おひさまの日記
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郵便局のゆうゆう窓口には、不機嫌な人が来ることがある。
終始ムッとした顔の人、 下を向いたままうんともすんとも言わない人、 叩き付けるように不在票を置く人や、 本人確認の免許証を投げる人、色々、色々。
そういう人に当たっちゃうと、もちろん、イヤぁな気分になる。
でも、イヤな気分になりながら考える。 みんな色々あるんだなぁ、つらかったり困ってたりするんだろうなぁ、って。 自分が幸せで満たされていれば、人にそんなふうには振る舞わないもの。 自分では気づいていなくても、心のどこかに痛みがあるから、 そうなっちゃうんだろうなぁ、って。
そんな人が少しでも何か違えば…と思って、 にこーって笑ってみたりするんだけど、無反応だったりすることが多い。 で、くじけるんだが(笑)
今日、不在郵便物を取りに来た人がいて、お渡ししたら、 彼女は「ありがとう」って言ってにっこり笑った。 その瞬間、心におひさまの光が差したみたいに、 うれしくて、幸せで、すごく素敵な気分になった。 おおはしゃぎしたくなるくらいに。
彼女は自分の笑顔で他人がこんなに幸せな気分になってるなんて、 全然気がつきもせず去っていったのだろう。 彼女の笑顔はちょっとしょんぼりしていた私の心を救い上げた。
笑顔ってすごいな。 本当に人を幸せにする。
だから、くじけても、窓口ではにっこりしようと思った(笑) 仕事がズバ抜けてできるわけでもなく、 どちらかと言うと、おマヌケさんな方だけど、 そんな私でもできることだから。 たとえお客様が仏頂面で立ち去っても、 小さな小さなあたたかさの種、もしかしたらその人の心に蒔けるかもしれないから。 今日、私がお客様の笑顔で心が救われたように。
できることから。 今私にできることから。 私という存在が今すぐにできることから。 何もできなくてもできること、きっとあるから、それを探して、やってみて、 あたたかさを通して伝えていくパイプみたいになれたら…いいな。
落ち込むこともあるけれど、暗い気持ちの日もあるけれど、 それでもできること、きっと、ある。
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