お気に入り・選抜映画感想日記
daya



 半落ち

アルツハイマーに病んだ妻を、殺害した元警部の夫が自首してくる。メンツだけに焦点を当てる「県警」「法務省」・・
「正義」「事実」に葛藤する同組織内の人間や家族・マスコミ・・。
殺害後の謎の2日間を巡って、「生きる」をテーマに進む、サスペンス&人間ドラマ。


泣きました〜〜〜!!!<大滝涙>

<注・ネタばれ、ありありです。>
この夫婦には、急逝脊髄の病で、無くなった息子がいるのわけなんですが、
ラスト近くのシーンで、
「妻は、2度息子を失った・・1度は、病気で。2度目は、アルツ・・で・・」
みたいなセリフがあるんですよね・・「母親として息子を覚えてるうちに死にたい」と、妻が言ったとか・・。
もちろん、それも、共感するのですが、

私的には、1度子供を失う現実の中、やっと立ち直り現実を受け止めつつあった最中・・アルツ発症・・・。
息子は、「生きている!」との思ってしまう・・・
そして、そんな行動を取ってしまった後

わづかながら残っている正常なの意識が戻った時の現実
リアルな喪失感に改めて見舞われるなんて・・・・
それは、どんなにシンドイことだろう!
また襲ってくる「絶望」と、コントロールの聞かない自分の意識・・。
ぎゃぁ〜〜〜!!!!

それを、感じると、テシュペーパー3袋、完全使用<大涙>
泣けて・・泣けて・・泣けて・・・

あまりにも、身につまされすぎて、再起不能の、私でした・・。

なんて、散々大泣きしといて、なんなんですが・・
所々にキャチコピーみたいに出てくるセリフ
「なんのために生きているですか」「守りたい人はいませんか」
これにはどうなんでしょう???私は、しらけました・・。

それに、柴田恭平・・若いころから好きではないけど、歳食っても、同じ・・
声とか、いいんだけど・・やっぱ相変わらず芝居が「くさい」「しらじらしい」
伊藤剛志もねぇ〜「ダイコン!」・・吉岡秀隆、あの髪型どうにかならんかったの??・・
若い衆達!!!しらけんだよね〜・・
まあ、「好演」って評されるところなのだろうけど・・<私が、おばんすぎとか・>

それに引き換え樹木希林出てくると、ほっ・・とします!画面しまるよね。
石橋連次も、ますます素敵〜!!西田敏行も、まあ、あんなもんで。<笑>
しかも、今回久々の邦画で、うれしかったのは、植村弁護士役の、*村隼!!
<変換できないよ・・この字>
前から、気になっていたんだけど、今回はじめて顔と名前が一致!!
これは、もう、ファンです!!西田+柄本みたいなルックスなんだけど、
ぜーーーんでん、違う!!!上手い!!素敵〜!!!

おっと、長い文章になってしまった・・

肝心の、「話」だけど、個人的な事情・幸せを踏まえながら「正義」を貫くって
すごいことだな・・と。
県警の、相変わらずの「いやらしさ」・「うそ」にはほんと、嫌悪!嫌悪!
だけれども、それすら、身内の幸せにつながってるんだものね・・。
ある側面不正義は、別の側面正義なんだと・・あたりまえに再認識もあり
それでも、事実を追求しようとする姿には、あっぱれ。
そして、「うそ」をつき通す、「夫」にも、エール・・・。

でもね、どんなに可愛そうでも、
「間違い」は正すのが、ほんとうの「慈悲」なんだよね


ラスト、唐突に、若手検事側から、「魂がないなら、死んでもいいのですか!」
とのセリフには、個人的に、わなわなでした・・。

でもなぁ・・・こんな風な演出の中で、言ってほしくないな・・
あまりにも、「ださいじゃん」<役者も・・・けけけ>
実際、裁判官があんな感情的になる事あるのだろうか?・
いいセリフなのにぃ〜・・・・

ラストのラスト・・移植を受けた青年が、被告に「生きてください」と言うのも、
涙・・・でしたが・・

どんなに、理不尽でも、辛くても、「生きる」こと・・。

「生きる」と言う重大な意味のテーマ<ちがったりして??>なわりには
その辺の伝え方が、大雑把で、がさつな気がしました・・。

原作は、きっと、すごくいいんだろうなぁ〜と、
そんな気を、もりもりさせる映画でした。

おそらく、見る側によって、いろんな見方があるのだろう・・

どんなに、悲劇でも、つらくても・・・
それでも、「誰も命を、決められないのです・・」

あーーーーーーーーーーーーー!!
小僧が言うからねぁ〜
もっと、上手く言って!!!
あんたじゃ、だめ!!
<苦笑>

ちょっと、身につまされすぎの映画。

・・・・・・・・・・・・・<沈黙>

ちまたでは、極悪の少年犯罪が、ごろごろのさばっているし、
「死にたい人は死んでもいいのよ・・・」
なんて、思う人もいっぱいいそうで・・・怖い・・。

あんまり、いろいろ言うのよそーーー。
<って、言ってるよ!!っの!・・・汗>


原作、読もうかな・・・・。<ぼそ・・>



2004年02月05日(木)
初日 最新 目次 HOME