おひさまの日記
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2010年10月04日(月) ばいばい、お父さん<ほっと安らぐ編>

告別式の翌日朝8時前から電話がじゃんじゃん鳴る。
全部知らない石屋(笑)
しかも、なんでそんな遠くの業者がかけてくるワケ?ってくらい遠方からも。
よくあることだそうだ。

「この度は御愁傷様でございました。
 お力を落とされていることと思います。
 お墓のことで私共でお役に立てればと思いお電話差し上げました」

で、墓石作れってか(爆)
その前に、こんな早い時間に失礼な。
まだ7時過ぎざんすよ。

「ご丁寧にありがとうございます。
 ウチにはもうお墓があるので結構です」

石屋は一歩も引かない。

「ですが、何かお役に立たせていただきたいのです。
 何かできることはありませんか?」

「今のところ足りておりますので」

「いえ、何かあると思います。
 墓石に故人様のお名前を彫ったり…」

「結構です」

「ではどうされるのですか?
 やはりそういったことはきちんとしておかないと。
 私共では…」

「取り込んでおりますので失礼します」

ガチャ ( ̄▽ ̄)

私と石屋のそんなやりとりを何件もずっと眺めていたアンナが言った。

「そっかぁ。
 骨をお墓に入れる度、墓石を壊して新しいのにするから、
 石屋さんから電話がかかってくるんだね」

え (・∀・)?

どうやらアンナは、納骨の際、今ある墓石を壊して撤去し、
新しい墓石を建てるものだと思っていたらしい。

か、かわいい .。゚+..。゚+. (*´∀`) .。゚+..。゚+.

「アンナ、お墓にはね、
 ドアみたいに開くところがあるんだよ。
 そこを開けて骨を入れるんだよ」

「えええええっ!?
 見たい、見たい、アンナそれ見たい!」

「ふふふ、開くんだぜ、ガーってさ。
 ママ昔一度見ちゃったもんねーっ」

「ママいいなぁ!」

四十九日の納骨が楽しみになったアンナなのであった。
かわいいのぉ、6年生になってもホントかわいい。
父も見て癒されていることだろう。

どんな出来事の合間にも、こうした光差すような瞬間がある。
だから前を向けるんだ。

遺骨の前でやっと泣くことができたゆうべ。


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