1988年 ジョージ・ルーカス総指揮、ロン・ハワード監督 出演 ワーウィック・デイヴィス、ヴァル・キルマー
ファンタジー映画ですね。
ドラゴンやトロル等の魔物、剣と魔法の時代、小人族のウィローが偶然川で
巨人族の赤ん坊を拾う事からこの物語は始まります。
じつはこの赤ん坊、悪の女王バブモルタから命を狙われています。
なんでもこの赤ん坊は悪を滅ぼす女王となるべく生まれた運命のコだとか。
村の魔法使いのお告げにより、ウィローはこの赤ん坊を最初に出会った巨人族に託すべく旅へと出ます。
この映画を観た当時はまだ僕も幼く、ストーリーをよく把握できてませんでしたが
改めて見るとよくできた映画だなと実感しました。
最近ではファンタジー映画の代名詞というと「ロード・オブ・ザ・リング」が定石
だと思いますので、ウィローを初めて観られる方はどうしてもロード・オブ・ザ・リングと
比較してしまうと思います。ですので映像技術に物足りなさを感じてしまうと思われますが、
この映画には当時の映像技術では革新的な「モーフィング」という技術が初めて使われたそうです。
という事は最近の映画では当たり前のように観られるCGだとか、驚くような映像技術は
ウィローのおかげなんでしょうか。。。
とにかく最近の映像技術の発達した土台の元に作られた映画と、このウィローは
映像という面で比較してもしょーもないのです。
ファンタジー映画って壮大なストーリーが売りじゃないですか。
一本の映画にまとめようとするとどうしても無理が生じてくるのでしょうけど
このウィローはうまくまとめたなぁって映画でした。
ただ「ややっ」と思った点は、悪役バブモルタの娘ソーシャがウィロー側にいるヴァル・キルマー演じる
剣士マッドマーティガンと恋仲となり母バブモルタを裏切るというシーンがあるのですが
ここにもう少し時間をかけてほしかったなぁと。母とマッドマーティガンとの間で
苦悩し続け、最終的には母の悪事を諌める側につくソーシャをもっとクローズアップできれば
ファンタジー映画特有のメッセージである「勇気」「希望」につけ加えて
「愛」とか「家族愛」みたいな要素ももっと濃くなったんだろうなぁ。
この映画、最近になってまた観た訳なんですけど、なんとなくストーリーも
ロード・オブ・ザ・リングに似通った部分があるんですよね。
気になって調べてみたら、当時ジョージ・ルーカスは「指輪物語」を映画化したかったようです。
しかし版権が買えなかったので、オリジナルストーリーに仕上げていった結果が
このウィローなんだそうです。
結構へぇーと思いました。
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