おひさまの日記
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なにかの「フリ」をすることで、それになれるってこと、あると思う。
日々暮らしてると、はぁ…、って暗い気分になることがよくある。 そんな時、はぁ…、って暗い顔して、はぁ…、気持ちのまま振る舞ってると、 ますます落ち込むし、事態はどんどん悪い方に向かう(ように思えてしまう)。
最近もそんなことがあった。
活字離れしていた私だったけど、何気なく昔買った本に手を伸ばしたくなり、 ペラペラとめくっていくと、こんなことが書かれていた。
「自分がそうありたい状態であるかのように振る舞うことで、 そういうふうになっていくのです」
どんよりした気持ちの私がそれを読んでも、 ああ、そうですか、そうですよね、わかっちゃいるんですが… そんなふうにしか思えなかった。
その時、はっ、とした。
ああ、そうか、これか、と。 わかってるだけ、気づいてるだけ、 それだけじゃ何も変わらないって、このことか、と。
必要なのはそれを実行することなのよね。
それで、すんごく気は乗らなかったんだけど、 明るく楽しく振る舞い、笑顔でいることにした。
つらい気持ちの時に、重たい気分の時に、 明るく振る舞ったり笑ったりするのって、やってみると結構キツイ(笑) ふとした瞬間に、どーん!って暗い方に引き戻される。
でも、ここで負けたら今までの自分と同じだ、と思い、頑張ってみた。 明るく振る舞うこと、笑うこと。
そうしていると、不思議だよね。 自分の気分もそうなんだけど、周りの人が変わってくる。 明るく楽しく接してくる。 そして、変わった周りの人の力で、今度は自分がもっと変わる。 明るく楽しくなる。 きっと相互作用なのだろう。 私としては、周りの人に助けられた感がとても強いけど。
問題は変わらずそこにあるんだけど、 ただそれに振り回されてくよくよしていた時よりもうんとラクチンだし、 そんな問題や悩みまでなんとかなるような気になってくる。 なんとかなると思えた時、それはなんとかなる方向に向けて動いていくのだとさえ思える。 そして、きっとそうなのだろうし。 そういう自分が引き寄せるものがそう導いてくれるのだろうし。
「フリ」ってすごい。 楽しい「フリ」、楽しい状況の中にいるように振る舞うことで、 私はだんだん楽しくなっていった。 自分がいい感じなのがわかる。
ここで大切なのは、「フリ」と「ガマン」はセットじゃないってこと。 「フリ」をするために「ガマン」をすると、 本来感じて直視すべき自分の問題やそこでの感情を無視することになってしまう。 そうではなく、問題もあるし、しんどいんだけど、それもひっくるめて「フリ」をするってこと。 そんな「フリ」は必ず私達に「フリ」をした分だけ贈り物を持ってくる。
それを実感。
潜在意識は「フリ」と「事実」の区別がつかない。 だから「フリ」が「事実」だと勘違いした潜在意識は、 「フリ」をされるとそういうものだと思って、それに見合った現実を引き寄せる。
正直、あまりにしんどくて「フリ」することがキツイこともある。 そんな時は、さんざん荒れて、泣いて、時には涙も枯れて、 落ちるだけ落ちてから、欲しいものを選択して、そして「フリ」をする。
時に、選択とは意思の力でもあると思う。 感情に負けないで最初のペダルを力一杯踏んだら、あとはだんだん楽になる。 最初がいちばんきつい、どんなことも。 「フリ」も。
私は、まずは「フリ」から入る、フリフリークで行こうと思う。 「フリ」ならタダだし。
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