世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年01月14日(月) 第20夜 トルコじゃ トルコじゃ イスタンブール  


 疲れを癒す間もなく<いえ、下痢を治す間もなく・・といった方がいいかも>2001年10月14日、戦争真っ最中にわたしはアムステルダムから、世界一周チケットを手にしてトルコへ旅立ったのでした。
 
 三枝子さんとテクラブ氏が空港まで送ってくれました。
 いつも、この別れの瞬間がつらい・・・。 

 ★☆★☆★ 

 ところでこのアラウンド・ザ・ワールドチケットは、トルコ、タイ、北京、東京、2002年夏アラスカ、カナダ、オーストリア、アムステルダムのチケットです。約30万円であります。

 シンガポール・エアなんてソウルに行くと12,3万くらいでアラウンド・ザ・ワールドチケットがあるらしいし、単に価格だけ比べたらこのお値段は高いです。
 しかし、一年オープン、スターアライアンス<日本だとANAが入っている。他にタイ、ルフト、UA、エアカナダ、オーストリア、シンガポールなどが加盟>は世界に一番ネットワークを持っていて、ほとんどどこにも行ける、ということを考えればお安いです。おまけにANAのマイレージはつくしで。
 アムスのクリエイティテブツアーで発券。JAL系で、日本語OK。戦争の状況を見ながらとことん発券を待ってもらいましたし<発券すると変更するのに60ドルだったか70ドルかかる>、よかったです。
 当初の予定では、タイではなくて、インドネシアだったのですが、かの国のモスレム過激派が観光客をターゲットにするという情報が入り、さすがに土壇場で変更、やめました、そんで急遽タイ。ガイドブックがないぞうさん!!

☆ ★ ☆ ★ ☆

 エアは、ルフトハンザ。アムス10時45分、例のごとく厳しい検査。フランクフルト経由で、夕方5時45分にはトルコの首都イスタンブル着。フライトタイムは4時間ほど。近いのです。
 トルコは「わしゃヨーロッパじゃ、EUに入れい!!」と主張しているようですが、距離的にはよくわかります・・・ね。

 またしても25ドルなりで、宿から車が来るお迎えつき。
 ガイドブックを見ていたら奥さんが日本人、空港お迎え25ドル、というペンションを見つけてFAXを入れました。
「うちを予約しておきながら、空港で客引きにつかまりついにたどり着けずにキャンセルもせずに他の宿にいってしまう人がいます。空港へのお迎えリクエストがない場合は予約金をいただきます」
 というすごいメッセージがきて三枝子と、おお、トルコって・・やっぱりあやしいのか、と笑ったんですが、まあそんな事もあってお迎え予約を入れました。
我ながらヤワになったと思いますが、ラクチンなことは確かであります。
 
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 イスタンブルの、ケマル・アタチュルク空港、きれいでした。
 ただ、トイレのドアに「トイレット・フリー」とことさらに書いてあって「先が思いやられるよ」と笑ってしまいましたが。
 
 50ドルばかり両替をして<しかしここのコミッションが一番高かった、やられた>、ほとんど、スリスルーと入国しまって出たとたん、優しそうな顔のニイさんがペンションの名前を書いた看板を少しあげてにこりとしました。
 彼は、ペンション・ジョシュクンのご主人ミスタージョシュクンの従兄弟だと自己紹介をし、その後、運転をしながらタバコをすすめてくれました。なんだか、エジプトとちがうぞ・・。
 次に「リフレッシュに」とレモンのコロンのようなものを振りかけてくれようとしましす。
 イヤ、けっこう。
 お断りしましたが、その後バスに乗ってこのコロンサービス、乗り物でのトルコの定番サービスなんだと知ったことでした。

 車の窓から見える風景は雰囲気としてはヨーロッパ、昨年行ったロシアにもにているような・・・。みんなコートを着てお散歩しています。海はボルポラスでしょうか。 
 車もエジプトのように信号無視したり、ブーブー騒がしくありません。
 同じモスレムの国ですが、まったく違いますなあ。
 30分ばかりで旧市街にある、あのトプカプ宮殿まで歩いて5分というすごいロケーションの宿に着きました。
 
 宿の居間には、某大新聞社のテヘラン支局からきたという記者さんが先客でいました。
「テヘランは危険じゃないんですか」
「全然大丈夫ですよ、トルコも大丈夫なのに、危険度2なんて出して困りますねえ」
「まったく。旅行の人が来なくなると、観光立国の国は大変ですよね、エジプトも困っていました」
「ここも、みんなキャンセルで大変みたいです」
「あの、話は違いますが、テヘランて、女ひとりでも旅ができますか」
「できますよ、ただスカーフをかぶらないと。法律があるんですよ」
 
 そうかあ。
 もしかしてサウジアラビアのように男同伴じゃないと入国できないんじゃないかと思っていたんだけど。今度行くぞ。
 どこより、何より、モスレム系の国はおもしろそうだモン。
  
>>>>>1月14日 本日のできごと>>>>>>>>>>>>>>
 
 上に住んでいるフィリピン人のおネエさんたち、朝の4時半に帰ってきて、4時50分から掃除、洗濯をCDかけながらしてくれたのには参った。大声で話すし。
 この頃しょっちゅう、なんだよね。深夜1時に寝たのに起こされて、バカやろう、と思った、しかし、彼女たちの後には「ヤーサン」系の人がついていそうだしなあ。どう「ご迷惑」の気持ちを伝えるものかなあ。 

 上の階の騒ぎで寝不足。少しのつもりが、横になったら、昼寝を3時間もしてしまった。結局、不動産屋のおじさんに訳を話して注意してもらうことにした。

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