月の輪通信 日々の想い
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ひいばあちゃんの具合が悪い。 寝間から起きてこられなくなり、食事も取られない。 吸い口で少しづつお茶を飲ませる。 プリンを一口二口召し上がる。 あとは、「しんどい」といって、うつらうつらしておられる。
老衰なのだ。
点滴や注射も、年寄りには負担になるのだそうだ。 主治医の先生も、「このままゆっくりさせてあげなさい。」といわれる。
義父はそれでも、一日でも命を永らえて欲しいと、無理をしてでも何か食べさせたいと、躍起になっている。 イライラして、自分をおさえられなくなっている。
たまたま義兄が東京へ出張。 いつもひいばあちゃんの介護や通院の決断を下している義兄が居ないので、その役割が個展前の父さんに負いかぶさる。 出来るだけ仕事に専念させてあげたいのだけれど。
人が枯れ落ちていく瞬間に立ち会っているのだろうと思う。 辛い。
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