僕の、場所。
今日の僕は誰だろう。
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熱に浮かされたまま見た夢は 陶器のような 君の 気持ち良い手のひら ふやけた視界に美しく 柔らかく微笑んで汗ばんだ頬を撫でる
細い指がもつれて僕の手をとり 軽く口付けた君は 愛しく貴い 僕の女神
ふわり と舞うカーテンの隙間から 遠くの救急車の喧騒が僕に届き そうして僕は一人の自部屋 汗で貼り付くシャツを脱ぎ捨て 頭痛を顧みず 水を汲む
ひとり がこんな時に僕を包む 傾いた日差しの暖かさ 静かな部屋の優しさ 君がもういない僕の 悲しい今
もう一度会えるだろうか 淡い願いを抱いて また眠る
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