月の輪通信 日々の想い
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2007年10月21日(日) 冬の気配

早朝、北海道へ修学旅行に行くオニイを送って駅へ。
昼間はまだ小さい子達は半袖で駆け回っているのに、ここ数日で急に朝は初冬の冷ややかさ。
学校では、「あちらは、当地より10度気温がひくい」と教えられたそうな。家族より一足先に冬物の衣類を引っ張り出し、できる限りの防寒対策を旅行かばんに詰め込んで、オニイは出かけていった。
「ほい、行ってくる。母さんありがと」
集合は伊丹空港。
いつも単独行動の多いオニイにしては珍しく、友達と待ち合わせて空港に向かうという。
充実した高校生活を楽しんでいるのだな。
行ってらっしゃい。
存分に楽しんで帰っておいで。

日曜だけど父さんの工房仕事には休みがない。
襲名の記念品の仕事もまだまだ残っているし、年末の干支の仕事も本格始動。窯は毎日のようにフル稼働しているし、釉薬に溶くCMC(ふのり)のビンも次々にカラになる。
いつもいつも何かに追われるように、タイマー片手に駆け回る。
これが我が家の年末体制。
それにしても今年は年末体制に突入するのが、おっそろしく早かった。
襲名披露の準備を始めた夏からずっとこの忙しさ。
気がつけば、乾燥室や窯の熱気がほのぼのと暖かく心地よく感じる工房の冬。
私も今日は、仕事着を袖の付いた冬用の割烹着に変えた。

夜。
真っ白な大根をさくさくと剥いて、こんにゃくとともに圧力鍋で煮た。
ふろふき大根にするつもりが、お子様向けに冷蔵庫にあった練り物をすこしいれたらたちまちおでんもどきになってしまった。
冷めないように土鍋で煮なおしてそのまま食卓へ。
あつあつとろとろの大根は、もうすでに冬の大根の味。
また冬がやってくる。

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