2004年09月08日(水) |
映画所感 レッド・サイレン |
母親の犯した殺人を証拠のDVDで確信した少女。
その少女は証拠のDVDを携え警察へと駆け込むが何故か警察は尻込みをし
結局腫れ物をさわるかのごとく少女を相手にせず。。。
それもそのはず、少女の母親というのが実業家であり武器商人。
政界等の繋がりも強く権力者だ。
行き場を失った少女は偶然知り合ったスゴ腕の傭兵に助けを求める。
そしてその傭兵は少女を守るため母親の放つ元傭兵のスゴ腕殺し屋達と対決をし
目的地ポルトガルを目指す。
そんなフランス映画です。
スタイリッシュアクションムービーなんて書いてあったので「レオン」
「ドーベルマン」の後追い的な映画かなと思い、あまり期待せずに観ましたが
これがなかなかの拾い物でした。
とはいえ「レオン」とストーリーがかなりカブってますね。
ま、それは考えずに。。。(汗)
僕がこの映画を拾い物と思ったのはスタイリッシュアクションムービーと自称している
この映画が割と硬派に思えたこと。
僕がスタイリッシュアクションムービーというキーワードに思う事は
アドレナリンの分泌をガンガン促しそうなアクションシーンや音楽なんです。
この映画もどうせジャンキーが好みそうなサウンドをバックにキレた様に
銃を乱射したりとか、先程も言ったジャンキーが好みそうなインダストリアル調の
ロックサウンドが映画の全編いたる所に使用されてたりとか。。。
そんなのをイメージしてたんですが、それらが全くではないがほぼ無くて、
この辺は良い意味で期待を裏切られた。
ただそれだけでこの映画を硬派視してしまいましたが。ははは
この映画の見せ場でもある10分にも及ぶ銃撃シーンが中盤にあるのですが
このシーンは思わず正座をしちゃいそうな。。。
そんな厳粛なものを感じたので、この映画を硬派視したのもあります。
このシーンでのBGMはなし。銃声のみ。その銃声も割と抑えてるように思いました。
暴力的な勢いある表現より緊張感漂う表現を優先をさせたような。
キレた犯罪者が銃を乱発するのではなくプロ対プロの戦いみたいな。。。
このシーン見入っちゃいました。
そういや銃撃シーンなんか見入っちゃう事なんかあったかな。
ただこの映画で腑に落ちなかったのは偶然知り合った主役のスゴ腕傭兵が
こうもあっさりと少女の助けを買って出たところかな。。。
この傭兵の過去のシーンで、戦場にて8歳の少年を誤って撃ち殺してしまうという
シーンがあったのですが、その少年への何らかの罪滅ぼしのつもりで
少女の助けに動いたのかな?という事に自分ではしておいてるんだけど。。。
「レオン」でもそうだったがフランス映画の殺しの達人って心優しいのね、
なんてダメ出しをだしてみたり。。。
この映画、レオンファンには「レオン」の焼き増しじゃねーかって酷評くらうだろうなあ。
ま、オレには拾い物だったけどな。
繰り返しですが、緊張感を優先させたような銃撃シーンがグッドでした。
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