月の輪通信 日々の想い
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朝、子どもたちをあわただしく送り出して、洗濯機をまわして、朝食を片付けて、ほっと一息ついたところで義父からの電話。 「ひいばあちゃんがデイサービスに出るので、着替えを手伝いに来てほしい。」 義母は相変わらず激しい痛みで起きられず、義兄もまだ出勤してきていない。ひいばあちゃんの着替えや髪結い、朝食の支度は毎朝の私の仕事となりつつある。 昼間は義兄も出勤してきて、老人宅の家事を手伝ってくれるがあくまでも忙しくお仕事に立ち回ってもらわなければならない人。 家事や介護の多くは私が駆けずり回ることになる。
2件分の家事の合間を縫って、中学校へ。 アユコたちの中学は学校公開期間。 ゲンの学活とアユコの国語の参観をしてきた。 アユコの国語は楽しいK先生の万葉集の授業。 なかなか上手な先生で、表情豊かに芝居っけたっぷりにしゃべられるので、子どもたちに混じってノートをとりながら、楽しく授業を受けてきた。 それにしても、どのクラスも落ち着いて静かに授業が進められている感じ。去年の今頃は学校全体が荒れてて、ざわざわうるさかったり始業時間になっても教室に入らない子がいたりして、とても心配したものだったけど。
いま、来月の合唱コンクールに向けてどのクラスも練習中。 学活の時間にはどのクラスも合唱の練習をしていた。校舎のあちこちから、子どもたちの熱心な歌声が聞こえてきて、ほのぼのといいなぁと思う。 帰りに運動場を見たら、一クラスだけ外で練習しているクラスがあった。 担任の先生らしい人がグラウンド端に立って、もう一方の端っこで生徒たちが横2列に並んで歌っている。先生が子どもたちの歌声を聞いて、頭の上で大きな丸を描いたり、手を振ってバツを描いたりして、合図を送っている。 きっと、遠くまで聞こえる大きな声を出すための特訓なのだろう。
暖かい日差しの中、遠くで宙に大きな丸を描く若い先生のジャージの白がまぶしくて、ウルウルと涙がこぼれそうになった。 このところ、ちょっとお疲れモードのせいだろう。 涙腺がもろくていけない。
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