完全に中国人だと思われていたみたいで・・・。
 けっこう混沌としたあやしい世界です。
 国境って、なくてもいいじゃないの、ここにいるとなんかおかしい感じがします。
 街角で売っていた甘栗を買いました。これはうまかったです。

 泥だらけのビルマの町で光り輝くのはカラオケの店です。
 一歩路地を入ると、鶏や豚みたいなヤツが散歩している村風景になるのに、そんなところにキラキラとカラオーケ。これはチョー異様でした。
「日本の悪しき空気」が流れていた・・。

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 国境は5時になると閉じられます。
 とたんに町は深閑として、そのうちに国境に通じるメーサイの大通りには屋台が軒を並べ始めます。そしてにぎやかさ復活。
 メーサイは一日中、お祭りしているような町でした。
 


>>>>>>>>>1月26日 本日のできごと>>>>>>>>>

 夕方から雪か雨らしいけど、めげずに洗濯をしてしまった。昨夜?深夜2時にイブリガッコ(秋田名物・これ、うまいんだわ)でお茶づけを食べたら、今朝は胃が気持ち悪い。
昨夜はお腹空いて家の中で行き倒れそうで・・つい食べて・・。これは反省。
 書き出してみたらハワイに行くまでに片づけないといけないこと、16ヶもある。
 やばいよな。
 ンでも、昼から「インドネシアのなんとか・・」っていう区の行事に行く私。

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 「魅惑の国インドネシア」っていうの、楽しかった。
 日本人と結婚したインドネシア人妻たちの明るいこと。南人<ミナミビト、と読む>だなあと思った。カレーがうまかった。ちょっと、タイ料理とにている。
 それにしても彼女たち、みんなインドネシア舞踊が踊れたのにはびっくり。あれは日本でいえばお茶にお琴の世界かねえ。芸がひとつあると、言葉が通じなくても交流ができる・・私もなんか「日本的」なものを身につけんとならぬぞ。津軽三味線、やりたいねえ。 夕方、激しい雨。
 授賞式用のお洋服を買った。「大きなサイズのバーゲン」で・・・。やせたら、昔のが腐るほどあるのに。トホ・・。

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