ここ最近、俺は体づくりをしている。 ジムに行ったり、合気道に行ったり。 家で筋肉トレーニングをしたりである。
だが、なかなか、筋肉がつかない。 筋力が上がっていないかと言えば、そうではないだろう。 何故そういいきれるかと言うと、筋肉痛になってない日は無いからだ。 それでも、体重は増えない。 これは、どういうことだろう。とずっと思っていた。
いや。理屈では分かっていたのだ。
骨太の人は筋肉や脂肪がつきやすい。 骨細の人は逆につきにくい。
といったように体質の差により、筋肉がつきにくい人がいる。 そしてそれが、自分なのだと。
だが、理屈で分かるのと、本当に分かってしまうのは違うのである。
今日は久しぶりの人にあった。 この人は、俺や、周りの人にちょっかいを良く出してくる人で。 何か気が向いては、人をこそばしてきたり 肩をつかんできたりするような奴なのだ。 その人に、今日おもむろに、こういわれた。
「おい。ちょっと、腕に力入れてくれへんか?」
その時、自分の横には知人が一人いて、そいつが 「ああ。ええよ」といって、上腕二等筋に力を入れた。 俺の腕のゆうは二周りも違う腕の太い奴だ。
質問をした奴は 返事をしたそいつの力こぶを、思いっきり握りつぶそうとする。すると
「痛!ちょっと!無理やて。きついなあ」
と力んでいたそいつは腕を引っ込めた。 それで、次は俺の番とばかりに、腕を握ってた奴が、手を伸ばしてきたので
「ほら」
と俺も腕に力を入れる。 すると、どうだろう。 全然、つぶされそうも無い。 圧力を感じる程度だった。 俺が、力を入れた状態で踏ん張っていると 向こうが根負けしたようで、腕から手をのけた。 そして、
「あかんなあ」 「そんなもんじゃつぶされへんよ」
そんな会話。 この時俺の中に少し優越感が浮かんだ。 だが、それと同時にそれ以上に、愕然としてしまった。 腕の太さの差と、力の差のギャップについてである。
結局そういうことなのだ。と思った。 体質の差が物をいう。 そのことを本当の意味で痛感した。 少し悔しかった。 だが、それと同時に負けん気も沸いてくる。 俺の腕より二周り大きい奴と、同じものが欲しかったら、 3倍は力が強くないといけないのだろう。 ならば、俺は、人の三倍努力しよう。 と、心に決めた。
[今日の一口]<諦めない心それは強さにつながるだろう>
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