おひさまの日記
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朝、娘を送り出し、ダンナを送り出し、 窓を開けて、煙草を吸いながら外を見ていた。
おひさまがきらきらして、空が青くて、気持ちよくて、 私の心だけが取り残されたような気がした。 それでも、おひさまは私を照らしてぽかぽかとあったする。 おひさまが照らしてくれると無条件に幸せになる。
「おひさまになりたい…」
涙が奥の奥の方からにじんできた。
「おいでよ」
と、言葉が心の中に響いた。
「おいでよ、おいでよ、おいでよ」
たくさんの「おいでよ」があちこちからして、 重なって、にぎやかになって、私を呼ぶ。 とても楽しそうに。 きゃっきゃ、きゃっきゃと、はしゃぐように。
「だって、おひさまなるんでしょう? おいでよ、おいでよ、おいでよ」
心の中にくったくのないたくさんの笑顔が見えた。
「えみちゃん、大好き」
はっとした。
「えみちゃん、大好き。 大好き、大好き、大好き。 えみちゃん、大好き、大好き、大好き」
合唱のように降り注ぐ声。 私は泣いた。
「おいでよ、おいでよ、おいでよ。 えみちゃん、大好き、大好き、大好き」
私は「うん」と答えた。 そして、朝の気持ちいいおひさまの光に中に冒険に行くことにした。
おひさまのシャワーを浴びよう。 こびりついてしまった心の垢を落とそう。 ぴかぴかになって帰ったら、 たくさんのやさしさを大切な人達にプレゼントしよう。
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今日の「まるおくん」アップしました。
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