おひさまの日記
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2004年09月22日(水) 小さな鼓笛隊

ウチのマンションの隣は保育園だ。
アンナはそこに通っている。

今日の日中、ドンドンと太鼓の音が響いてくる。
耳を澄ませてみると、それはどうやら、
アンナの話に聞いていた保育園の運動会の鼓笛隊の練習らしい。

私は仕事の手を止めて外に出た。
(セッションぢゃないよ!(笑))

マンションの端まで行くと、フェンス越しに保育園が見える。
マンションは保育園より少し高い場所にあって見下せるため、
その様子がよーく見えるのだ。
子供達に気付かれないように、笹薮の陰に隠れながら見ることにした。

年長の子供達が鼓笛隊の練習をしている。
演目は「ミッキーマウスのマーチ」と「おもちゃのチャチャチャ」らしい。

旗を持つんだよ、と話していたアンナを探した。
いた、いたいたーっ!おーっ、可愛いのぉ!
でっかい旗持ってるじゃないかーっ!いいぞ、いいぞーっ!
と親バカ全開。

太鼓下手なのかな〜、
それともしっかりしてて旗に抜擢されたのかな〜、
などと考えながらハラハラと見ていた。

子供達から生まれる時々バラバラな太鼓の音、
そして、揃っていない足並みで作る列、
でも、なんだかとっても胸が熱くなる。

遠くに見えるアンナは、
座布団でも十分に足りるくらい小さかったあの頃のアンナじゃなかった。
自分よりうんと大きな旗を、上げたり、下げたり、回したり。
すっごく上手だよ。
立派だよ。
おねえさんになったなぁ…

私は目頭が熱くなった。
「神様、ありがとう」って、
なんだかよくわからないけど、言いたい気持ちだった。

曲が終わった時、
私は思わずフェンスのこちらからパチパチと拍手をしてしまった。

…はっ!しまった!と思い、
さっと笹薮に身を隠し、こっそり家に戻ったのだった。

ママになってよかった。
なんでもない毎日がこんなに心揺さぶられるものだなんて、
小さな感動、小さな喜びの連続だなんて、
私はあなたを生むまで知らなかったんだよ。
ありがとう、アンナ。


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