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僕の、場所。

今日の僕は誰だろう。



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古都

何故だろうか
覚えていて欲しいと思った
何かちょっとしたきっかけで
僕の名前を思い出して欲しいと思った
年に一度あるかないかでいいから


偶然僕のと同じ色の眼鏡フレーム
少しまとまりの悪い黒髪、肩まで
皮肉っぽく笑う口元
華奢な腕には重そうな荷物
白い手首に残る傷痕、深く長く


鍵は開け放たれ
今は少し幸せそうに見える君
遠くから眺めやって安堵する僕を
まだ君は覚えていてくれるのだろうか
また思い出してくれるのだろうか


ただそれだけで僕は幸せなのだ


ごちゃ混ぜのざわめきの中
会いたかったよと
笑って近づいて手をとって
壊れた時計がまた動き出すかのように


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