お気に入り・選抜映画感想日記
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 オールド・ボーイ

パク・チャヌク監督  チェ・チャヌク  ユ・ジテ

公式HP−−http://www.oldboy-movie.jp/

軽いノリのよく居る平凡なサラリーマン<幼娘・妻あり>が主人公。
泥酔したある雨の夜、突然、何者かに誘拐・され15年間の監禁生活を強いられてしまう・・いったい、誰が?なぜ?? 
主人公の謎とき、犯人の復讐が始まる。。。
バイオレンス&サスペンス!!


<注・ネタバレ おーーーーいにあり!>

カンヌ映画際グランプリ受賞。
その他、あちこちで、いろいろ取ったみたい・・。
ハリウッドでリメイクも決まっているらしく、「話題作」です。

突然、15年間監禁されてしまう! って処から始まるのだけど
ン??・・・????。
ちと、強引な設定でノリきれない感じが出だしにありましたが、観てるうちに、ぐんぐん画面に吸い込まれていきました。

タランティーノ監督が、絶賛したと言うぐらいですから
バイオレンス!ガンガン!凄いのですが、どこか<笑える>個所もあり「いたたまれない感」はあまりない。

幻覚症状の描写で、電車に着ぐるみの「アリさん」が座ってるなんてもう、お笑いです<爆>どうも、漫画チックな作品かと思えば、やっぱり「劇画」が原作。

なんとなく、「寄生獣」<日本の漫画>を思い起こす感じかな〜〜と。

話は、なぜ? 仕掛け人は、誰??に、進行していくのですが

この謎ときの、背景なんですが、主人公が自力により謎に近づいていくと言うのではなく仕掛け人によってかけられた「催眠術」によって無意識に遊動されながら
展開して行くと言う仕組み。

この催眠術ってのがね・・ちと、気にいらないつーか。。。
催眠術でした〜!っての、つまんないと思っちゃうのよね。。
どうせなら、行動心理学で、奴の行動を先読みして仕掛ける方がかっこい〜かな
とか・・。でも、話の結末は、またこの催眠術の登場で「決まる」のだからやっぱりそれは、大事なんでしょう<苦笑>

そう考えると、この作品とんだ「悪夢」のお話なのよね〜〜<苦笑>
ファンタジック・ホラー???

まあ、そんなこんだで、ガンガンとストーリーは深く・重いテーマ
「究極の愛」「近親相姦」にたどり着くのだ!

主人公のデスと、仕掛け人のウジンは、高校の同級生。
ウジンが、姉と「ヤッテしまう」現場をデスが見てしまい、うっかり友達に口外してしまうことから、噂は広まり、妊娠説にまで発展。
危惧した姉は死んでしまう<ウジンが殺す・・>

ウジンは、この事の復讐として、デスを監禁。
デス娘を監禁中に、育てあげ、デスに引き合わし催眠術で、恋仲に仕立てあげてしまう!!<父×娘>

究極の愛ならず、究極の拷問かぁ・・・!

ってのが、ネタばれなんです<苦笑>

「おまえは口数が多すぎるから。」
と、ウジンはデスに最初のメッセージとして言うのですが。。

たったそれだけのことで、この大掛かりな「復讐劇」かよ〜!!<笑>
なんてったって、作・演出・役者・脚本・スタッフ!
すべてウジン一人でしきってるんだもんね〜すごい執念!!<ご苦労様>
しかも、このウジンってケタはづれのお金持ち!
<何やってんだ??不動産屋とか?株屋??>
プレジデントルームに住んでたりして・・<まあ、そうじゃなきゃ、こんな手のこんだ復讐は出来ません。人はばんばん死ぬし、やくざは雇うし・・>

この辺もまさに「漫画チック」。
出てくるキャラがまさに漫画よね・・
ウジンの「室長」とかさ・・。
でも、なんとなく説得力あったりして、

口は、災いの元・・こわーーいい!!<笑>

とにかく面白い作品だったかなと。
お気にいりに入ります<笑>

デス役の役者さん、コメディアンにも見えるし、演劇風。
達者な役者さんなんだろうけど、力入りすぎて
ラスト見せ場のシーン<懺悔>では、見ていていちょっと<しらけた>かも。

ここもまた言わせてもらえば、
いくら娘に<愛した男>が父親だと知らせたくないからと言って自分で舌まで切るかぁ〜〜・・・!!?←まさに、舌切り雀<爆>
このシーンちょっと、主人公、卑屈になりすぎ。やりすぎ。

またどうせなら、舌を切ってしまいしゃべれないので、電話口で「箱を開けるな」
と言えず、娘は「箱」を空けてしまい、男が実父だと知る事になる!大悲劇!!
に、展開した方がいいんじゃないか?つーか、てっきりそうなると思ってドキドキしてましたよ。

なんだ・・。
ウジンって案外いい奴だったのね。<ニコ♪>

反対に、ウジン役の方、甘いマスクでのぺーーーとしているのですが
こんなぶっ飛んだ漫画みたいなキャラを、上手に演じています。

「<娘と>知ってて愛したか?」とデスに問うウジン・・。

「私は知ってて愛した。後悔はしていない」とウジンに言った姉さん・・。

なんかジー−−−ンときたりして・・<涙>

なぜか、犯人のウジンに同情的な自分です<笑>


しかしねぇ〜〜 近親相姦ねぇ・・・

そりゃ、知らずに娘とやってしまうって、後味悪いだろうさ〜〜
自分も、想像してしまったよ。<親父と・・・・げ!>
<息子なら、いいかも〜・・ヤバイ!>

なんともわらるような、解かんないような・・・・・・ですが<汗!>

とにかく
口は災いの元・・災いの元・・・<教訓!><爆>

コメントぶつぶつ書いてますが、
必見の価値あり作品。


さて、ハリウッド版はどーなることか?



2004年11月28日(日)
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