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映画、音楽(洋バンド)、車、スノーボードが大好きな「i against i」の雑記帳。

2004年09月09日(木) CD所感 SLAYER 「Seasons In The Abyss」

今日のカーステはコレ。

SLAYERの90年発表の5thのアルバム。

当時僕はまだスラッシュメタルと呼ばれるバンドを聴いた事がなく

Van HalenやGuns N' Rosesに傾倒していたのですが

もっともっと熱くザクザクとしたギターサウンドも聴いてみたい!と思っていた頃でした。

そんなサウンドを手っ取り早く聴くのであればメタルだろうなとは思ってはいたものの

どのバンドに手を出していいやらと考えていたときに、偶然音楽番組でこのアルバム

「Seasons In The Abyss」のオープニングナンバー「War Ensemble」のPVを見ました。

まさに秒殺でした。これだ!このザクザクしたギターサウンドだ!

速攻でCD屋に駆け込みました。

アルバムを聴き終えていた僕は何故か笑っていました。

人間て、いい意味で心底衝撃を受けるとただただ笑うことしかできないと

聞いた事がありますが、今思えばきっとその衝動で笑ってたんでしょうね。

機銃掃射を思わせるようなギターリフにカミソリの如く切れ味の鋭いギターソロ、

とにかく速い曲ばかりなのに、わずかな合間を縫って手数の多さと

シャープさを自己主張するドラミング。超人かよこのドラマーは。。。

スラッシュメタル初体験の僕はこのアルバムからいろいろな刺激をいただきました。

大げさだけど僕にとって生涯では忘れられないアルバムの一つです。


SLAYERって初期はオカルティックな架空の世界を表現しておりましたが

段々とその色合いは薄まり、世界で起きている民族紛争や戦争、過去にあった虐殺から

身近な犯罪や社会問題などを怒りに変え表現していくようになります。

あくまでも彼らは「人がいかにバカな事を繰り返してきたのかというのを

リスナーに知ってほしい」みたいな、そういう意味で表現しているそうです。

歌詞の日本語訳を読んだだけでも彼らが現代社会の問題をいかに学んで

曲を書き上げているのかというのがよくわかります。

そんな彼らの曲に先程も紹介した「War Ensemble」という戦争を皮肉った曲がありますが

このアルバム発表後勃発した、あの湾岸戦争でこの「War Ensemble」を

戦闘中に戦車の中でガンガンに響かせ興奮しまくっていたという兵隊さんもいたようです。

。。。

そういや映画「華氏911」の中でも、Drowning Poolの曲を戦車でガンガンに決めて

戦闘すると興奮するゼ!みたいな兵士もいたな。

人間て極限状態に陥ると音的に破壊衝動の強い曲を好むのでしょうか。

そんな僕はここ数年すっかり穏やかになったのでジャズやストーンズなんかを

好んでよく聴くようになったな。。。











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