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Trash Box
オオカミ

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2004年02月14日(土)
人に嫌われて平気な人はいないだろう

夕飯前辺りだろうか。
知人達の間で、いじめに対する些細な話をしていた。
いじめられる方にも原因があるとかいじめられることで
人の気持ちを分かるようになるとか。

そんな話をしてるときに、その中のの一人がこんな事を言った。

「でも、僕はいじめられたことは無いけど、
嫌わる事なら良くありましたよ」

彼はそれに続けてこうも言った。

「いや。今も変わらないかもしれませんけどね。
まあ、もう平気ですから」と。

俺はそれを聞いたとき空間が凍る音を聞いた気がした。
皆が静まり返り、数瞬の間、誰も何も話さなかった。

たぶん、誰かはフォローを入れようとして出来なかったんだと思う。

なぜなら、彼自身も分かってる通り

今でも、誰かに嫌われているから。
そして、それを皆がしっていたからだ。

俺自身は相談された訳でなければ意見を言うわけでもなく、まして
相手が、フォローを入れて欲しかった訳でも無さそうなので、
冷たいようだが放っておいた。

そこから、話題は変わり、空間はぬくもりを取り戻した。

ここの会話で、自分は何故だ。と思っていた。

人に嫌われて平気なわけが無いだろう。何故、「笑いながら」
そんな話をするのだろうか。

俺自体も人に嫌われた経験は自分の中にあったから余計に、
そう思った。もちろん彼が本気で、言ったわけじゃないだろう事も分かる。

だが、何故そのように言葉に出せるのか。
俺は嫌われた記憶が平気な人はいないだろうと思う。

それを受け止めて心の中に入れておくか、逃げるか。
それしかないと思う。そして今嫌われ者の状況なら、
自分ならばそれを打破するのに、躍起になるだろう。

でも、それを笑って話す彼は受け止めているのだろうか。
本当に悩んでいるなら、笑って話せないはずだろう。
本当に苦しいのなら、口に出せないだろう。
悩んでる分かってる振りをして、逃げてるのだろうか。
それとも、あきらめきって、笑い飛ばすしかないのだろうか。
もしそうならば、彼が…

…少し悲しいな。と、俺は思う。




[今日の一口]<周りを見よう。自分を見よう。中から外へと>



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