'ゃッぱ・頭、変っすか。 'ゃッぱ・頭、変っすか。


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2005年09月07日(水) [証拠死体]P・コーンウェル

◆ 2005y9/6 BODY OF EVIDENCE (証拠死体)
◆ 内容(「BOOK」データベースより)
 
 残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのか―。 MWA処女作賞受賞作家渾身の第2弾。



◇ 読者個人感
主人公、検屍官・ケイ・スカ−ペッタ−は、第2作においては 15年の歳月を隔てた嘗ての恋人を登場させた、前作同様、微妙な思慕の揺れる女心を綴る展開のなか、その彼氏も謎と疑惑を深めて構成されている。そして真相は…


法医学・解剖学や犯罪科学(化学)などの専門用語や解析は前作で慣らされてはいたが、この2作目「証拠死体」ではさらに、心理学や精神病理学の分野の内容にもおよんできて、読者としてはストーリー展開を推理することに混乱をきたすこととなってしまうのであった。しかし その登場人物たちの描写表される情景のなかで先へさきへと導かれてしまうのは、現実離れしている矢継ぎ早の連続殺人がテーマなのだろうか、著者の筆力もあるのだろう。そしてクライマックスをサラッと認められてしまってる感はするが、また前作と同じく主人公の身辺にも危険が及んでくるのである、この事件ではケイ・スカ−ペッタ−はついにハードボイルド小説よろしく犯人と相対し暴力には暴力でみごと撃破してしまうのであった。
女性心理の機微だけでなくパワーを示してくれた、ケイティーが益々好きになってしまった次第である。
 あんど、「なぜ、犯人のためにドアを開けたのか?」このミステリ−の謎解きは、科学捜査による解析と検屍官の分析による付箋からの構築、Oh!納得のみごとさであった。


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